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12月15日:  暗黒分子雲バーナード68

2020年12月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

かつて空の穴と考えられていたものが、今では天文学者達に暗黒分子雲(dark molecular cloud)として知られている。ここでは、高濃度のダストや分子のガスが、背景の星から放出される可視光を実質的に全て吸収している。この不気味な暗い環境は、分子雲の内部を、宇宙で最も寒く最も孤立した場所の一つにするのに役立っている。これらの暗黒吸収星雲(dark absorption nebulae)の中で最も注目すべき一つは、ここに描かれたバーナード68として知られているへびつかい座の方向の雲である。中央に星が見えないことは、バーナード68が比較的近くにあり、測定では約500光年離れ、幅半光年であることを示している。バーナード68のような分子雲がどのように形成されているかは正確には分かっていないが、これらの雲自体が新しい星を形成する可能性が高い場所であることが知られている。実際に、恐らくバーナード68自体が崩壊し、新しい星のシステムを形成している可能性が高いことが発見された。それは、赤外線における雲を通して見ることができる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

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