ムカデとことこ

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エントロピー原理は・・・②

2014-02-05 13:33:52 | 量子力学と心
初めて湯川秀樹と小林秀雄の対話を読んだときは

ただ文字列をさっと追ったくらいで、

面白くもなんともなかった。

要は読んでなかった。文字を見ただけだった。

それが読みたくて読んでいくうちに、

これはどういうことか?が浮かんで来た。

わからないってことがわかって来た。

そうなると面白くなってくる。

特にこの文章・・・

「・・・ところが、知らぬ間に観測をやって、結果をわれわれが知らずにいると、

あいてはだんだんわからなくなってくる。

ということはエントロピーが増えることです。

初めよくわかっていたのを、そのまま外部と全く切り離して放っておいても、

エントロピーはふえない。・・・(中略)・・・

分子がどうなっているか、われわれが実際知らずにいると

エントロピーが増える。

ところが全部知ったらどうなるか。エントロピーはふえない。」

・・この言葉は本当に意味深だし、面白い。

さっきも少し書いたけど、考えるためにもう少し・・

「初めよくわかっていたのを、そのまま外部と全く切り離して放っておいても、

エントロピーはふえない」・・このことはどういうことか??

「初めよくわかっていたのを」・・これどういうこと???

何がどうよくわかっていたのか?

分子の状態が観測者によくわかっていた、ということだろうか・・

分子が秩序を保っていた状態だったということだろうか・・・

(それがどういうことかわからないけど)

その状態のまま、外部と切り離して放っておくというのは、

何の干渉(観測)もせずにいたということだろうか。

それは人間の意識で考えると、

相手の在るがままを受容し、見守るだけで、

余計な口出し手出しをしないでいるということだろうか。

すると、対象は混沌とはならない。秩序状態を保っている。

そういうことだろうか???


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