火星のこれらの砂丘は何故縞模様なのだろう? ここに示されたイメージは、最近、火星偵察軌道船(MRO)の HiRISE カメラで撮られたストライプの砂丘、火星の Kunowsky クレータを示している。多くの火星の砂丘は、明暗のエリアのパターンをつくる二酸化炭素(ドライアイス)の霜で不規則に覆われていることが知られている。二酸化炭素は溶けずに昇華し直接ガスに変わる。二酸化炭素はまた固体としてグリーンハウスの素材であり、したがって氷の下の熱を捕らえることができ、下から昇華することができ、間欠泉のような爆発を引き起こす。これらの爆発は火星の春の間に黒い解けたパターンをつくることがあり、そこでは暗い砂が露出する。しかしながら、示されたこのイメージは、気象がこれらのストライプを特に分かり難くする、冷えた火星の秋にとられた。一つの仮説は、それらが、昼夜のサイクルの一部として、より弱い爆発あるいは熱のストレスから形成される氷の亀裂によって起きるというものであるが調査は続いている。更に多くの火星の季節を通してこれらの砂丘やその他を見ることが、我々に、このミステリーを解くための、より多くの手掛かりを与えるかもしれない。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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<お知らせ>: コロナが蔓延しています。「巣篭り需要」に応えるために、しばらく「新春特集」を連載します。今日のテーマは「ハッブルの記念イメージのコレクション(ビデオ)」
http://astronews.jp/astronewyear2021.htm#210114