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1月13日:  ハッブル、木星とエウロパの鮮明な新しいイメージをとらえる/新春特集

2021年01月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2020年8月25日にNASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡によってとられた木星のこの最新のイメージは、この惑星が地球から6億5300万キロメートルにあったときに捕らえられた。ハッブルの鋭い視界は、研究者達に、この怪物の惑星の擾乱する大気、注目に値する新しい嵐、色の変化する大赤斑の新らしい気象のレポートなどを与えている。ハッブルの新しいスナップショットのユニークでエキサイティングな詳細には、時速560キロで移動する明るく白い引き伸ばされた嵐が北の緯度の中央に表れている。この一つの噴煙は2020年8月18日に噴出し、その後、別のものが現れた。ハッブルは、惑星の南半球で反時計回りに周る大赤斑が、白とベージュのリボンを形づくりながら、それより前の雲に突っ込んでいることを示している。大赤斑は、現在、特に赤い色に富んでいるが、その核と最も外縁部は更に深い赤に見えている。研究者達は、大赤斑が、今、差渡し 15.800 キロメートルほどの、地球をのみこむのに十分な大きさであると言っている。1930年に遡る望遠鏡の観測に注目すると、このスーパー嵐は依然として縮んではいるが、その収縮率は減速しているように見える。その大きさの減少する理由は、完全にミステリーである。研究者達は他の形の変化に注目している。天文学者達によって赤斑ジュニアと名付けられた Oval BA が、このイメージの大赤斑の下に現れている。木星の氷の月エウロパがガスの巨人の左に見える。エウロパはその氷の殻の下に液体の海があると考えられている。2022年の打上げが予定されているミッション、ヨーロッパ宇宙機関の木星氷の月探査機は、木星とその大きな月、ガニメデ、カリスト、エウロパの三つを探査しようとしている。紫外線の視界と結合されたハッブルの近赤外画像装置は、この惑星の霞と粒子の高度と分布に対する洞察を提供する、ユニークな全色性の観察を提供している。これは絶えず変化する雲のパターンを示し、ハッブルの可視光線の写真を補っている。

<出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

<お知らせ>: コロナが蔓延しています。「巣篭り需要」に応えるために、しばらく「新春特集」を連載します。今日のテーマは「科学者達、火星の水を宇宙に放つのに熱とダストが関係していることを発見」

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