セージといえば肉料理のスパイスとしておなじみですが、
「庭にセージを植えれば、老いることなし」
ということわざが、中国、ペルシャに伝えられ、
イギリスでも「長生きしたいものは5月にセージを食べよ」
という古いことわざがあり、
特に17世紀の中国では大変珍重され、
オランダ商人は、セージの葉1枚を
大箱3箱の中国茶で取引していたそうです。
パープルセージ
また中国では、セージの根の部分を
丹参(たんじん)と呼び、血行改善のための
強壮薬として用いられます。
古代ローマでは、セージはあらゆる儀式で
捧げられる神聖なハーブでした。
儀式の時にはセージ集めが任命され、
任命された人は、白いチュニックを着て、
パンとワインを捧げて、身体を洗い清め、
素足で儀式に臨んだそうです。
コモンセージ
北欧に伝わる伝説では、セージは池のかたわらの
オークの木の洞に住むニンフで、ニンフのセージは、
森の花々をながめ愛し、人間の顔も見たことがなく、
長い間平安に暮らしていました。
ある日森に若い国王が狩りにやってきて、
国王が池のほとりのオークの木の根元に
やって来たとき、ニンフの慎ましやかな美しさに
魅了されました。
ニンフもまた国王に恋をしてしまいました。
でも、ニンフにとって人間を愛することは死を意味し、
恋は命と引き換えになるのが、
ニンフの運命と定められていました。
しかしニンフは国王への愛があまりにも激しく
押しとどめることが出来なかったので、
国王が愛を打ち明けたときに、国王の愛を受入れ、
「あなたと一緒にいるだけで、私の胸は輝きます。
あなたは私の愛を求められました。
私は命をさしあげます」と告白し、
国王の腕に情熱的に抱かれました。
そしてもう思い残すこともないほどの喜びと
幸福に満ちた表情で、命が燃え尽きてしまいました。
国王は深い悲しみのうちに、セージの亡骸を
大切に抱いてお城へと戻っていきました。
効能
セージは昔から長寿のハーブとして、
老人の記憶力の回復に定評があったそうです。
17世紀のイギリスのハーバリストのジェラードは、
セージの効能は、万能で強壮や止血、記憶力アップ、
解熱にも良いとしています。
緑色をした普通の品種より、
紫色のものが薬効が強いとされ、
薬として用いられたようです。
セージには、殺菌、収れん作用があり、
のどの痛みや口腔の清潔に、
うがいやマウスウォッシュとして浸出液が役立ちます。
また、エストロゲン類似作用もあるため、
ハーブティーは更年期特有のイライラや不安、
不眠などに役立ち、神経のバランスを整え、
気持ちを前向きにしてくれるので、おすすめです。
料理
スッキリとした香りが、肉の味と調和し、
肉料理の必須スパイスといえます。
また肉の脂肪分を中和させる働きがあり、
生臭みを消して、脂っこさを抑えます。
セージの葉が層になってチーズの中に入っている
ダービーセージチーズは、イギリスの名物料理です。
ご家庭でも好みのチーズにセージの生葉を刻んで
混ぜるだけで、いつものチーズとひと味ちがった
オリジナルチーズになります。
ただしあまり保存には向いていないので、
食べる量だけ作り、なるべく食べ切るようにして下さいね。
[簡単ソーセージ]
豚ひき肉 200g
卵 1ケ
玉ねぎ 1/2ケ
セージ 生葉2~3枚
またはドライハーブ小さじ1/2
塩・こしょう
◎作り方
1. セージの生葉と玉ねぎはみじん切りにする。
(ドライハーブの場合は細かくして入れる)
2. 1.に豚ひき肉と卵を加えて混ぜ、
次に塩、コショウを加えて粘りが出るまで混ぜる。
3. 2.を6等分ぐらいに分け、ハンバーグの様にまとめ、
フライパンで焼く。
[セージのフリッター]
泡立てた卵白1個分に小麦粉小さじ1~2と
塩を加えて混ぜ大葉(青しそ)の天ぷらのように、
油で揚げる。
[ブレンドハーブティー]
-イライラして頭が痛いとき-
セージ 1/2
ユーカリ 1/2
ローズマリー 1/2
リンゴ 小さくスライスしたもの2~3枚
または1/8ケをすりおろしたもの
-神経疲労で眠れないとき-
セージ 1/3
リンデンフラワー 1/2
パッションフラワー 1/2
レモンバーベナ 1/2
-バテ気味のときの元気回復に-
セージ 1/3
ヒソップ 1/3
レモンバーム 1/2
ローズヒップ 1/2
美容
セージは殺菌効果があるので、歯磨き粉ができる前は、
歯を白くし、歯茎を丈夫にすると言われ、
葉を噛んだり、歯や歯茎をこすって清めていたそうです。
ドライハーブを使って、天然の粉歯磨きを
作ってみるのは、いかがですか。
セージの爽やかな香りで口の中がすっきりします。
また、濃く出した浸出液(ハーブティー)は、
リンスとして用いると、白髪を黒くするとも言われています。
[粉歯磨き]
ドライのセージを、すり鉢で細かい粉末状にし、同量の塩と混ぜ合わせる。
生活
セージは金属の酸化を防ぐ作用もあり、
ヨーロッパでは古くから、ピンクッションの中に、
綿を細かくちぎり、毛綿の状態にして、
ドライセージと混ぜ合わせて入れ、
針の錆び止めに役立てました。
手づくりのピンクッションを作られるなら、
