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DAZN観戦 2021年J3リーグ第13節 カターレ富山vsFC今治

2021-07-02 16:51:21 | サッカー視聴記(2021年その他)

<富山スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 西部
RCB 柳下 CCB 林堂 LCB 戸根
RWB 音泉 DH 姫野 LWB 安藤
IH 椎名 IH 花井
FW 吉平 FW 大野
<今治スタメン> 4-1-4-1
GK 修行
RSB 原田 CB チョンハンチョル CB オスカル・リントン LSB 上原
DH 楠美
RSH 山田 IH 東家 IH 橋本 LSH 有間
FW バルデマール

J3に降格してから、今季で7年目を数える富山。
何度か昇格争いに絡むシーズンもありましたが、結局J2復帰は果たされる事無く。
そして今季、経験豊富な石崎信弘氏を監督に迎えて臨んでおり、つい先日までは首位を走っていました。(この試合前時点では3位)

2018年以降ユニフォームの胸部分のスポンサーが空白だった期間を経て、現在は「黒部からのおくりもの」と表記されているのを見て、一瞬「OBの黒部光昭氏が個人投資を?」なんて思ってしまったものです。(IACという地元の飲料水の会社との事)
尚、その黒部氏は引退後強化部長の座に就いていましたが、前年終了をもって退任。
また監督の石崎氏だけで無く、社長に左伴繁雄氏を迎えるなど、大幅な体制の刷新を図って今季に挑んだようであり。
その成果が表れたようなリーグ序盤の好調ぶりでしたが、順位も下がった事で真価が問われるのはここからでしょう。

立ち上がり、その富山が攻勢。
今治がマイボールの際、助っ人FWバルデマールへのロングボール狙いに傾倒し、悉くボールキープに失敗する流れもあり攻撃権を支配していきます。
最終ラインからショートパスを繋いでの前進と、ウイングバック狙いのロングパスの攻撃をミックスしてチャンスを創生。
3分に柳下が右サイド奥へと前進、スライディングでエリア内へと送ったボールを大野がポストプレイで繋ぎ、エリア内右で音泉がクロス。
こぼれ球となるも尚もエリア内で繋ぎ、音泉がシュートを放つもGK修行がキャッチ。
その後はミドルシュート攻勢で、5分に姫野、8分に椎名が狙ったもののゴールは奪えず。(前者は枠外、後者はGK修行がキャッチ)

防戦を強いられてきた今治ですが、前線での守備を嵌めて富山のビルドアップを抑制。
バルデマールが1アンカーの姫野をケアし、最終ラインに対してパスコースを消すような位置取りを常時行い。
そしてインサイドハーフがプレッシングを行い、サイドハーフが富山WBをケアする形で前に運ばせず、という守備が効いていました。
そうして流れが変わった結果、ロングボール攻勢に傾倒して攻撃権を失っていったのは富山という絵図になり。
綺麗にターンの入れ替わりが果たされ、今治の攻勢となりました。

スルーパスを交えて速い攻めを敢行する今治。
20分には左サイドでGK修行のフィードを受けた上原からパスを繋ぎ右サイドに移すと、原田のスルーパスに山田が抜け出し、グラウンダーでスルーパスのようなクロスを入れた所にバルデマールが走り込み。(GK西部抑える)
富山はそのスピードに対応できずに、飲水タイム後の22分には山田のドリブルを戸根が腕で止めてしまい反則・警告。
その後も主導権を握られ、サイド奥に入られてクロスを防いだ末に今治のコーナーキックが量産される事となり。

今治の3本のCKを経て迎えた35分、中央で有間がドリブルで右サイドへ向かう姿勢から左へスルーパス、受けたバルデマールがキープする所を富山・音泉に倒され反則。
これで得たフリーキック、左ハーフレーン・エリアからやや手前という位置でキッカー上原がクロスを入れると、大外に走り込む原田がドンピシャでヘディングシュート。
ゴールマウスを捉え、セットプレー攻勢を得点に結び付けた今治。

序盤の優勢は影を潜めたうえ、リードを奪われた富山。
その後はボールを握っての攻撃に傾倒し、何とか同点を狙いにいきます。
最終ラインでの繋ぎから主に右サイドで攻撃を展開し、右CBの柳下が前に出てパスワークに絡み。
柳下はスローインも殆どの場面で担当しており、必然的に攻撃時は前目に位置するので、最終的にクロスも上げる事が多々。
そうして押し込んでいき、今度は富山がCKを得るという流れに移り変わりを見せます。

