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9月16日:ミルキーウェイ、星の密度マップ/お知らせ

2016年09月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このイメージは、ミルキーウェイと近隣のマゼラン雲の、検出された星達の全数を示す欧州宇宙機関のガイア衛星からの観測データを示している。明るい領域は星達の高い集中を、暗い領域は僅かな星達が観測された領域である。星達のほとんどが住む銀河平面は明るく、水平に走り、中央で特に明るい。暗い領域は、視線に沿って星明りを吸収する、ガスとダストの密度の濃い星間の雲である。この銀河平面は、直径約 100,000 光年、高さ 1,000 光年の銀河のディスクの投影である。平面の向こうには僅かなオブジェクトのみが見え、最も注目すべきはイメージの右下の大小マゼラン雲である。いくつかの球状星団がミルキーウェイ銀河の平面に散らばり際立っている(黄色の○)。この何百万もの星達の大きな構成は相互の重力によって互いを保持している。広域天文測定ミッション、ガイアは、10億以上の星達を調査して、我々の銀河で最も大きな最も正確な3次元マップをつくるだろう。ガイアは、5年に亘って、ターゲットの星達をそれぞれ約70回監視するだろう。ガイアは、例えば太陽系外惑星や褐色矮星など何十万もの新しい天体を発見し、太陽系内の何十万もの小惑星を観測し、それらの位置、距離、動き、明るさの変化を図にするだろう。このミッションは、また、アルバート・アインシュタインの一般相対性理論の厳しい新しいテストを提供する約 500,000 の遠いクエーサを調査するだろう。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 昨日ヨーロッパ宇宙機関から、この記事に関連するガイア衛星からの、ミルキーウェイ銀河の膨大な星達の明るさと位置を示すデータが発表されました。膨大なイメージが提供されています。ご関心がありましたら「ホームページ」の「アストロサイエンス」から。

<お知らせ>: 9月17日(土)から9月19日(月)までの記事は休ませていただきます。

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