ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2021年J2リーグ第23節 ジェフユナイテッド千葉vsツエーゲン金沢

2021-07-19 16:23:58 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の千葉の記事はこちら(19節・磐田戦、0-1)
※前回の金沢の記事はこちら(17節・大宮戦、1-0)

19節から上位陣との3連戦(京都・山形・琉球)に挑んだ金沢でしたが、結果は3連敗に終わり。
特に山形戦での大敗は堪えたようで、以降センターバックには石尾に代わって稲葉が定着。(石尾はベンチ外が続いているが繊細は不明)

スタメンが固定傾向で、行き詰まれば序列交代というのが(アクシデントが絡まなければ)割とオーソドックスなリーグ運営。
今季の金沢もその例に漏れずの出場記録で、大きな動きとしては左サイドハーフのホドルフォの起用。
5戦未勝利の時期に、故障が癒えた事でスタメンに抜擢されると以降レギュラー定着、この日まで継続してスタメンとなっています。
しかし連勝(17・18節)の後再び下降線を辿っているチーム状態、稲葉を使用してから3試合連続で同一のスタメンを張っており。
この日も敗戦してしまうようならば、再び序列の入れ替えが起こりそうですが、折りしもこの日を最後に3週間の中断期間に入るJ2。

前半立ち上がり、金沢がロングボールを多用する入りで、その影響故か中々ボールが定まらない流れに。
空中戦を制して千葉ボールになる事が多く、そこで前半5分と6分に金沢・藤村が立て続けに敵陣で反則を犯した事で、フリーキックを得た千葉が押し気味に見えるような展開となります。(いずれもシュートには繋がらず)

しかしそこに水を差すようなアクシデントが。
12分、空中戦で競り合った千葉・鈴木大輔が倒れると、そこに味方の小田の足裏が顔に入るという不運な形で痛んでしまい。
眼の付近を痛めたという事で、慎重な治療が施された末に、16分に復帰を果たした鈴木。
ホッと一息でしたが、その右目の付近には痛々しい腫れが出来てしまう事となりました。

鈴木大がピッチ外に居る間は金沢が押し込む流れでしたが、復帰後は一変して千葉の攻撃。
17分に鈴木の縦パスから左サイドで攻め上がり、小田のクロスがクリアされたのちも継続し、田口から斜めの縦パスがサウダーニャの下へ。
エリア内でキープするサウダーニャ、左からシュートかクロスか解らない強めのボールを蹴ったもののブロックされ、拾い直してクロスに切り替えるもGK後藤に抑えられ。
1トップのサウダーニャの能力は健在ながら、それに傾倒してしまう様子を「戦術・サウダーニャ」と揶揄されがちな千葉の攻撃。
それでも見木と船山が得点を重ねるなど前線の活性化はなされているという事実もあり、この日もサウダーニャを活かしつつ、流れの中からチームとしてしっかりと得点したい所。

そんな事を考えているうちに、金沢が決定機を迎えたのが21分。
左サイドで2トップ(丹羽・杉浦恭平)が斜めのパスを受けながらダイレクトパスで前進、杉浦恭のグラウンダーでのクロスが入ると、中央で合わせたのは嶋田。
流れるようなプレイからシュートで締めたものの、GK新井章太のセーブに阻まれコーナーキックに。
その左CKからも、藤村のニアへのクロスを大橋が擦らすヘディングシュート、ゴールに向かったものの寸前で千葉・小田に跳ね返されて先制ならず。
千葉にとっては間一髪のシーンが続き、その余韻が残りつつ25分に飲水タイムが挟まれます。

先程の好機は左サイドからだった千葉、以降も左ウイングバックの小田が跳梁するシーンが目立ち。
27分、右サイドで作ったのち中央へ渡り、見木のパスをエリア内左で受けた小田が前進からシュート。(ブロック)
42分にも左サイドで持った小田、田口とのパス交換を経てカットイン、エリア内へ切り込まんとしますが金沢・松田に倒されてシュートまでは行けず。(反則無し)

それでもこの時間は、金沢が敵陣でボールカットするシーンが多く、中々リズムに乗れなかった千葉の攻撃。
金沢サイドも、ショートカウンターで一気に得点を……という攻撃には繋げられず、一種の停滞感も漂う事となり。

そんな流れで突入したアディショナルタイム(鈴木大の治療の時間があったため長めの4分)、終盤に攻撃権を得たのは千葉。
右サイドのスローインから、安田が金沢・藤村に倒されつつもスルーパスを送り、走り込んだ新井一耀からグラウンダーでクロス。
するとニアサイドに入り込んだ見木が、ヒールで合わせゴールに流し込むという芸術的なシュートを放ち、見事先制点をゲット。
この日も得点を挙げた見木、7ゴール目でチームトップをひた走り、技量と共に存在感を見せ付けました。
その後もエリア内へのスルーパスにサウダーニャが走り込んで受ける場面を作った千葉(シュートまでは行けず)、既存戦力とサウダーニャとの相乗効果をアピールして前半を終えます。

リードを奪われた金沢は、ハーフタイムでホドルフォ→金子へと交代。
左サイドで突破力を……と期待されたホドルフォですが、この日は中々良い形で攻撃に絡めず。
建て直しに白羽の矢が立てられ、右の嶋田が左へと回る事となりました。

前半は、決定機の場面でのシュート2本のみという記録に終わっていた金沢。
最初の攻撃は後半2分、早速ポジションチェンジをした嶋田が、相手のクリアを拾ったのちすぐにミドルシュートを放ち(GK新井章キャッチ)積極性を見せる振る舞い。
しかし9分には、その前向きな気持ちが仇になったか、タッチライン際での攻防を経て反則を取られた嶋田。
するとボールを叩きつけるという、判定に不服な姿勢を示してしまいあえなく警告を受け。
4枚目で次節出場停止と、中断を長くしてしまう事となりました。

