お知らせ 1: 日本の金星探査宇宙船「あかつき」は12月7日金星軌道入りを試みます。詳細は 「あかつき」特設ページ(JAXA) から。中継放送等はありません。
お知らせ 2: 12月6日朝に予定されていた国際宇宙ステーション貨物船オービタル ATK CRS-4 (シグナス)の打上は、引き続く強風のために日本時間7日月曜日に更に延期されました。月曜日の気象条件は打上可能性40%です。
目的地は金星: 欧州宇宙機関のヴィーナスエクスプレスは、10年前の2005年11月9日、金星に向かって153日の旅を始めた。宇宙船は金星を調査して2014年12月にミッションを終えるまで8年間を過ごした。ミッションの狙いの一つは大気のダイナミックな動きを連続的かつ長期間観測することであった。その大気は全ての地球型惑星で最も密度が濃く、ほぼ完全に二酸化炭素から成っている。この惑星は硫酸から成る雲の厚い層で包まれている。温室効果ガスと永続的な雲の層は巨大なグリーンハウス効果をもたらし、金星の表面を摂氏450度に熱している。この高度の大気の密度は非常に濃く、惑星の表面の風は毎時数キロメートルで非常にゆっくりと動くが、高さ65キロメートルの雲トップの風は全く異なり、高高度の風は時速400キロメートルで周り、惑星自体の自転よりも約60倍も速い。これは惑星の「極地の渦」の超高層大気の速い動きにも影響している。この調査では極の渦が太陽系最大の変化の一つであることを示した。金星の南極のイメージのこのシリーズは、左上の2007年2月から右下の2008年4月まで VIRTIS 装置でとられた。このフレームのイメージはそれぞれ差渡し約4千キロメートルである。
<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」
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