SWOT ミッション、世界の海面に関する前例のない視界を見る
このアニメーション動画(イメージのリンクから)は、7月26日から8月16日までに、地表の水および海洋地形(SWOT:Surface Water and Ocean Topography)衛星が収集した全地球海面データを示している。赤とオレンジは平均より高い海高を示し、青は平均よりも低い海高を表している。(ジェット推進研究所・カリフォルニア工科大学)
国際探査ミッション SWOT から得られた全球の海面高度に関するデータは、地球の海の魅惑的な眺めをもたらしている。
SWOT 衛星は、海面の高さを全球的に合成した画像など、地球の水の魅力的な画像を送り返している。この衛星は、7月26日から8月16日の間に完了した SWOT の最初の21日間の科学軌道の中で、示された視覚化されたデータを集めた。 SWOT は地球の表面にあるほぼ全ての水の高さを測定しており、地球の海と淡水の湖や川のこれまでで最も詳細で包括的な視界の一つを提供している。この衛星は、NASAとフランス宇宙機関 CNES の共同研究である。
このアニメーションは、世界中の海面高度の偏差を示しており、赤とオレンジは全球平均海面高度よりも高い海面高度を示し、青は平均よりも低い海面高度を表している。海面水位の違いは、米国東海岸沖のメキシコ湾流や日本の東海岸沖の黒潮流など、海流を際立たせることができる。また、エルニーニョ現象が発生した際の太平洋赤道域の東部など、海面水温は温暖化とともに膨張するため、海水温が比較的暖かい地域を示すこともある。
SWOT 科学チームは、画期的な Ka 帯レーダー干渉計(KaRIn)装置を使って測定を行った。ブームに10メートル離れた二つのアンテナを配置した KaRIn は、地球を一周しながら水面から跳ねるレーダーパルスを集め、水面高度を測定する。
Oct 30, 2023
<アニメーション動画>: イメージのリンクから。
<出典>: Jet Propulsion Laboratory
<ひとこと>: 米国東海岸沖のメキシコ湾流・日本の東海岸沖の黒潮の流れ、また、冬季であったアフリカ南部から南インド洋にかけての極端な海高の凹凸が目につきます。この間の気象と気温の変化はどのように関係したのだろう?
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