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DAZN観戦 2021年J2リーグ第13節 ジェフユナイテッド千葉vsファジアーノ岡山

2021-05-10 18:30:36 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の千葉の記事はこちら(10節・相模原戦、0-1)
※前回の岡山の記事はこちら(5節・山形戦、1-0)

ともにロースコアでの戦いを繰り広げるクラブですが、ぶつかり合い叩き出された結果は、それとは全くかけ離れたものでした。

岡山は開幕節(栃木戦・2-0)以降、勝っているのはウノゼロの時のみ。
守備陣の奮闘無くしては勝てない状況なうえ、故障者も膨れ上がっている状況。
イヨンジェや齋藤といったFW陣の離脱がその一因、なんて事を考えていたら、ディフェンス陣にも田中・濱田らその波が広がる苦境となり。
4勝3分5敗と、やや黒星が目立って来たという成績。
得点力不足の中、7節・愛媛戦(2-2)で初出場初ゴールという結果を出した疋田がスタメンに定着。
期待を一身に背負っていると思われるFW川本も、前節(町田戦・1-2)にようやく初ゴールと、牛歩ながらも若手起用の成果が出始めているのが救いでしょうか。(ただし川本は清水からのレンタル)

千葉のホームである、フクダ電子アリーナでの試合。
その立ち上がり、千葉サイドはひたすらFWのサウダーニャ狙いのロングボールを放り込むも、攻撃機会には繋がらず。
それを尻目に岡山が何度も好機を作る、という大まかな流れとなりました。

岡山の方も、ロングパスで川本を競らせたり、裏に走らせるボールが中心の攻め。
それでも前半2分にGK金山のロングフィードから、川本が競り合ってこぼれたボールを上門が拾い、ミドルシュート(GK新井章太キャッチ)といきなり好機が生まれたのが良かったのでしょうか。
川本自身も、10分に敵陣でボールを奪ったのち、白井の縦パスを受けてエリア手前右からシュートを放つ(ブロック)などフィニッシュに絡みます。

しかしそんな岡山ペースの流れも、12分にビルドアップの最中での井上のパスミスを機に途切れてしまいます。
その後ターゲットへのロングボール一辺倒を改めた千葉が、ボール支配しつつ攻撃。
この日が初スタメンとなったサウダーニャ、立ち上がりはボールを収められないシーンが目立ち、どうかと思ったものの徐々に慣れてきたか。
17分には左コーナーキックから、見木の中央へのクロスを鈴木大輔が合わせにいくもこぼれ、拾ってシュートを放ったサウダーニャ。(GK金山キャッチ)

ペースを剥がされた岡山、再び掴まんとこちらもビルドアップから攻撃を組み立て。
最終ラインは2枚と3枚を使い分けつつ、後方でボールを回しサイドを振り。
21分にはそこからロングパス、エリア内左で川本が受けてクロス。(GK新井章が直接抑える)
続く22分には左から徳元の中央への縦パスを、山本が左サイド奥へスルーパス、走り込んだ木村のマイナスのクロスをニアで川本が受けるも撃てず。

組織で組み立てようとする岡山でしたが、直後にそれを打ち砕くような得点が千葉に生まれます。
上記の川本からこぼれた後のクリアボールをサウダーニャが落下点に入り、セカンドボールを拾った見木からパスを受けるサウダーニャ。
すると右ハーフレーンを岡山・白井のアタックも物ともせずドリブルで突き進み、エリア手前から果敢にミドルシュート。
左足でのグラウンダーのボールが左サイドネットに突き刺さり、痛烈なサウダーニャの個の力で先制点を挙げました。

同時に飲水タイムが採られ、反撃に出たい岡山。
25分、GK金山のロングフィードに山本が落下点に入り、こぼれた所を川本がポストプレイ。
拾った疋田から受けた川本が、エリア手前から思い切ってミドルシュート。
トラップで浮かせてから左足で放たれた、ゴール上部を襲った強烈なボールは、バーを叩いてバウンドしゴール上部に突き刺さり。
千葉のゴールに触発されたか、こちらも個の力が印象に残るゴールを生みました。

岡山が同点に追い付いたものの、この2つのゴールで不安定な状態に陥っていたのでしょうか。
27分、千葉の自陣からのフリーキック、遠い位置ながらも船山は放り込みを選択。
クリアされての二次攻撃で、左サイドから前進ののち見木から右へと展開、サウダーニャのスルーを経て船山がエリア内右からクロス。
中央で混戦のなかGK金山がパンチングするもエリア内にこぼれ、小田がすかさず反応してシュート。
ゴール左へと突き刺し、試合が落ち着かないうちに2点目をゲットした千葉。
しかしこの場面で、混戦で倒れたサウダーニャが足を痛め、担架で運ばれる事態となってしまいます。
それでも何とか試合に復帰するサウダーニャ。

その後も岡山は、後方で繋いだのち前線へロングパスを送る攻撃を続けます。
しかし35分に上門がエリアライン上からシュートを放った(枠外)以降は、対応され攻撃権を掴めなくなり、千葉の流れへ移行します。

