NASAのジュノ、ガニメデの表面に塩類と有機物を観測
NASAのジュノ・ミッションによって収集されたデータが、木星最大の衛星の表面に塩の過去が泡立っている可能性があることを示している。
NASAのジュノミッションは、木星の衛星ガニメデの表面でミネラル塩と有機化合物を観測した。この発見のデータは、氷の月へのフライバイ中に、探査機に搭載された木星赤外線オーロラマッパー(JIRAM)分光計によって収集された。この発見は、ガニメデの起源と深海の組成をより深く理解するのに役立つ可能性があり、「Nature Astronomy」にも掲載された。
水星よりも大きなガニメデは、木星の衛星の中で最大であり、氷の地殻の下に隠された広大な内部の水の海のために、長い間、科学者達にとって大きな関心を集めてきた。NASAのガリレオ探査機とハッブル宇宙望遠鏡、ヨーロッパ南天文台の超大型望遠鏡によるこれまでの分光観測では、塩や有機物の存在が示唆されてはいたが、これらの観測の空間分解能が低く断定できなかった。
2021年6月7日、ジュノは最低高度 1,046 キロメートルでガニメデの上空を飛行した。最接近の直後 JIRAM は月面の赤外線イメージと赤外線スペクトル(光の反射に基づく物質の化学的指紋)を取得した。
イタリア宇宙機関によって構築された JIRAM は、木星の深部から放出される赤外線を捉え、この巨大なガス惑星の雲の頂きから50〜70キロメートル下の層の気象を調査するように設計されている。しかし、この装置は、ガリレオ衛星、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの地形に関する洞察を提供するためにも使用されている。
Oct 30, 2023
<出典>: Jet Propulsion Laboratory
<ひとこと>: 大判イメージは上のリンク(原典)から。
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<お知らせ>: 今晩11月8日午前0時過ぎ、ヨーロッパ宇宙機関のユークリッド衛星からの、最初のイメージが発表されます。詳細は下表の「宇宙科学の話題」から。
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