それでもその前向きな姿勢で、徐々に金沢が押す展開となり。
11分には千葉のパスミスを拾って攻撃、島田のエリア内へのミドルパスはクリアされるも、跳ね返りを右ハーフレーン・エリア手前から金子がボレーシュート。(ゴール上へ外れる)
そして続く12分、右サイドで金子のドリブルがこぼされて右CKを得ると、キッカー嶋田のクロスに中央ニアサイド寄りで跳んだのは松田。
綺麗に合わせてゴールネットを揺らし、早い段階で同点に追い付く事に成功した金沢。

尚も15分に嶋田がミドルシュートを放つ(GK新井章セーブ)など攻勢を続ける金沢。
それに対し千葉は慌てず、今季から取り組んでいるボールポゼッションを高めての攻撃を見せ始め。
パスワークで繋ぎつつ隙を伺い、チャンスボールを入れる攻撃で、逆転を目指す金沢の気勢を削ぐ事に努めます。

それが奏功したか、早く主導権を取り返したいと焦った金沢は、ルーズボールに対し丹羽が千葉・田口をチャージしつつ拾いにいったのが反則を取られ。
これでFKを得たのが18分、キッカー船山のクロスが跳ね返され、二次攻撃を展開する千葉。
ここでもサイドチェンジを交えつつの遅攻の姿勢で、左サイド奥で受けたチャンミンギュの戻しから小田がクロスを上げ。
中央で見木が合わせにいくも新井一と被ってしまい撃てず、しかしこぼれ球をその奥で船山が収め、そのままボレーシュート。
豪快にネットに突き刺さり、勝ち越しに成功した千葉。
2人の得点源(見木・船山)によるアベック弾と、攻撃への取り組みが間違って居ない事を証明するこの日のゴールとなりました。

再びビハインドとなった金沢、守備を固めにかかる千葉に対し、こちらも最後方からパスを繋いでのビルドアップを交えて反撃を試みます。
しかしボールを握らされている感は拭えず、飲水タイム(23分)直前に藤村がミドルシュートを放った(枠外)ぐらいで、同点への機運は薄れていきます。

対する千葉は27分、小田→末吉に交代。
左サイドで良いパフォーマンスを見せていた小田に代わっての出場となった末吉。
29分に自身も左サイド奥に切り込み、金沢・松田に腕で倒されて反則・FKを得て貢献。(松田に警告)
この左サイド奥からのFK、キッカー船山から放たれたボールは、角度の無い場所ながら直接ゴールを襲い。
弾かれてゴールラインを割る惜しいボール(GK後藤が弾いたように見えたが、ゴールキック判定なためゴールバー直撃か)となります。

このまま攻撃権を確保しつつ、相手の反撃を凌ぐ体勢に入ったかに見えた千葉ですが、以降は急速にペースダウン。
金沢が31分、嶋田→大谷へと交代したのを受け、千葉サイドも34分に交代カードを切り。
サウダーニャ・船山に代え、ブワニカ啓太・熊谷アンドリューと2枚替えを敢行し、3-5-2(3ボランチ)へフォーメーションをシフトします。

この終盤に来ての「3-4-2-1→3-5-2へのシフト」というのは最近の千葉の定番ですが、それにより守備を固めるはずが、逆に緩んでしまっている疑惑が拭えず。
5-3-2のブロックに変える事により、2列目の脇を相手に使われる事がどうしても多くなり、相手に跳梁を許してしまう事が多々。
この日も例外では無く、再度交代カードを切る(42分)まで、金沢が攻撃権を独占する時間帯となってしまいました。

押し込みつつも、良い形でのフィニッシュを作れない金沢。
左サイドから大谷がクロスを入れる攻撃を続けていきますが、決定機は生まれません。
40分に杉浦恭が遠目からシュートにいくもブロックされるなど、無理目から狙わざるを得ない状況が続き。

前出の通り千葉が最後の交代を使い、見木・安田→矢田・福満。
フォーメーションはそのままで、その後も金沢の攻勢が続くものの、金沢のCKからカウンターのチャンス。(43分)
クリアボールを拾った福満が右サイドで持ち上がり、対角線へロングパスを送り、末吉が収めてエリア内に切り込み。
シュートまでは行けなかったものの、押され気味の状況を盛り返すには十分な一シーンとなりました。

45分にCKから藤村のボレーシュート(ブロック)が生まれたものの、依然として最後の場面で跳ね返される展開が続く金沢。
そんな相手を尻目に、ATでは千葉がボールを支配し逃げ切り体勢に入ります。
その最中、中央CBのチャンミンギュがボールを持つと、突如相手をかわしながらのドリブルを見せた末にミドルシュート。(枠外)
逃げ切りの流れからの逸脱が見られたものの、その後は右サイドでスローインを得ながら漸進していき時間を使い、無事に勝利に辿り着きました。

これで4戦無敗となった千葉。
以前も6戦無敗を記録(12~17節)していましたが、無敗と聞こえが良い割にはそのどちらも引き分けの割合が多く(勝利と丁度半々)、著しい伸びが見られていないのも確か。
ここから昇格争いに加わるには目に見えてのペースアップが必要なのは明らかな状況で、中断を経てどう変わっていくか。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DAZN観戦 2021年J3リーグ第1... | トップ | DAZN観戦 2021年J2リーグ第2... »

コメントを投稿