2006年の秋分の日に打ち上げられ、今日に至るまで今まで見たこともない高解像度・高精度で太陽観測を継続している「ひので」。太陽観測衛星「ひので」はこれまで、微細にしてかつ大規模な外層大気の中で起こる、静穏の上にも荒々しい、まさに太陽の“息づかい”ともいうべき高温プラズマのさまざまな現象を、じっくりと観測してきました。10年に及ぶ記録をダイジェストでご覧にいれながら、そこには「ひので」が今後も良質のデータをよく咀嚼しえて成人となる姿を見届けようとする親心が託されているように思います。
太陽が活動する源は、太陽の磁場にあると考えられています。光球下から浮上してくる磁場は、粒状斑中の対流で強化され活動領域や黒点を形成しつつ、彩層~遷移層~コロナという温度逆転の外層大気を加熱するエネルギー源ともなっています。磁場が関わって、スピキュール、ジェットやプロミネンスという微細な磁束管を通じてプラズマを加速・加熱させたり、太陽フレアやCME(コロナ質量放出)で、膨大なエネルギーを突然大規模に解放させたりするメカニズムは未だ解明されたというところまでには到りません。 ----- 続きは国立天文台のサイト(下記)から。
<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」
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