天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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1月16日:宇宙ステーションの EarthKAM からの北西オーストラリア

2016年01月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

オーストラリア大陸の北西の片隅のこの衝撃的なイメージは、国際宇宙ステーションのサリーライド EarthKAM を遠隔制御して学生達によって撮られた地球の写真である。この EarthKAM プログラムでは、宇宙ステーションに搭載された特別なカメラで、学生達が地球の特定の地形の写真を撮ることができる。それらのイメージは世界中の参加している教室でオンラインで見ることができる。このプロジェクトは米国最初の女性宇宙飛行士サリー・ライド博士によって1995年に始められ KidSat と呼ばれた。このカメラはスペースシャトルフライトで5回飛び、2001年の遠征1で宇宙ステーションへ移された。2011年に、NASAとサリーライドサイエンスは、ステーションの窓から下をポインティングできる新しいカメラシステムを設置した。このカメラシステムは学生達のイメージ要求に基づいて撮影し、またダウンロードすることができる。

<出典>: 「Earth」

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1月15日:太陽の嵐:コロナ質量放出

2016年01月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

太陽軌道を周っている SOHO 宇宙船が、活動的な太陽の表面から上がっている多くの噴出するフィラメントと、宇宙に吹き出ている磁気プラズマの巨大なバブルをとった。2002年にとられたこのイメージの内部の部分は太陽からの直接の光がブロックされ、紫外線光の太陽の同様なイメージと置き替えられている。この視界では太陽の表面から200万キロメートル以上に広がっている。これらのコロナ質量放出(CMEs)と呼ばれる爆発の出来事のヒントは70年代前半に宇宙船によって発見されているが、この劇的なイメージは、現在運用されている SOHO 宇宙船からの、コロナ質量放出の発展の詳細な記録の一部である。太陽活動サイクルの極大近くにある今、コロナ質量放出は一般的に一週あたり数回起きている。強いコロナ質量放出は宇宙の気象に深く影響することがある。それらは地球に向けられて重大な影響を及ぼすことがある。

<出典>: 「今日の天文写真」

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1月14日:タイタンの暗いプール

2016年01月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

カッシーニ軌道船からのこのレーダーイメージは、土星の月タイタンの地表の薄い片を示している。黄色の地域に青い湖と海を振り撒いたように見えるが、これらは水ではなく液体のメタンで満たされている。カッシーニは2004年以来土星を周っており、タイタンを詳細に調査してきた。カッシーニと並んで、ホイヘンス探査機は、2004年12月25日に軌道船から切り離され、11年前の今週2005年1月14日にタイタンに着陸した。これは外部太陽系天体への初めての着陸であった。意図されたように、ホイヘンスは、着陸の後約72分の短い時間データを送り返してそのミッションを終えた。探査機は、降下の間に、月の密度の高い窒素の豊富な大気のユニークな洞察を提供し地表の現場測定を集めた。その発見の一つは着陸地点が乾燥した湖床に似ており、チャンネルと谷が近くにあり、表面の液体の散在を示唆した。このイメージは、軌道船が月の表面から約950キロメートルにあったタイタンのフライバイの間の2006年7月2日の観測からつくられた。

<出典>: 「Space in image ESA」

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<ひとこと>: 土星の月(衛星)タイタン(Titan)は惑星水星よりも大きく、濃い大気と雲があり、表面の気圧は地球の 1.5 倍、大気の主成分は窒素と少量のメタンである。太陽系内の衛星で大気を持つものには木星の衛星イオや海王星の衛星トリトンなどが存在するが、タイタンほどに厚い大気を持つものはない。また、タイタンには地球によく似た地形(例:川や海)や気象現象(例:雨)がある。但しそこに存在するのは水ではなくメタンである。タイタンは当初から土星探査衛星カッシーニによる詳細調査の目的とされた衛星であった。現在もほぼ月一回程度の頻度で接近調査が繰り返されている。

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1月13日:国際宇宙ステーションで成長し始めている百日草

