異常な星雲 Pa 30
この珍しい天体の花火はなぜ生まれたのだろう? Pa 30 と名付けられたこの星雲は、今、1181年に明るい「客性(guest star)」が行ったのと同じ空の方向に現れている。この Pa 30 のフィラメントは、新星(例えば GK Per)や惑星状星雲(例えば NGC 6751)によって作られたものに似ているが、現在、一部の天文学者達は、このフィラメントは稀なタイプの超新星、すなわち熱核 Iax 型によって作られたと提唱しており、 SN 1181 と名付けられている。このモデルでは、超新星爆発は一つの星の爆発ではなく、二つの白色矮星が螺旋を描いて合体したときに起こった爆発である。中央の青い点は、この超新星爆発を生き延びた白色矮星の残骸であるゾンビ星であるという仮説が立てられている。このイメージは、赤外線望遠鏡(WISE)、可視光線望遠鏡(MDM、Pan-STARRS)、X線望遠鏡(Chandra、XMM)で得られた画像とデータを組み合わせたものである。今後の観測と分析によって、更に多くのことがわかるかもしれない。
<ひとこと>: 大判はイメージのリンク先から。
<出典>: Astronomy Picture of the Day
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