ぶらりドリブルの旅

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2025年J2リーグ第4節 北海道コンサドーレ札幌vsジェフユナイテッド千葉 in大和ハウスプレミストドーム

2025-03-10 16:00:11 | サッカー観戦記

長いキャンプ・アウェイ戦を経て、札幌も無事ホーム開幕戦を迎えたこの日。
しかし成績面では、お世辞にも「無事」では済まされず。

開幕3連敗で最下位、得失点を見ても得点ゼロ・失点7と、出遅れにも程があるという惨状。
そのため「迎えた」よりは「やって来てしまった」と言うべき。
そんな事を、地元民とはいえサポーターとは決して言えない立場の自分でも考えさせられる近況であり。(おまけに相手の千葉は3連勝と真逆)
かくして、雪道と相成って重くなりがちな足取りで、大和ハウスプレミストドーム(以下プレド)へと足を運びました。

 

最寄りである、地下鉄・福住駅のホームの一幕。
とうとうホームにも、札幌カラーが施されるに至った今季。
これまで遠征した、千葉仙台の様相に着実に近付いているその姿に感銘を受けずにはいられません。

札幌ドーム→プレドという名称変更のみならず、駅直結のスーパーも、イトーヨーカドー→ロピアへと様変わりがなされ。
なおドームとは無関係に、イトーヨーカドー自体が経営不振により北海道から撤退という決断を下したが故の変更であります。
今年から変わったロピアですが、まだ創成期でテナントは殆ど入っておらず空白が大部分を占めていたため、撮影する気は起こらず。

プレドへと向かう歩道橋から撮影した外観。
その美しさに言葉が出ない、とはこのためにある……とは言い過ぎか。

J2に落ちたとはいえ、ホーム開幕戦なのだからかなりの集客になる。
恐らく2万人超はくだらないだろう……という勝手な見積もりの下、ゆとりが欲しい故にメインスタンド、それも高所を選択しました。降格したが故にダイナミックプライシングも廃止された事だし

そのメインスタンドから見渡すピッチ。
ビジョンも同方向という、普段バックスタンドの民からはとても斬新な光景。

13時キックオフ(正確には13:05)なため、入場開始は10時半。
自分も15分遅れで入ったため、昼時にはまだ早く。
しかし昼飯確保のために、行列に加わる事も考慮しなければならないため、休息もそこそこに再度席を立ち。
前回の仙台のように長蛇の中に入るも、コンコースの構造は頭の中に入っているためメニュー選択の余裕はあり。

そうして選んだスタジアムグルメですが、結局仙台の時と同じくカレー。(「コンサドーレ太鼓判メニュー」の「赤黒キーマカレー」)
すっかり「カレーは飲み物」の精神に憑りつかれたようで何より
黒の成分の方が広いその姿に、チームの現状が表現されている……とネガティブぶりが頭を過ったものの気にしない。

手早く食べ終わったやはりカレーは飲み物頃には、ビジョンにはスタジアムDJの姿が。
予想外の成績に空元気となっていないか……と余計な心配もしてしまいますが、無事にホーム開幕を迎えて何よりと言うべきか。

そしてメインスタンド側で行われるイベント。
しかし高所を選んだのが仇となり、同サイドでも遠く。
結局、殆どビジョンを通じての体験となりました。

 

河合竜二氏のMCの下、開かれたのは札幌OBとのトークイベント。
現れたのは中原・阿波加・内山と、つい先日引退を表明した山瀬の4人。
「山瀬が戻ってくる」という知らせによる高揚感は、自分も幾ばくか植え付けられていたので、ある意味これがこの日の最たるポジティブな一幕となったでしょうか。

 

その山瀬。
自分が2017年から再度Jリーグを見始めた際、その注目クラブが福岡だったため綺麗にドンピシャとなり。
ベテランらしくボランチに徹しつつも、要所で発揮される攻撃性、とりわけそのミドルの威力は痛烈に印象付けられました。
既に現在札幌でクラブに拘わっている他の3人とは違い無職との事(先日引退決定だからそりゃそうだ)ですが、果たして今後札幌に就職するのか否か。

 

