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10月14日:  機械学習が火星のクレータの集団を見つける/お知らせ

2020年10月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

右のイメージの左下隅の赤い円の中の小さな黒い点は、新しい機械学習アルゴリズムを使って火星に発見された最近形成されたクレータの集団である。このイメージは、NASAの火星偵察軌道船(MRO)の概況(context)カメラによって、緯度 3.213、経度 259.415 にあるノクティス(Noctis)フォッセと呼ばれる領域でとられた。この中間角度のコンテキスト(概況)カメラは、低解像度で、何百マイルもの地勢を見ることができる。科学者達は、イメージに興味深い地形を求めてスキャンし、また、他の MRO のカメラ、高解像度画像科学装置(HiRISE)に、更に詳細な視界のためにズームインすることを求めることができる。

<出典>: 「火星偵察軌道船(MRO)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

<ひとこと>: 火星偵察軌道船(MRO)には、低解像度ではあるが広域を撮影できるコンテキストカメラと、狭い範囲だが高解像度で撮影できる高精細カメラ(HiRISE)を積んでいる。あるコンテキストカメラで撮られたイメージの暗い点のエリア(右上のイメージの左下)を人工知能(AI:機械学習)で解析したところ、クレータであると判定された。このポイントに宇宙船が近づいたときに高解像度 HiRISE カメラで撮られたのが右下のイメージ、明らかに小さなクレータの集団が見られる。今後は天体観測に人工知能が使われる機会が多くなるかもしれない。


<お知らせ>: 日本時間今日10月14日午後2時45分の予定で、国際宇宙ステーションの交代要員、遠征64/ソユーズ MS-14 の打上が予定されています。ドッキングも同日です。中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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