天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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11月15日(水): エルニーニョ、食料不安に影響/ミッション別ページ

2023年11月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

エルニーニョ、食料不安への影響が予測される

エルニーニョ現象が、地球全体の降雨パターンを混乱させ、食料生産にさまざまな影響を及ぼしている。ある場所では雨が多過ぎ、他の場所では少な過ぎ、作物の収穫量に影響が及び、飢饉早期警戒システムネットワーク(FEWS NET)に参加している科学者達によれば、1億1千万人が食糧支援を必要とすると予測されている。

エルニーニョ現象は、中部と東部の熱帯太平洋の海面水温が平年より高くなることを特徴とする自然現象である。海表面のこの周期的な温暖化が流れの中央の巨礫のように働き(イメージの動きを参照)、雨量のパターンを移動させる方法で大気の循環を混乱させる。米国南部とアフリカの隅ではより湿度が高い状態が予想され、より乾燥した条件が、アフリカ南部、ラテンアメリカ、オーストラリア、東南アジアの一部にかかる可能性がある。

今年のエルニーニョは、特定の領域において、2023年末から2024年中頃までを通して強さを得続けることが予想され、高いレベルでの食糧不安に関与することが推測される。FEWS NET パートナー達によって開発されたこのマップは、小麦、トウモロコシ、米、大豆、モロコシを含む、重要な必需品の収穫の上で、エルニーニョが投影されたインパクトを示している。このマップは、1961年から2020年までの、歴史上の収穫産出高と気象データの分析に基づいている。NASAからの科学者達、米国海洋大気圏局、メリーランド大学・カリフォルニア大学等がこのマップの開発に貢献した。

科学者達の過去の作物収量の分析では、エルニーニョ現象による干ばつによって、アフリカ南部と中央アメリカでのトウモロコシの収穫量が減少する可能性があり、オーストラリアの小麦の収穫量と東南アジアのコメの収穫量も一般的に減少する。世界の大豆の収量は、平均して、エルニーニョ現象の間に改善する。一方、平年を上回る降雨によって、アフリカとアフガニスタンのホーン岬の多くでの、3年間のかんばつからの段階的な回復を容易にすることが期待される。

FEWS NET の食料安全保障アナリスト達は、地域の降雨不足や余剰が作物の収穫量、ひいては食料安全保障にどのように影響するかのシナリオを作成し、この情報を使って、米国国際開発庁(USAID)が食料支援や人道的ニーズを理解するのに役立てている。この作業は、多くの人々が日々のニーズを満たすために自ら作物を育てることに依存している地域では特に重要である。

--- 以下略。

Oct 30, 2023

<出典>: Earth Observatry

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック。

 

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11月14日(火): 日本の沖の新しい島/ミッション別ページ

2023年11月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

日本の沖の新しい島

日本の南の火山群島の一部である硫黄島の沖合に最近新しい島が出現した。2023年10月末に海底火山が噴火し始め、その後、火山灰や岩石が積み重なって新しい島が形成され、宇宙からも見えるようになった。

2023年10月18日に Landsat-9 が取得した左のイメージは、噴火が始まる前の硫黄島周辺である。11月3日の右の画像では、硫黄島の南の海岸から約1キロメートルのところに新しい小さな島が見えている。

Nov 09, 2023

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Week in images (ESA)

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11月13日(月): 宇宙から見た地球:日本の秋/お知らせ/ミッション別ページ

2023年11月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙から見た地球:日本の秋

このイメージは、2023年11月1日の、ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル3号ミッションの撮影であり、日本列島の秋の色を捉えています。

ズームインしてこのイメージをフル解像度で探索するか、または、円をクリックして解説を見よう--- 下の<ひとこと>欄に内容を抽出してあります。

日本は、太平洋の西側に、約 2500 km にわたって無数の島々が連なっている。しかし、陸地のほぼ全域は、この国の四つの主要な島で占められており、そのうちの三つがこのイメージに写っている。北から南へ、北東から南西へ弧を描くように伸びる最大の島、本州、本州のすぐ下にある四国、その下に九州が見える。

また、日本は山岳地帯が中心であり、国土の約68%が森林に覆われていることも分かる。気温が下がり、日照時間が短くなったことで紅葉が始まり、特にイメージ上部の森は茶色や赤の色で現れている。これらの色は、さまざまな樹種、地域の天候、標高、斜面の向きによって異なっている。