無事終了になると、その後ピッチ脇にはドーレくんの出迎えの下、見慣れないキャラクターが出現。
とはいっても北海道ではお馴染みである、ほくでんのキャラクター・エネモでありますが。
着ぐるみとして実在化登場した姿にビックリした、という意味合いで。
いかにもピッチの内外を行き来するのに苦労しそうな構造で、実際スタッフの助けを借りるに至ってたのが可笑しくあり。

そのエネモ、ビジョン上の「ほくでん」の広告の真上に位置取ったのは狙ったのか。
当然しゃべる事は出来ないので、語りを務めるのは販売部長である吉野勝広氏。(一番右)
それにエンターテイメントを司る、北海道では既に説明不要である鈴井貴之氏(右から二番目)を加え、第二のトークイベントが行われました。
ほくでんが札幌のパートナーになるというのは、クラブ側としては実に感慨深いとともに重みのある事象であり……
と、サポーターではない自分がベラベラと語るのは憚られるのでこの辺で。

 

そしてイベント終了後、ピッチ上を歩くドーレくん。
チームフラッグを抱えながら闊歩……では無く、センターサークルに位置取り。
そうなると次に行われるのはコンサドールズのショー、というのは容易に想像がつき。

 

ホーム開幕戦故か、暗転の中で行われたこの日のショー。
そのため幻想的な色合いが強まった反面、写真撮りに難儀する空間と化し。
しかしサッカー的には、暗転が示す黒い空間はチームの現状を(それ以上いけない)

 

そしてショーも終わり、次なる仕事であるピッチ内の一周に入るドーレくん。
息も継がせずという言葉がピッタリながら、それはピッチ上も同じでその後すぐ試合前練習となり。
ピッチ脇のサポーターも、ドーレくんとなれ合うのとピッチに目を向けるのと半々な状態に。

キーパー練習の際のビジョン、岩政大樹監督の下「ゴールキーパーでは無くゴールプレイヤー(GP)」と意識付けられた成果の表れ。
しかしそれはサッカーの結果で示してほしい、とはだれもが思う事であり。正直この日の3失点目はお世辞にもGPとはいえないぐらいあんまりだ

そしてフィールダー練習、ピッチに現れ一礼という絵図。
今季から2名増えたベンチメンバーにより、それも一層長蛇と化し。

ゴール裏の札幌サポーター。
危機的な状況でも、断幕のメッセージは前を向けるようなものが選ばれ。
観辛いですが、その内容は「3連敗がどうした?今日の勝利で全てを断ち切り、ここから這い上がれ」との事。

 

ホーム初の試合前練習、その内容は札幌の地へ帰りたてというような状況を表すかのように、サーキットを中心とした体幹練習の時間が長く。(サブメンバーは先んじてトリカゴに入る)
遅れて現れた千葉メンバーが、既にパス練習を行う段階でもまだ続けられる運びとなりました。

その千葉メンバー。
大部分の札幌サポーターには目もくれず(暴言)、千葉サポーターの部分への挨拶に終始。
アウェイらしい振る舞いは納得感も、これが試合中での札幌サポーターの紛糾の遠因となったようでもあり。

そして恒例の、練習の最中でのスタメン発表に移り。
千葉サイドの文字のみの紹介に続き、ホームチームである札幌の紹介へ。

 

当然ながら派手にブチ上げられる映像を経て、選手紹介へ。

 

まずは番号・ネームの表示を経て、そこから映し出される選手。
アニメーションも加えるという具合に、着実に豪華となりつつある印象です。
背景のリアルドーレくん?の視線も良い味を加え。

前節(山口戦、0-2)後半から出場し、その流れを引き継ぐようにスタメン昇格と相成った家泉。(と書いたが、試合後に大﨑の負傷離脱が判明……)
いわき出身らしくフィジカルは万全ながら、前任者(岡村)と同じ道を歩まんとするには何もかも足りないという、厳しい戦いは続き。

アニメーションによるポーズが最も格好良かった(個人の印象です)バカヨコ。
カテゴリが落ちた監督が代わった事による恩恵を最も得たような存在ですが、それを証明する結果は出せるかどうか。

