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11月14日:  ステーション、商用クルーを迎える準備をする/お知らせ(変更あり)

2020年11月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

遠征64クルーは、今週末、国際宇宙ステーションに四名の新しいクルーメンバーを迎える準備を整えている。また、軌道を周っているトリオは間もなく実施されるロシアの船外活動に向けて準備している。
指揮官、マイケル・ホプキンス、パイロット、ビクター・グローバー、ミッションスペシャリスト、シャノン・ウォーカーおよび野口聡一からなる「スペースX」クルー1ミッションは、ステーションに向けて東部標準時土曜日午後7時49分(日本時間日曜日午前9時49分)に打上げられる予定である。米国・日本の四名とクルードラゴン宇宙船は、ともに、日曜日午前4時20分(日本時間日曜日午後6時20分)に、国際宇宙ステーションのハーモニーモジュールの前面の国際ドッキングアダプタにドッキングするだろう。四名の商用クルー宇宙飛行士達は、10日、フロリダのNASAのケネディ宇宙センタの打上複合施設39Aで、宇宙服を装着し、クルードラゴンの中で秒読み手順を演習した。一方、国際宇宙ステーションでは、NASAのケイト・ルービンスが、日曜日に到着した後のクルードラゴン船のオペレーションのための、ラップトップ・コンピュータを構成した。ルービンスは、また、ハーモニーモジュールの中を清掃し、新しいクルーに対応するために荷物を収納した。

<出典>:  「国際宇宙ステーションブログ(Space Station BLOG)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

<ひとこと>: 図は遠征64(左)と「スペースX」クルー1ミッション(右)の記章。

<お断り>: 英語では国際宇宙ステーションに向かうクルーのグループを Expedition XX と呼びます。エクスペディション(Expedition)は遠征、長征等距離を表す概念を持つ言葉です。このサイトでは遠征××と表記しています。現在の滞在者3名は図に見るように64回目のグループ、遠征64です。また、宇宙船などの統括者は Commander と呼びます。コマンダーは「命令を出す人」を意味し、一般的には指揮官または司令官と訳されます。ここでは指揮官と訳しています。ついでながら、今年は国際宇宙ステーションに初めて長期滞在者(遠征1)が送られてから20周年にあたり、お祝いが行われています。

<お知らせ(前記事)>: 明日、日本時間11月15日曜日午前9時48分に、野口聡一飛行士達4名が搭乗する初めての商用宇宙船「スペースX」のクルードラゴン、イリジエンスが国際宇宙ステーションに向けて打上げられます。NASAの中継放送は午前5時の準備から到着まで通しで、 JAXA の放送は打上と到着の2回に分けて放送されます。NASAの放送は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。 JAXA の放送は「ホームページ」の 「国内機関による中継とビデオ」 から。

<変更、追記>; 明日、日本時間11月15日曜日に予定された、野口聡一飛行士達4名が搭乗する初めての商用宇宙船「スペースX」のクルードラゴン、イリジエンスの国際宇宙ステーションへの打上げは、打上第一段ロケット回収のための海上の気象条件不良のために一日延期されました。放送の詳細条件はNASAは 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。 JAXA は 「国内機関による中継とビデオ」 から。なお、NASAの中継放送は午前5時の準備から到着まで通しで30時間、なお、 JAXA の変更後の放送は現在のところ不明です。

参考: 打上ロケットの第一段回収は再利用による打上コスト削減のために行われるものであり、陸上の基地に戻す場合と海上の回収船に戻す場合があります。海上の場合は周囲に与える影響は少なく安全ですが、揺れの大きい船上に着陸させるので技術的には難しくなります。なお、現状では打上ロケットの回収ができる技術を有するのは全世界で「スペースX」社のみであり、打ち上げコストを削減できることから「打上ビジネス」のトップを維持しています。

 

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