2016年01月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

VEG-01 調査の一部として百日草が国際宇宙ステーションの野菜施設で育ち始めている。野菜施設は、根のシステムに栄養分を提供するための、低コストの成育室として植物に照明と栄養を供給する。これらの植物は地上より大きく見え、科学者達は芽が早く育つことを期待している。教育目的、新鮮な食物を育てるためのこの野菜施設は、長期ミッションでのクルーメンバーのレクリエーションさえも期待できる様々な植物種をサポートする。以前、この施設は、今年早くクルーによって試食された成長したレタスを栽培し、そして今、調査者達は百日草の花(Zinnia flower)を栽培しようとしている。顕花植物がどのように微重力状態で成長するかの理解は、例えばトマトなどの他の食用顕花植物に応用することができる。

<出典>: 「Space Station」

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<ひとこと>: 無重力の宇宙では上下はありません。野菜は地上から見て逆さ(芽が地球の方向、根が宇宙の方向)でも育ちます。植物の種が重力もないのに何故一定の方向(培養土と反対側)に芽吹くのかは分かっていませんが規則正しく育つようです。

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1月12日:Sn Refsdal:初めての予測された超新星のイメージ

2016年01月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

これまでに観測された超新星は予測できなかった。ここのユニークな天の出来事は銀河集団 MACS J1149.5+2223 のフィールドで起きた。この特集イメージの大部分の明るい場所はこの集団における銀河達である。超新星 Refsdal と呼ばれる実際の超新星は、いっとき、この大規模な銀河集団の後ろの宇宙の遠くに起きた。集団が大規模な重力レンズの働きをし、重力は超新星 Refsdal のイメージを複数の明るいイメージに分けた。これらのイメージの一つは約10年前に地球に到着したが恐らく上の赤い円は見落とされた。更なる四つの明るいイメージが4月に最も低い赤い円でピークに達し、初めての アインシュタインクロス超新星 として集団の大規模な銀河の周囲に広がった。しかし更に多くがあった。恐らく6番目の明るい超新星イメージがまだ地球へ向かう途中であり、今年中に到着する可能性があることが分析で明らかになった。先月始め、正に予定通りに、この6番目の明るいイメージが、予測されたように、中央の赤い円の中に復元された。このようなイメージシーケンスの研究は、物質が銀河達と集団にどのように分配されているか、宇宙がどのように速く拡大しているか、大規模な星がどのように爆発するかを人類が理解するのに役立つだろう。

<出典>: 「今日の天文写真」

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<解説>: 重力によって光が曲げられる効果はアインシュタインによって提起され、その後多くの事象を通して確認されています。ここでは手前にある大きな銀河集団の重力によって背後にある銀河からの光が曲げられて現れています(重力レンズ効果)。通常、背後にある銀河は安定した光を放っていますが、その中に発生した超新星はその輝きが短期間なので光を特定することができ、経路によってどのように曲げられ、そこではどのような力が働いたかを推測することができます。特に、銀河集団の重力は“未知の重力を生む暗黒物質”のウェイトが大きいので、背後の超新星からの光が何時、どのように届くかによって、手前の銀河集団による光の曲げ具合(暗黒物質の分布の状態)が推測できるのです。

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1月11日:高エネルギーのアンドロメダ

2016年01月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

僅か250万光年にあるアンドロメダ銀河(M31)は、大きな銀河達としての次のドアにある。この差込みのスキャンでは、NASAの Nuclear 望遠鏡アレイからの画像データが、通常の星のコンパニオンが周っているブラックホールまたは中性子星を含むX線バイナリ星システムの、約40の源を明らかにする、我々の大きな近隣の渦巻の最高エネルギーX線の視界を示している。実際に、より大きなアンドロメダと我々のミルキーウェイはローカル銀河グループで最も大規模なメンバーである。アンドロメダは、 NuSTAR が我々自身の銀河と比較してX線バイナリの住民を詳細に調べるのに十分な近さにある。このアンドロメダの背景のイメージは、NASAの銀河発展探査機(Galaxy Evolution Explorer)によって、エネルギーに満ちた紫外線光でとられたものである。

<出典>: 「今日の天文写真」

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1月10日:宇宙ステーション、ブリティッシュコロンビアのコースト山脈を飛ぶ

2016年01月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士ティム・ピーク(Tim Peake)は、2015年12月31日に、国際宇宙ステーションから、カナダの西海岸のこの写真をとり、1月5日に彼のツィッターフォロアーと共有した。この写真は中央のキング島とバークチャンネルと共に、カナダのコースト山脈を示している。太平洋が下に見え北は左である。