大ピンボケとなってしまった、監督の紹介。
試合前は、一部サポーターからブーイングが発生するのでは……と勝手に危惧していましたがそんな事は無く。

ともかく、新たな地で指導者として足場を固めるはずが、一気に窮地に追い込まれた感のある岩政氏。
時間を掛ければ……というのは自分も僅かに感じているものの、実らせるのに複数年を要し、その時にクラブはJ3だったという有様は避けたい所。

札幌ベンチメンバー=中野(GK) 西野 宮澤 長谷川 荒野 木戸 原 キムゴンヒ 中島

千葉ベンチメンバー=ホセ・スアレス(GK) 河野 松田 安井 岩井 吉田 品田 呉屋 カルリーニョス・ジュニオ

この日のスタメン。
家泉・バカヨコがスタメン昇格と、センターラインに手が加えられ。
必死にベストメンバー模索が続けられているものの、果たして負の連鎖を断ち切れるかどうか。
一方の千葉、スアレス(登録名が短縮されたのは徳島時代長すぎと感じたのか)やカルリーニョスといった実績ある助っ人が名を連ねる控え。
上位に相応しいような層の厚さを醸し出しますが、それでもスタメンは開幕戦(いわき戦、2-0)での最悪の内容ぶりに手が施された後でもあり。
連勝街道を続けているものの、それが途切れてしまえば……という不安は常に抱えるものであり。

練習も終了し、再び場内は暗転し試合開始の時を迎えるのみ……
しかしそれに先立ち、この日はさらにもう一イベント。

 

「陸上自衛隊第11音楽隊」様による、演奏が挟まれる事に。
曲はサッカー界ではお馴染み?の「Go West」で、特別な一戦らしき格調の高さを彩り。

かくして迎えた選手入場。
先んじて掲げられたフェアプレーフラッグも、「世界基準の判定」に伴うラフプレー紛いのチャージの多発で陳腐なものと見られがちな昨今。
そんな不安を吹き飛ばすべき試合になって欲しいという願いは、この日も叶えられたとは言えないものに。

ちなみにこの日の主審は国際交流のテーマの下、エリオット・ベル氏が担当する事となりました。

そしてキックオフ。
いきなり千葉が、椿のドリブルで札幌の後方を突いてコーナーキックに持ち込み。
ここからキッカー横山のクロスを、ファーでどフリーになっていた田中がヘディングシュート。
この日も2分足らずでファーストシュートを浴び、かつこれをGK菅野がラインギリギリでキャッチしたその姿に、守備面の不安を隠せない入りを描く札幌。

しかしすぐ後に、そんな事は些細なものと化する事案が発生します。
切欠は例によって札幌の裏抜けに弱いディフェンスと繋がっているものの、それにより引き起こされた事象がとんでも無く。
前半4分中盤でのボール確保から右に展開した千葉、後方から高橋のロングパスが一気にエリア内へと放り込まれ。
そこに林が抜け出して決定機になりかけた所、飛び出して防がんとしたGK菅野と交錯する格好となり、反則は取られなかったもののすかさず止められる試合。
そして倒れ込む菅野に対し治療が入った結果、殆ど間を置かず×の印、つまり続行不可能のサインが出されてしまいます。
脳震盪らしく動けない菅野の姿を受け、ピッチ脇では慌ただしくリザーブのGK中野が準備に入り。

遠目からでは解らなかったこの接触は、林の足がモロに菅野の頭部に入ってしまっていたようで。
そのため札幌ゴール裏のスタンドからは(菅野に駆け寄ってきた)林へのブーイングが鳴り響き、それを受けた千葉スタンドがのちに林のチャントで応戦、それに対しさらにブーイング……と醜い争いにも発展する事となり。
幸い菅野は担架で運ばれる段階では意識をハッキリさせており、彼の思いを受け継ぐように中野がピッチに入りました。(8分)

札幌サイドの不満も理解できます(最低限反則にはするべきジャッジだろう)が、カウンターでも何でもない状況で、簡単に裏を取られてしまう(with出し手の高橋に対する寄せの無さ)札幌のディフェンスの甘さが根底にはあり。
前節の1失点目を彷彿とさせる脆弱ぶりを醸し出した事で、スコアも動かされるのは必然となったでしょうか。