都市部と耕作地は、灰色の色調の、はっきりとしたコントラストで際立っている。本州の東海岸で最大のエリアは日本の首都東京である。東京湾を囲むように広がるこの大都市圏は、約3千7百万人が住む世界最大のメガシティである。本州の太平洋岸に沿って南下している他の都市部は名古屋と大阪である。

本州には、1707年から休火山となっている国内最高峰の富士山もある。その雪をかぶった山頂が、東京の南西約100キロメートルの太平洋岸近くに、小さな白い点として見ることができる。

山頂から噴煙が立ち上るもう一つの火山は、九州の南の島桜島である。かつては鹿児島湾の真ん中にあった島火山だったが、1914年の大噴火で東の大隅半島と結ばれ、現在は半島となっている。

コペルニクスセンチネル衛星は、共に働く四つのセンサーを運んでおり、これまでの全センチネルミッションの中で最も複雑なものとなっている。このイメージの作成に使用された海洋・陸地カラー装置(Ocean and Land Colour Instrument)は、海洋の生態系のモニタリング、作物管理と農業の支援、大気エアロゾルと雲の推定値の提供など、地球に関する新しい視点を提供している。

<ひとこと>:
1、本州の季節の移り変わり(紅葉前線の進み具合)が、また、日本の地形の成り立ちが、これほどはっきり出たのは驚きです。このイメージでは、紅葉は北から琵琶湖付近まで進んでいます。上のイメージのリンクから確認してください。
2、右図〇印のそれぞれの解説は次の通り(右から左へ)。
 (1) 東京、東京湾を囲むように広がる東京の首都圏は、約 3700 万人が住む世界最大のメガシティ。
 (2) 富士山は1707年から休火山となっている、日本最高峰の山である。
 (3) 気温が下がり、日照時間が短くなったことで紅葉が始まり、茶色や赤の色合いで現れている。色は、さまざまな樹種、地域の天候、標高、斜面の向きによって異なる。--- 長野県北部だろうか? 
 (4) 名古屋
 (5) 大阪
 (6) 海岸線沿いの海域の ターコイズ・カラー は、堆積物を海に運ぶ川の流出を示している。

<出典>: Sentine3- (ESA)

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<お知らせ>: 火星はしばらく太陽の向こう側に隠れる「合」の季節に入ります。この間しばらく通信を停止されますので、本サイトの火星関連記事も、特別な情報を除き中断します。

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11月12日(日): 観測用ロケット、オーロラの中へ打上/ミッション別ページ

2023年11月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

観測用ロケット、アラスカのオーロラの中へ打上げられる

2023年11月8日、アラスカ州フェアバンクスのポーカー・フラット研究場から打上げられた観測ロケット。ロケットはオーロラに突入し、オーロラが大気を熱し、高高度の風を引き起こす仕組みを理解するためのデータを得ることに成功した。

Nov 09, 2023

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: NASA Newsletters

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11月11日(土): ディンキネシュ、月の出/ミッション別ページ

2023年11月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ディンキネシュ、月の出

先週の水曜日(11月1日)、航海中のルーシー(Lucy)探査機は、最初の小惑星である 152830 ディンキネシュ(Dinkinesh)に遭遇し、内部メインベルト小惑星に衛星(月)があることを発見した。 ルーシーの長距離観察画像装置(Long-Range Reconnaissance Imager)は、秒速 4.5 キロメートルのフライバイの間に、400キロメートル以上の距離から、このバイナリシステムのクローズアップを捉えた。その素晴らしい世界、ディンキネシュ自体は小さく、幅は最大で800メートルに満たない。 宇宙船の視点から見たその衛星が、小惑星の背後から現れている。この小惑星の衛星の幅は約220メートルと推定されている。

 

<続 報>:
この観測の後、ルーシーの観測位置の変化から、実際には小惑星ディンキネシュの衛星の更に裏側にもう一つの衛星が隠されていることが分かった(左図Bの右端)。

最接近時に撮影されたディンキネシュ(Dinkinesh)とその衛星の最初のダウンリンクしたイメージでは、ルーシーの視点から見ると、接触した連星の二つの塊が、たまたま互いの後ろに並んでいた。チームが遭遇の数分間に撮影された追加のイメージをダウンリンクして初めて、この天体の本質が明らかになった。この6番目のイメージは、最接近から約 960 分後の、約 1,630 km の距離からに撮影された。

Nov 04, 2023

<前半の記事>: Astronomy Picture of the Day

<後半の記事>: 後半の記事は こちら から。大判イメージは、それぞれのリンク先、原典の記事から確認してください。

 

