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9月9日:フィラエ、発見される/お知らせ

2016年09月09日 01時00分00秒 | 天文・宇宙

2016年9月2日に 2.7 キロメートルの距離からとられたオシリス狭角カメライメージに、ロゼッタの着陸船フィラエが確認された。解像度は約5センチメートル/ピクセルである。フィラエの幅1メートルの船体と、3本の足の二つを見ることができる。このイメージはフィラエの向きの証拠も提供している。右上に、2015年4月16日にとられた、彗星の小さなロブのフィラエの概略の位置を印した、ロゼッタのナビゲーションカメライメージを示してある。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 2004年3月2日に打ち上げられ、途上でいくつかの調査をしながら2014年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着したヨーロッパ宇宙機関のロゼッタ宇宙船は、11月12日に着陸船フィラエ (Philae) を投下した。フィラエは彗星に着陸し、史上初の「彗星に着陸した探査機」となった。一方、無重力の世界に着陸することの難しさを証明するかように、後の記録によれば、フィラエは地上で大きく3回バウンドし、最終的に落ち着いた先が日照の乏しい岩陰(右下の写真)だった。このためフィラエとの交信は限られてきた。現在は、彗星とともに太陽から遠ざかっているロゼッタの電力の節約からフィラエとの通信は切断されている。フィラエは大判イメージから詳しく確認してください。

お知らせ1: 今日9月9日午前中、NASAの小惑星探査衛星オシリス・レックス(OSIRIS-Rex)が打上げられます。関連中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

お知らせ2: 今日9月9日午前2時20分ごろ、直径7~16メートルと予想される宇宙岩 2016 RB1 が、地球から約 40,000 キロメートル(月と地球の距離の1/10以下)を通過します。 詳細は「ホームページ」の「アストロサイエンス」 から。

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