ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

GP2ノックアウトマウス

2012-06-09 10:29:43 | 本を読んで
GP2ノックアウトマウスというのは、福岡先生が遺伝子研究の為に飼っていたマウスの事で、

そのマウスはGP2という遺伝子を抜き取られて、

その遺伝子が無いことで他のマウスとどのような違いがあるかを調べていたんだけど、

違いが長いことみつからなかった。

それがいろいろと研究して、やっとその遺伝子の役割がわかった。

こんなばい菌がやって来るから、きちんと準備をして、

免疫反応を活性化させなさい、というような作業をしているのがそれだった。

なんで長いことそれがわからなかったのかというと、

そのマウスは無菌状態に在って、ばい菌が来るような機会がなかったから。

このことを福岡先生はこう云っている。

「ある種のクリーンな状態で見ていたから、

動的平衡の破綻が見えなかった。

このマウスの場合、動的平衡は、非常に危うい薄氷の上に乗って、

ダンスをしながら平衡状態をキープしている。」


なるほどなるほどと思った。

人間界でも同じようなことがある。

苦手な人、気にいらない人、嫌いな人を避けて自分の気に入る人だけに囲まれて居たら、

受けて流したり発したりして動的平衡が安定的に続く。

気にいる雑貨や好きな家具ばかりの自分の部屋にいるといい感じとか。

それはそれでとてもいい。


この場合、動的平衡は非常に危うい薄氷の上に乗って、

ダンスをしながら平衡状態をキープしている・・・?

趣味の合わない部屋にいたり、苦手な人と遭遇すると、

平衡状態があっけなく崩れる。


苦手な人は人を替えて、排除しても排除してもやって来るかもしれない。

薄氷の上じゃなく、

厚い氷の上で自由に安心して踊れたら素敵だ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アース能力・・内田樹さんの言葉 | トップ | ひとのふるまい »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

本を読んで」カテゴリの最新記事