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11月10日(金): 強いエルニーニョが洪水を招く?/ミッション別ページ

2023年11月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この冬、強いエルニーニョが更に洪水をもたらす可能性

南北アメリカ大陸の西海岸沿いの道路や建物が浸水するような高潮の洪水が、2030年代までに変わる可能性がある。

NASAの海面水位変動科学チームの分析によれば、この冬強いエルニーニョ現象が発生すると、アメリカ大陸の西海岸沿いの都市では、道路を浸水させ低地の建物に浸水する、高潮による洪水の頻度が高まる可能性がある。

エルニーニョ現象は、太平洋の赤道域の海面が平年より高く、海水温が平年より高くなる周期的な気候現象である。これらの条件は、アメリカ大陸の西海岸に沿って極方向に広がる可能性がある。今年も発達中のエルニーニョ現象は、米国南西部に例年よりも多くの雨をもたらし、インドネシアなどの西太平洋の国々に干ばつをもたらす可能性がある。これらの影響は通常1月から3月にかけて発生する。

NASAの分析によると、強いエルニーニョ現象が発生すると、シアトルやサンディエゴなどの都市で、この冬に「10年に一度」と呼ばれる洪水が最大5回発生する可能性があることが分かった。エクアドルのラ・リベルタッドやバルトラのような所では、この冬、10年に一度の洪水が3回発生する可能性がある。この種の洪水は、通常、エルニーニョの年以外では、アメリカ大陸の西海岸では発生しない。研究者達は、これらの都市では、2030年代までに、エルニーニョに関わらず、海面上昇と気候変動によって、年間10年に一度の洪水が同程度になる可能性があると指摘している。

<イメージ>: SWOT 衛星からのデータは、2023年8月12日と10月3日の間の、エクアドルとペルーの沖で海面水位の偏差(平均高度と比較した海面の高低)を示している。このデータは、アメリカ大陸の西海岸に沿ってエルニーニョ現象が発達していることを示している。

<出典>: Jet Propulsion Laboratory

<ひとこと>: 大判は上のリンクから原典参照。10月26日の記事も・・・。

 

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11月9日(木): ユークリッド、初めての銀河を撮る/ミッション別ページ

2023年11月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のユークリッド、初めての渦巻銀河を撮る--- NASA(JPL)の解説から。 

この渦巻銀河 IC 342 のイメージは、ヨーロッパ宇宙機関のユークリッド(Euclid)ミッションが、2023年11月7日に公開した、五つの最初の科学イメージの一つである。暗黒物質と暗黒エネルギーの謎を調査するヨーロッパ宇宙機関主導のユークリッド天文台(Euclid)は、2024年初めに通常の科学運用を開始する予定である。

NASAのジェット推進研究所(JPL)は、ユークリッド宇宙船の計器の一つに重要なハードウェアを提供した。さらに、NASAは米国に拠点を置くユークリッド科学データセンターを設立し、NASAが資金提供する科学チームは、他のユークリッドの科学者達とともに、ダークエネルギー、銀河の進化、暗黒物質を調査・研究する。

他のユークリッドイメージは こちら から。

<出典>: 「ジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)

<ひとこと>: ユークリッド(Euclid)ミッションは、ヨーロッパ宇宙機関がより力点を置いている探査機の一つです。ヨーロッパ宇宙機関は、先に、ミルキーウェイ銀河全体の星達の位置とその動きをくまなく調査するためにガイア(gaia)衛星を打上げ、その結果は大きな成果をもたらしました。今回のユークリッドは、多くの銀河に重点を置き、その隠された背景を調査して、天文学で最も基礎的な疑問、暗黒エネルギーや暗黒物質の本質を調査しようとするものです。ここでは、発表された五つのイメージを「静止画単体」でゆっくり見ていただくために、NASAが発表した記事をベースにしました。大判イメージを含めて「出典」のリンク先からご覧ください。なお、ヨーロッパ宇宙機関では1分のビデオとして発表しています。 こちら(.mp4) からご覧ください(ビデオは画像が現れるまでに少し時間が掛かりますが、細かな動きを見ることができます)。

 

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11月8日(水): 2023年の控えめなオゾンホール/ミッション別ページ

2023年11月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2023年の控えめなオゾンホール

NASAとNOAA(米国大気圏局)が毎年行っている衛星と気球による測定によれば、2023年の南極オゾンホールは、9月21日に最大サイズに達した。2千6百万平方キロメートルのこの穴は、1979年以来、一日あたり12番目に大きなオゾンホールとしてランク付けされた。