ぜひドライセージを入れてみて下さいね。
「庭にセージを植えれば、老いることなし」
ということわざが、中国、ペルシャに伝えられ、
イギリスでも「長生きしたいものは5月にセージを食べよ」
という古いことわざがあり、
特に17世紀の中国では大変珍重され、
オランダ商人は、セージの葉1枚を
大箱3箱の中国茶で取引していたそうです。
パープルセージ
また中国では、セージの根の部分を
丹参(たんじん)と呼び、血行改善のための
強壮薬として用いられます。
古代ローマでは、セージはあらゆる儀式で
捧げられる神聖なハーブでした。
儀式の時にはセージ集めが任命され、
任命された人は、白いチュニックを着て、
パンとワインを捧げて、身体を洗い清め、
素足で儀式に臨んだそうです。
コモンセージ
北欧に伝わる伝説では、セージは池のかたわらの
オークの木の洞に住むニンフで、ニンフのセージは、
森の花々をながめ愛し、人間の顔も見たことがなく、
長い間平安に暮らしていました。
ある日森に若い国王が狩りにやってきて、
国王が池のほとりのオークの木の根元に
やって来たとき、ニンフの慎ましやかな美しさに
魅了されました。
ニンフもまた国王に恋をしてしまいました。
でも、ニンフにとって人間を愛することは死を意味し、
恋は命と引き換えになるのが、
ニンフの運命と定められていました。
しかしニンフは国王への愛があまりにも激しく
押しとどめることが出来なかったので、
国王が愛を打ち明けたときに、国王の愛を受入れ、
「あなたと一緒にいるだけで、私の胸は輝きます。
あなたは私の愛を求められました。
私は命をさしあげます」と告白し、
国王の腕に情熱的に抱かれました。
そしてもう思い残すこともないほどの喜びと
幸福に満ちた表情で、命が燃え尽きてしまいました。
国王は深い悲しみのうちに、セージの亡骸を
大切に抱いてお城へと戻っていきました。
効能
セージは昔から長寿のハーブとして、
老人の記憶力の回復に定評があったそうです。
17世紀のイギリスのハーバリストのジェラードは、
セージの効能は、万能で強壮や止血、記憶力アップ、
解熱にも良いとしています。
緑色をした普通の品種より、
紫色のものが薬効が強いとされ、
薬として用いられたようです。
セージには、殺菌、収れん作用があり、
のどの痛みや口腔の清潔に、
うがいやマウスウォッシュとして浸出液が役立ちます。
また、エストロゲン類似作用もあるため、
ハーブティーは更年期特有のイライラや不安、
不眠などに役立ち、神経のバランスを整え、
気持ちを前向きにしてくれるので、おすすめです。
料理
スッキリとした香りが、肉の味と調和し、
肉料理の必須スパイスといえます。
また肉の脂肪分を中和させる働きがあり、
生臭みを消して、脂っこさを抑えます。
セージの葉が層になってチーズの中に入っている
ダービーセージチーズは、イギリスの名物料理です。
ご家庭でも好みのチーズにセージの生葉を刻んで
混ぜるだけで、いつものチーズとひと味ちがった
オリジナルチーズになります。
ただしあまり保存には向いていないので、
食べる量だけ作り、なるべく食べ切るようにして下さいね。
[簡単ソーセージ]
豚ひき肉 200g
卵 1ケ
玉ねぎ 1/2ケ
セージ 生葉2~3枚
またはドライハーブ小さじ1/2
塩・こしょう
◎作り方
1. セージの生葉と玉ねぎはみじん切りにする。
(ドライハーブの場合は細かくして入れる)
2. 1.に豚ひき肉と卵を加えて混ぜ、
次に塩、コショウを加えて粘りが出るまで混ぜる。
3. 2.を6等分ぐらいに分け、ハンバーグの様にまとめ、
フライパンで焼く。
[セージのフリッター]
泡立てた卵白1個分に小麦粉小さじ1~2と
塩を加えて混ぜ大葉(青しそ)の天ぷらのように、
油で揚げる。
[ブレンドハーブティー]
-イライラして頭が痛いとき-
セージ 1/2
ユーカリ 1/2
ローズマリー 1/2
リンゴ 小さくスライスしたもの2~3枚
または1/8ケをすりおろしたもの
-神経疲労で眠れないとき-
セージ 1/3
リンデンフラワー 1/2
パッションフラワー 1/2
レモンバーベナ 1/2
-バテ気味のときの元気回復に-
セージ 1/3
ヒソップ 1/3
レモンバーム 1/2
ローズヒップ 1/2
美容
セージは殺菌効果があるので、歯磨き粉ができる前は、
歯を白くし、歯茎を丈夫にすると言われ、
葉を噛んだり、歯や歯茎をこすって清めていたそうです。
ドライハーブを使って、天然の粉歯磨きを
作ってみるのは、いかがですか。
セージの爽やかな香りで口の中がすっきりします。
また、濃く出した浸出液(ハーブティー)は、
リンスとして用いると、白髪を黒くするとも言われています。
[粉歯磨き]
ドライのセージを、すり鉢で細かい粉末状にし、同量の塩と混ぜ合わせる。
生活
セージは金属の酸化を防ぐ作用もあり、
ヨーロッパでは古くから、ピンクッションの中に、
綿を細かくちぎり、毛綿の状態にして、
ドライセージと混ぜ合わせて入れ、
針の錆び止めに役立てました。
手づくりのピンクッションを作られるなら、
ぜひドライセージを入れてみて下さいね。