44分の右CK、キッカー花井のニアサイドのクロスを林堂がフリックし、さらに吉平が足で合わせたものの当たっただけとなり枠を捉えられず。
主導権を奪いつつありましたが前半のうちに追い付く事は出来ず、今治リードで折り返しとなりました。

両チームともに交代無く迎えた後半、攻撃が好機に結び付かない時間が長く続き。
そんな苛立つような展開から、先に今治が有間の突破力を活かして攻撃。
5分に橋本のパスを受けてエリア内左に進入、マイナスのクロスを入れる有間。(シュートまでは行けず)
7分にはバルデマールのポストプレイを中央で受け、左へ流れつつ前進したのちエリア手前からシュート。(ブロック)

反撃したい富山、切欠はチームトップスコアラー(4得点)の大野のシュートからだったでしょうか。
13分、左サイドでパスを繋いで大野が前を向き、前進ののちエリア手前からシュート、ブロックされて左CKに。
このセットプレーを、キッカー花井は直接狙うような軌道のクロスを入れ、ゴール前で今治・オスカルが辛うじて頭でクリア。
再度の左CK、今度はニアサイドへのクロスを大野がヘディングシュート。
GK修行がセーブしてエリア内右へこぼれ、椎名が詰めてシュートしますがブロックに阻まれてしまいます。
しかしこれで攻勢の雰囲気が生まれ、以降攻撃機会を独占していく富山。(その前の15分、今治に有間の際どいシュートがありましたが)

16分に吉平→高橋へと交代し、右サイドでの推進力を上げて攻め上がる富山。
それでも今治も、中央の助っ人2人(チョンハンチョル・オスカル)を中心とした守備は固く、中々シュートまで繋げられず時間が進み。
そうして23分に飲水タイムが挟まれ、明ける際に両チーム交代カードを使い(富山=音泉・姫野→田中・末木、今治=橋本→玉城)、運命の第4クォーターへ。

ベテランの田中が加わった富山、尚も右サイド中心の攻撃に活路を見出す流れ。
しかし相変わらずシュートにまで辿り着けず、今治サイドも攻撃機会が生まれ始めます。
ペースダウンの予感が過ってくる中、迎えた31分。
一転して左サイドでの攻撃、パスを繋ぐものの中央へとこぼれ、一旦奪われたものの花井が奪い返して再度前進。
花井からクロスが上がると、ファーサイドで田中が合わせ、ヘディングシュートをゴールネットに突き刺し。
苦境を救うベテランのゴールが生まれ、同点に追い付いた富山。

ホームゲームの中、一気に逆転へと向かいたい富山ですが、ここから一進一退。
36分に敵陣右サイドで細かく繋いで攻める富山、エリア内にこぼれた所を花井がシュートを放ちますが惜しくもゴール左へと外れ。
39分に右サイドから原田がロングスローを入れる今治、チョンハンチョルのフリックから逆サイドへと展開し、島村(有間と交代で出場・34分)のクロスからオスカルがヘディングシュートを放つも枠外に。

交代カードも順次切られ、34分に今治が有間・山田→島村・駒野と2枚替え。
39分に富山が大野→松岡へと交代すれば、40分には今治も東家→宮尾へと交代。

その後は今治が、右サイドで反則を受けるシーンが連続し、そのFKを蹴るのは駒野。
すっかり大ベテランの年齢の駒野、彼のプレースキックを観るのも久々だな……と感傷に浸りもしましたが、その精度は健在。
42分の右サイドからのFK、駒野の蹴ったボールはファーサイドに上がり、チョンハンチョルの折り返しが中央でバルデマールのヘディングシュートに繋がるも枠を捉えられず。
続く43分にも、似た位置から同じ狙いで蹴られた駒野のボール、今度はチョンハンチョルが折り返しに失敗。

今治の攻勢の流れになってきた終盤ですが、アディショナルタイムに突入すると一転します。
試合終了も迫る中、今治が原田のロングスローを逆の左サイドでも使用。
しかしそこから富山のカウンターとなり、拾った高橋がドリブルで持ち上がり、さらにパスを受けた松岡もドリブルで一気にエリア内へ。
ここは今治ディフェンスに阻まれ撃てずも、これで攻守が入れ替わり、最後の力を振り絞って攻める富山。
勢い余って安藤がGK修行にキーパーチャージを犯してしまう場面もありましたが、今治は楠美が足を攣るなどダメージが隠せなくなる状態で、その圧力は脅威となり。
しかしクロスのこぼれ球を柳下がシュートミスしてしまうなど、富山サイドも精度は落ちており、結局この流れをモノに出来ず。
ATの目安時間も過ぎてのセットプレー攻勢も実る事無く、試合終了の笛が鳴り響き。
1-1で勝ち点1を分け合う結果になりました。


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