復帰して以降も、ドリブル突破を見せたり、38分に船山のポストプレイからシュートを放つ(ブロック)など奮戦するサウダーニャ。
しかし無理がたたったか、44分に再び倒れ込むと、交代で退く事となります。(大槻と交代)
来日初ゴールを決め勝利への流れを齎したものの、今後に不安を残しピッチを去ったサウダーニャ。
アディショナルタイムは岡山がセットプレーで攻めるもモノに出来ず、2-1のまま前半終了。

ハーフタイムでの交代は無く迎えた後半、千葉が攻撃権を握る立ち上がり。
そして後半3分、右サイドで伊東が縦パスを送ると、小島→船山と渡り再度受けた伊東が奥を抉って低いクロス。
大槻がニアサイドで跳ぶも合わずに左へ流れ、拾った小田が奥からカットインでエリア内へ。
かわされた岡山・上門が後ろから倒してしまうと、審判の笛が鳴って反則となり、PKを得る事となった千葉。
これをキッカー船山がゴール右へと蹴り込み、冷静にGK金山の逆を突いてネットを揺らします。
早い段階で2点差に広げた千葉。

これまで複数得点の試合が皆無と、岡山以上にウノゼロでの勝利に依存していた千葉。(4勝全てが1-0)
そして成績的には4勝3分5敗と岡山と全く同じ勝敗で推移と、まさに似た者同士。
それがこの日は3点を奪い。
3連戦の最終日という事で相手守備の強度の問題も考えられますが、課題とされていた得点力不足を跳ね返す展開となりました。

そんな課題を克服せんと躍起になっていたのか、11節の首位・新潟との一戦(0-2)では、極端なプレッシングサッカーへと傾倒。
しかしこの日はあまり激しいプレスは見られずと、守備面では方針自体にブレが感じられるものとなっています。
相手に合わせるように守備のやり方を変えるスタイルにも見受けられ、攻撃面での落とし込みを重視しつつ、守備はその試合毎に凌いでいく戦いを繰り広げるのでしょうか。

2点差となり、一層攻めなければならなくなった岡山。
6分に徳元のドリブルから左サイドを攻撃、彼のスルーパスに走り込んだ山本がマイナスのクロスを入れ、ニアで川本が合わせるも枠外に。
この場面のようなサイド攻撃を中心に、何とか反撃の1点をもぎ取ろうとする姿勢を取ります。

それでもリードを守る体勢に入る相手を崩すのは容易で無く。
17分には木村がアフターで千葉・小林に倒され、狙える場面での直接FK。(蹴る前に山本→宮崎幾笑へと交代)
上門が直接狙い、ゴール上を襲うも落ち切らずに外れてしまいます。
これ以降岡山も勢いを失い、23分の飲水タイムへ。

そこで千葉は3枚替えというベンチワークを見せ、船山・伊東・小島→ブワニカ啓太・安田・高橋へと交代。
サウダーニャが退いた影響か、後半頭から3-4-2-1→3-3-2-2気味への位置取りとなっていましたが、選手を入れ換えて強度を保つ体勢を取ります。

その後岡山は押し込むものの、フィニッシュに繋げる事は出来ず。
30分に河野・川本→下口・野口へと交代、点を取るべくカードも切るものの、ジョーカーとなるべき選手の不在は辛くのしかかります。
この交代以降、再び攻撃機会も減少し、35分頃からは逆に千葉のターンに。
37分には右CKから、キッカー見木のクロスにファーサイドで鈴木大がヘディングシュート。(枠外)

そして39分、左サイドから見木が中央へ展開し、受けた岡野から高橋を経由しさらに右へと展開。
安田が持ち上がって奥へ進入、カットインで岡山・徳元をかわしてマイナスのクロスを入れると、大槻のスルーを経てブワニカがトラップからシュート。
これを中央で見木がコースを変え、ゴールに押し込み。
最初はブワニカのゴールと発表されたものの、後に見木のゴールに修正されたこの4点目で止めを刺す事に成功した千葉。(直後に見木→福満に交代)

岡山の最後の交代カードは42分、木村→宮崎智彦。
既にFWは枚数不足で4-2-3-1へとシフト(1トップの野口も前年はサイドの選手だったはずだが……)、トップ下に上門・左SHに徳元がシフトし、宮崎智は左サイドバックに。
駒不足も露呈しつつあった岡山ですが、45分に中央を中心にしたパスワークののち宮崎智から右へロングパス。
受けた下口からのクロスを上門がヘディングシュート、これが右ゴールポストを直撃。
しかし中央方向へと跳ね返り、疋田が詰めネットを揺らしてゴール。
1点を返したものの、直後にATへと突入。

やはり3点差を追い付くのは厳しく、尚も攻め上がる岡山でしたがシュートまでは辿り着けず。
終わってみれば4-2と、予想外の点の取り合いという結果になりました。

千葉はサウダーニャの先制点が印象に残ったものの、果たして今後はどうなるか。
開幕節でブワニカがゴールしたものの、以降得点は無く。(この日は惜しかったですが……)
スーパーサブとして投入される櫻川ソロモンも、9節のゴールによる1点のみ。
得点源と期待されるも尻すぼみ……という路線から脱したい所ですが、まずは故障の程度が気になる所です。


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