気を取り直し攻撃に入る札幌、10分から左サイドで田中宏がドリブルで仕掛ける、この日を象徴する攻めを見せ始め。
右サイドかつ今季のストロングポイントである近藤が、徹底チェックに遭ってきたが故の方針転換にも映ったこの攻撃。
これまでとは違う……という空気を作りかけた、その直後の11分でした。
林のスルーパスにより、あっさりと田中和とGK中野との一対一に持ち込まれると、しっかり駆け引きに勝利した田中和によりゴールネットが揺らされ。
田中宏(抜け出された際オフサイドをアピールする始末)とマッチアップする田中和という構図なため、前者が攻めっ気を出した所を綺麗に突かれた感じとなりました。

ビハインドになったのは今季最速と、守備面では日に日に悪くなっていくような札幌。
14分にも高橋のロングパスが対角線を描き、受けた椿が奥を取ってクロスという具合に、両翼から悩まされる不安度は最高潮に。

そんな後方の不安を隠すべく、反撃に掛かる札幌ですがその手段は圧倒的に、前述の田中宏の仕掛けが多く。
17分には縦パスを受けたスパチョークの展開で例によって持つ田中宏、クロスは選ばず地上でのパスワークでやりきる形に。
そして中村のミドルシュートに繋げましたが枠を捉えられず。
21分には高尾からサイドチェンジで送られたボールを直接ヘッドで落とした田中宏、受けたスパチョークがクロス。
一局面ではちょくちょく変節を見せるものの、本質的にはあまり変わっていないのは気のせいか。

それでも、その田中宏のクロスから徐々にフィニッシュが生まれる状況に。
26分に低いクロス(ここは上げたのはスパチョーク)がカットに当たりファーにこぼれた所をバカヨコがヘディングシュート。(GK鈴木椋キャッチ)
31分に今度は馬場がクリアボールを合わせヘディングシュート(枠外)と、ヘッドでフィニッシュ数を稼ぐ展開には持ち込めます。
千葉サイドが次第にビルドアップに難儀、サイドバックへの展開がハメパスを頻発させる流れを描くのも手伝い。

しかし危機はすぐそこにある、と言いたくなるほど、守備が顔を出すと脆い現在の札幌。
直後の32分再び石川のスルーパスに抜け出した田中和という絵図が生まれたのは、札幌というよりもスピードスター・田中和は今季も健在と褒めるべきか。
今度は右ポケットを抉ってグラウンダーのクロスという選択でGKを無効化した田中和、これをもう片翼の椿がファーに走り込んだ末に合わせゴールにねじ入れます。
これも2節(熊本戦、0-3)・前節で散々見られた、低いクロスに入り込まれてやられるというのに類似した絵図にもなり。
他方札幌の攻撃が高いクロス→ヘッド狙いが多かった点も、逆説的で見逃せず。

はや窮地といった札幌、その後千葉のセットプレーも絡んで再三振り回されるその姿に、ワンサイドゲームとなる予感を孕ませ。
しかし38分、ついに田中宏が主である左からのクロス攻勢が実を結び。
ここでは切り込まずに右足で早めのクロスを選択した田中宏、これをファーで合わせにいったのはバカヨコで、ディフェンスに遭いこぼれた所をスパチョークが追撃に成功。
ゴールネットを揺らし、とうとう生まれた今季初得点。
殻を破るという表現にしたい1点なのは明らかで、今後に望みを繋げます。

一気に前向きとなりたい札幌ですが、アディショナルタイムで馬場と中村が反則で警告を受けるという具合に、若干空回り気味に。
それより前の41分、シュートブロックした高橋が痛んだのに対し、札幌サポーターが再びブーイングを浴びせる一幕が見られたのも印象悪く。
荒れる原因は菅野の負傷退場なのは明らかですが、そんな理不尽ぶりに怒る様子を抑えつつ冷静に勝利に向かわせる役割も、苦しい局面では必要なものだと感じました。

それでも8分と長くなったATで、その姿勢を攻勢に繋げてひたすらCKを獲得。
キッカー・スパチョークが再三クロスを放り込み、クリアボールを繋いでさらにサイドを抉るの繰り返しを見せたものの、ゴールは奪えなかった札幌。
1-2で折り返す事となります。