9月7日から10月13日までのオゾン層破壊シーズンのピーク時の間の今年のホールは、平均2千3百万平方キロメートルであり、北米とほぼ同じ大きさであり、この期間で16番目に大きかった。

「これは非常に控えめなオゾンホールである。人為的に生成された塩素化合物のレベルの低下は、活発な南極の成層圏の天候の助けを借りて、今年のオゾンレベルを僅かに改善した。」と、NASAのオゾン研究チームのリーダー、ゴダード宇宙飛行センタのポール・ニューマンは言っている。

この図は、NASAのオゾン監視チームが計算した、2023年9月21日の南極上空のオゾンホールの大きさと形状を示している。中程度のオゾン損失(オレンジ)が、より強いオゾン損失(赤)のエリアの中に見られる。

成層圏のこの部分が太陽の有害な紫外線から地球を保護するために、オゾン層は地球の天然の日焼け止めのように働く。オゾン層が薄くなると、日焼け、白内障、皮膚がんの原因となる紫外線からの保護が低下する。

<出典>: Earth Observatry

Nov 02, 2023

<ひとこと>: 大判はイメージのリンク先から。右下のイメージは暦年のオゾンホールの大きさ、 Youtube から。

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11月7日(火): ジュノ、ガニメデに塩類と有機物を観測/お知らせ/ミッション別ページ

2023年11月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのジュノ、ガニメデの表面に塩類と有機物を観測

NASAのジュノ・ミッションによって収集されたデータが、木星最大の衛星の表面に塩の過去が泡立っている可能性があることを示している。

NASAのジュノミッションは、木星の衛星ガニメデの表面でミネラル塩と有機化合物を観測した。この発見のデータは、氷の月へのフライバイ中に、探査機に搭載された木星赤外線オーロラマッパー(JIRAM)分光計によって収集された。この発見は、ガニメデの起源と深海の組成をより深く理解するのに役立つ可能性があり、「Nature Astronomy」にも掲載された。

水星よりも大きなガニメデは、木星の衛星の中で最大であり、氷の地殻の下に隠された広大な内部の水の海のために、長い間、科学者達にとって大きな関心を集めてきた。NASAのガリレオ探査機とハッブル宇宙望遠鏡、ヨーロッパ南天文台の超大型望遠鏡によるこれまでの分光観測では、塩や有機物の存在が示唆されてはいたが、これらの観測の空間分解能が低く断定できなかった。

2021年6月7日、ジュノは最低高度 1,046 キロメートルでガニメデの上空を飛行した。最接近の直後 JIRAM は月面の赤外線イメージと赤外線スペクトル(光の反射に基づく物質の化学的指紋)を取得した。

イタリア宇宙機関によって構築された JIRAM は、木星の深部から放出される赤外線を捉え、この巨大なガス惑星の雲の頂きから50〜70キロメートル下の層の気象を調査するように設計されている。しかし、この装置は、ガリレオ衛星、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの地形に関する洞察を提供するためにも使用されている。

Oct 30, 2023

<出典>: Jet Propulsion Laboratory

<ひとこと>: 大判イメージは上のリンク(原典)から。

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<お知らせ>: 今晩11月8日午前0時過ぎ、ヨーロッパ宇宙機関のユークリッド衛星からの、最初のイメージが発表されます。詳細は下表の「宇宙科学の話題」から。

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11月6日(月): ジュノ、木星とイオを同時に撮る/ミッション別ページ

2023年11月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのジュノミッション、木星と衛星イオを同時に撮る

NASAのジュノミッションは、2023年7月31日の木星への53回目の近接フライバイを完了する数時間前に、木星の火山の衛星イオを通り過ぎ、同じフレーム内に二つの天体のこの劇的な視界をとらえた。

太陽系で最も火山活動が活発な世界、イオの表面は、溶けた溶岩と硫黄ガスで定期的に噴火する何百もの火山によって特徴付けられる。ジュノは、2007年以来の、イオに最も近い外観を科学者達に提供しており、この宇宙船は、2023年後半から2024年初頭の更に接近するパスの中で、一連の科学機器からの追加のイメージとデータを収集する。

このイメージを作成するために、市民科学者 Alain Mirón Velázquez は、 JunoCam 機器からの生の画像を処理して、コントラスト、色、シャープネスを向上させた。2023年7月30日に生のイメージが撮影された時点で、ジュノは、イオから約 51,770 キロメートルにあり、木星の雲の頂きから約 395,000 キロメートル上空にあった。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック。

