小惑星ジュノーは、火星と木星の間を回っており、直径が240キロメートルと小惑星としては巨大な天体です。アルマ望遠鏡は4時間にわたってジュノーを観測し、10枚の画像を得ました。この時ジュノーと地球の距離はおよそ3億キロメートルであり、アルマ望遠鏡が達成した解像度0.04秒角はジュノー表面で60キロメートルに相当します。ジュノーは周期7.2時間で自転していることが知られており、10枚の観測画像からは自転にともなっていびつな形のジュノーの姿が時々刻々と変化していく様子がはっきりわかります。
ジュノーの表面に新発見
アルマ望遠鏡による高解像度観測の結果、ジュノーの表面が一様ではないことがわかりました。場所によって、表面の温まり方が異なっていたのです。このことからジュノーの表面の微細な砂(レゴリス)の性質は、一様ではない可能性があります。詳しくは、プレスリリース「アルマ望遠鏡、遠方銀河と小惑星を超高解像度で撮影先」をご覧ください。
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<出典>: 国立天文台、今週の一枚からです。詳細は こちら から。