ハーフタイムで撮ったメンバー表、そのため菅野→中野に。
警告のマークが目立つ格好となった札幌(27分にバカヨコが最初の警告)、守備組織が著しく低い事の証明にもなってしまうだけに、改善したい所ですがその日は訪れるのか。

そのHTでドーレくんの場内一周、と思いきや、いきなりバックスタンド側のフェンスから登場。
その裏には、試合前活躍した演奏隊の方々の姿が見えます。
当然、これから行われるイベントの予想を大体つかせるその様相。

散水とサブ組の練習が終わったタイミングで登場し、再度演奏を披露する「陸上自衛隊第11音楽隊」の方々。
今度の曲は、チャントで良く使われる「アイーダ」が選択され。

 

それに合わせ、脇で何やら動くドーレくん。
遠目では良く解らずでしたが、おそらく指揮者パフォーマンスか何かをやっていたのでしょうか。

かくしてHTは幕を閉じ。
迎えた後半開始、菅野の脳震盪により1つ追加となった交代カードも、共に手を付けず。
千葉は、前半の終盤には5バック(田中和が右ウイングバックになる)で札幌の攻勢に対抗していたようで。
しかしサンドバック化すればそれだけ消耗も早く、それを嫌ってか後半から再度4-4-2へと戻して臨みました。

その代わり際を突くように、札幌は開始直後の後半1分に家泉が右サイドへミドルパスを通したのち、近藤からグラウンダーのクロス。
ニアのバカヨコは撃てずに抜けるもこれを大外で田中宏が折り返した末に、ニアで合わせたスパチョークがシュート。
ゴール前でブロックに跳ね返されるも、これまでとは違った低いクロス・両 翼が絡んでの好機に期待が膨らむ入りを描きます。

その後、前からプレスを掛ける意識を強めた千葉ですがその裏を突く機会が増え、6分に高嶺が(石川に)反則を受けた事で直接フリーキックの好機。
しかし、左ハーフレーンからという位置でスパチョークはクロスを選択。
中央で家泉が合わせた(枠外)ものの、壁が薄いのを見て撃っても良かった場面にも映り。

一方圧力を担保したような千葉。
11分に左サイドでの横山のドリブルからエリア内でのパスワークで好機に持ち込み、最後は上がって来た高橋がシュートを放つもGK中野がセーブ。
ワンチャンスで仕留めんとしましたが、止めは刺せず仕舞いとなり。

すると直後、札幌はCKに持ち込んだタイミングで動き(12分)、出間→荒野へと交代。
前線の機動力、特に守備面がこれにより向上し、ボールゲインを頻発させる良い流れを作り上げ。

再び押し込まれる展開を強いられる千葉。
幾度もCKを浴びるなど、ゴール前での凌ぎの連発に、痛む選手も頻発。
14分に日高が、17分に横山が倒れ込むなど、守勢により再三走り回らされたが故のダメージは明らかであり。
しかしそれに対し札幌サポーターが躊躇なくブーイングを浴びせたのは、前半の続きの話になりますが、反撃しなければならない身としてはどうかという思いが拭えない展開に。
今季初のホームゲームも、醜悪さが目立ってしまえば中々アドバンテージを得られない。
まあこれも、敗戦続きという状況に起因している節もあるでしょうが、ともかく今後は勝利を呼び込むような行為を期待したい所。

ともかく、その後は燃料切れを防ぐべくベンチワークに勤しむ千葉。
20分に横山→安井へ交代すると、さらに2人をベンチへと呼び準備させる小林慶行監督。
その後も札幌の攻撃を受け続けながら、25分に交代に辿り着き。(田口・林→品田・呉屋)
一方札幌も27分、馬場→キムゴンヒへと交代して荒野がボランチに回り。

ここから目立ったのがボランチに入った品田で、札幌の圧力で保持がままならない状況を、自身のボールキープ・パウサで打破せんとします。
一定の効果を得られましたが、31分にそれが仇となりスリップしてしまいボールロストする品田。
ここからバカヨコのスルーパスで右ポケットを突き、近藤がグラウンダーでクロス(走り込む荒野の前で遮断)と決定機を招き。
失点はせずも苦しさは明らかな千葉、32分に次なるカードを切ります。(日高・田中和→松田・岩井)

