日食中の「運命の」SOHO 彗星の珍しい目撃
2024年4月8日早朝、NASA/ヨーロッパ宇宙機関の太陽・太陽圏天文台(SOHO:Solar and Heliospheric Observatory)のイメージに彗星が写っているのを市民科学者が発見した。これは、最近の SOHO の 5000 個目の彗星の発見に続くものである。しかし、 Comet SOHO-5008 と名付けられたこの彗星は、別の理由で特別だった。
SOHO サングレーザ・プロジェクトのマネージャは、comet SOHO-5008 が、同日、米国とメキシコの地域を暗闇に陥れる皆既日食の間に見えると予測した。
雲が晴れて太陽コロナの美しい写真を撮ることができ、太陽の左下には comet SOHO-5008 が姿を現している。この彗星は、カメラに収められた直後、太陽に近づき過ぎて崩壊し、終焉を迎えた。
地上からこのような「太陽をかすめる」彗星を観測できることは極めて稀であり、この目撃は皆既日食のお陰でのみ可能になった。
イメージは100フレームの合成であり、広角コロナは焦点距離200ミリ、露光時間 1/4000 〜2秒、内側のコロナは焦点距離 1100ミリ、露光時間 1/500〜4秒で撮られている。
<ひとこと>: 記事は要点のみ。大判はイメージをクリック(タップ)。
<出典>: Week in images (ESA)
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