<出典>: 「遠征46」

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1月9日:エンケラドゥスにアプローチする

2016年01月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのカッシーニ宇宙船は、氷の月エンケラドゥスの活動的な南極領域に接近して通過するダイビングを行いこの視界を捕えた。この視界は激しくクレータされた北の緯度を上部に、また中央と南の緯度の破壊された皺の地形への移行を示している。この接近飛行のカッシーニの目的地、この月の活動的な南極領域の波形の境界線が下に見え、そこでは冬の暗闇の中に姿を消している。この視界はエンケラドゥスの土星に面する側を見ている。エンケラドゥスの北は右上23度である。このイメージは、エンケラドゥスから約 96,000 キロメートルで、カッシーニ宇宙船の狭角カメラの可視光線で、2015年10月28日にとられた。イメージスケールはピクセル当たり578メートルである。

<解説>: 土星探査衛星カッシーニは、氷の月エンケラドゥスの南極領域から発する水の氷を調査するために、当初の計画になかった3回の近接飛行調査を計画しました。このイメージは2回目に撮られたものです。北極地方(上)の多数のクレータと、南極地方の亀裂および水の噴煙によってクレータが覆われた滑らかな地表を対比して見ることができます。

<出典>: 「カッシーニ」

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1月8日:エンケラドゥス(アーティストの概念)

2016年01月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このアーティストの描写は土星の月エンケラドゥスの内部の断面を示している。NASAのカッシーニ宇宙船は、この月が広域な海と、おそらく熱水活動を持っていることを発見した。氷の粒、水蒸気、有機分子の噴煙が、月の南極領域の亀裂から撒かれている。この図は科学者達の層の厚みに関する現在の理解をより正確に表している。

<解説>: 土星探査宇宙船カッシーニは土星の衛星エンケラドゥスの南極付近から発する大規模な水の氷の噴煙を調べてきました。エンケラドゥスの南極には幾筋かの巨大な亀裂があり、水の氷を噴出しています。この氷の粒は、かって南極付近にもあったであろうクレータを覆って滑らかな地表に変え、また、土星のEリングを構成しています。エンケラドゥスは、地球、木星の衛星エウロパと並んで太陽系で代表的な大量の水を蓄えている天体と考えられています。

<出典>: 「カッシーニ」

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1月7日:「ファルコン9」の第一段着陸

2016年01月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このブースターは着地した。ファルコン9の第一段がフロリダの打上台から遠くない着陸地点に降下したとき、宇宙飛行はより節約の方向に向かった。以前の滑走路に着陸したスペースシャトルと、その打上時に海から引き上げられた固体ロケットブースタの顕著な例外を除いては、これまでロケットの各ステージのほとんどが回収できなかった。この着陸はファルコン9の2段目の低地球軌道へのいくつかの通信衛星の打上に続いて行われた。「スペースX」によって考案されたこのコントルールされた着陸はこの種の最初であったが、先月の打上げられる衛星を含まないブルーオリジンによるブースター着陸へと引き継がれた。

<出典>: 「今日の天文写真」

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。

<参考>: 衛星はロケットの先端に載せて打上げられる。打上コストを減らすにはロケットの回収再利用が有効だがこれまで技術的に不可能だった。今、「スペースX」社では打上後ロケットを安全に着陸させる試みを繰り返しており、この動画は、12月に実際に着陸を試行した時の記録である。

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1月6日:年始ご挨拶

2016年01月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

今年はNASAの火星探査衛星 InSight の打ち上げが延期になり、2年ごとに打上げられてきたNASAの新しい火星探査計画が地球歴で3年間は空白になってしまいました。しかし、昨年夏冥王星を通過したニューホライズンズの未送付データの受信への期待、ヨーロッパ宇宙機関の重力波探査衛星や国際宇宙ステーションでの暗黒物質探査施設がどのような結果をもたらすのか、「スペースX」社の打上ロケットの完全回収や、低地球軌道への初めての民間による宇宙飛行士達の往復など新たな挑戦が続きます。
本サイトでは“画像を使って”分かり易く、これら「宇宙の今」をお伝えして参ります。よろしくご愛読賜りますようお願い申し上げます。

<出典>: オリジナル

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

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