疲労の見える田中和に代わって入った岩井、その田中和に劣らぬ突破力を発揮。
34分に右サイドからカットインで斜めに切り込んだ所、高嶺に倒され反則を受けた事で直接FKを得ます。
このタイミングで、札幌サイドもスパチョークが足を攣らせたか倒れ込むという具合に消耗ぶりを示し始め。
このFKは、品田が直接シュートを狙うも壁を直撃して実らずも、札幌も直後に交代を敢行。
しかしそのタイミングで家泉も倒れ込んでしまい(故障か痙攣かは不明)、3枚替えを選択する事となり。
家泉・スパチョーク・バカヨコ→宮澤・長谷川・中島へと交代し、(千葉が1枚残しているものの)最終局面へと向かいます。

ここまでの余力で、後どれだけ攻められるかという勝負へ移行する札幌。
39分に、これまで貫いてきた田中宏のクロスからキムゴンヒがヘディングシュート(ゴール右へ外れる、ファーに近藤走り込むも届かず)と、基本に立ち返っての好機。
しかし全体として勢いも衰退していくのは避けられず。
千葉も、荒野に反則を犯した品田が警告を受ける(44分)被害が出始め。

そしてAT突入して間も無く、最後のカードを切る千葉。(椿→吉田)
これで札幌最後の攻勢を凌ぐ体制か、と思われた刹那、意外な形でスコアが動くに至ります。
高橋がプレッシャーを受けながら裏に送ったロングパスが、最終ラインとGKへの間へ向かったため、当然ながら前に出ていたGK中野が抑えるべきボールに。
しかし中野は躊躇いを見せてしまい、慌てて前に出てヘッドでクリアしにいくも、バウンドしてやや失速したボールもあり走り込んだ呉屋に受けられて時既に遅しと言いたくなるミスと化し。
そして空っぽのゴールに蹴り込んだ呉屋により、決定的な3点目が生まれました。

目も当てられないといった札幌サイドの失点でしたが、一方で歓喜に沸くはずの千葉サイドにも予想外の事態が発生し。
その原因は喝采を浴びるべく、看板を乗り越える形でゴール裏に飛び出した呉屋で、プレド特有の「ゴール裏とピッチとの段差」が生み出したその絵図は……
過去にアンデルソン・ロペス(現マリノス)を襲った悲劇をなぞるかの様に、地面に叩きつけられて痛む呉屋というものとなってしまいました。(なお最初の犠牲者は菅井(当時仙台、2009年)との事、今回の事案で初めて知った)
幸いにして無事に起き上がり、千葉サポーターのコールに応えたのちプレー続行の運びとなった呉屋。

その後は見るべきものも無く、失点を境にスタンドから後にするサポーターも急増する結果に。
キムゴンヒ狙いのパワープレイという色が強まるも、ゴールに辿り着く事は出来ずに終わり。
そして試合終了の笛が鳴り響き、1-3で千葉の勝利。
これにより札幌とは真逆の4連勝、順位も得失点差で大宮をかわして首位浮上と、良い事尽くめの勝ち点3と相成りました。

最初は審判団へ、そして整列後に選手達へのブーイングと、落胆しか起こさない4連敗という結果を残すに至った札幌のホーム開幕戦。

そんな中で、ピッチ内を一周するドーレくんの姿は立派というべきか。
道中、千葉サポーターに対し手を振る姿も見せるなど気丈に振舞い。

そして撤収が異常に速かった、ゴール裏の断幕。
自分としてはプレドでこの時間帯まで残ったのは初めてでしたが、これを観て居たたまれなくなった為これにて撤収。

今節の結果(山形が勝利・鳥栖が引き分け)で、唯一の勝ち点ゼロと化してしまうなど、単なる最下位という表現すら生温くなるものとなり。
「まず初得点」は何とか達成したものの、依然としてJ2の最底辺に居る惨状は続き、脱する事が出来るかどうか。

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