<出典>: Photojournal.JPL

 

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11月5日(日): カムチャッカ、火山の噴煙/ミッション別ページ

2023年11月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

クリュチェフスコイからの火山の噴煙のうねり

2023年秋、ロシアの カムチャツカ半島のクリュチェフスコイ(Klyuchevskoy)火山 の噴火活動がエスカレートしている。NASAのアクア(Aqua)衛星に搭載された中間解像度画像分光計(MODIS:Moderate Resolution Imaging Spectroradiometer)センサーが、2023年11月1日に、このイメージを取得した。灰の噴煙は、クリュチェフスコイから海抜12キロメートルまで昇り、東南東に 1,600 キロメートル伸びたと報告された。

右下の疑似カラー画像は、火山から発せられる溶岩流と火山灰の噴煙を詳細に示している。

<出典>: Earth Observatry

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック。

 

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11月4日(土): 太陽系の不吉な音/ミッション別ページ

2023年11月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

太陽系の不吉な音

これらは、各種天体や宇宙船など、20ほどからの様々な信号を音響化したものです。ハロウィーンに合わせて発表されました。

特別な意味はありませんが、聞いてみるのも一興かと思い、取上げてみました。図または下のリンクからお聞きください。

なお、右のイメージは、最終のステファン・クィンテットからの場面を示しています。

<出典>: The solar system

 

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11月3日(金・祝日): ステーションのハロウィーン/ミッション別ページ

2023年11月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションのハロウィーン

軌道を周っている研究室に乗っているクルーメンバーは、依然としてハロウィン・スピリッツに入るのを好んでいる。

個々、または、全クルーかどうかにかかわらず、彼らは、宇宙ステーションに積まれた活用できる素材から設計された、気味の悪い、怖いけれど常に創造的なコスチュームで扮装する。

過去のハロウィーンからの以下の場面を楽しもう。

<出典>: Space station

<ひとこと>: イメージはいくつかの代表的なものを選んでいます。全てのイメージ及び大判イメージは上のリンク(出典)から。

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11月2日(木): 世界の海面に関する前例のない視界を見る/ミッション別ページ

2023年11月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

SWOT ミッション、世界の海面に関する前例のない視界を見る

このアニメーション動画(イメージのリンクから)は、7月26日から8月16日までに、地表の水および海洋地形(SWOT:Surface Water and Ocean Topography)衛星が収集した全地球海面データを示している。赤とオレンジは平均より高い海高を示し、青は平均よりも低い海高を表している。(ジェット推進研究所・カリフォルニア工科大学)

国際探査ミッション SWOT から得られた全球の海面高度に関するデータは、地球の海の魅惑的な眺めをもたらしている。

SWOT 衛星は、海面の高さを全球的に合成した画像など、地球の水の魅力的な画像を送り返している。この衛星は、7月26日から8月16日の間に完了した SWOT の最初の21日間の科学軌道の中で、示された視覚化されたデータを集めた。 SWOT は地球の表面にあるほぼ全ての水の高さを測定しており、地球の海と淡水の湖や川のこれまでで最も詳細で包括的な視界の一つを提供している。この衛星は、NASAとフランス宇宙機関 CNES の共同研究である。

このアニメーションは、世界中の海面高度の偏差を示しており、赤とオレンジは全球平均海面高度よりも高い海面高度を示し、青は平均よりも低い海面高度を表している。海面水位の違いは、米国東海岸沖のメキシコ湾流や日本の東海岸沖の黒潮流など、海流を際立たせることができる。また、エルニーニョ現象が発生した際の太平洋赤道域の東部など、海面水温は温暖化とともに膨張するため、海水温が比較的暖かい地域を示すこともある。

SWOT 科学チームは、画期的な Ka 帯レーダー干渉計(KaRIn)装置を使って測定を行った。ブームに10メートル離れた二つのアンテナを配置した KaRIn は、地球を一周しながら水面から跳ねるレーダーパルスを集め、水面高度を測定する。

Oct 30, 2023

<アニメーション動画>: イメージのリンクから。

<出典>: Jet Propulsion Laboratory

<ひとこと>: 米国東海岸沖のメキシコ湾流・日本の東海岸沖の黒潮の流れ、また、冬季であったアフリカ南部から南インド洋にかけての極端な海高の凹凸が目につきます。この間の気象と気温の変化はどのように関係したのだろう? 

 

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11月1日(水): JAXA 相模原特別公開/ミッション別ページ

2023年11月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

JAXA 相模原キャンパス特別公開 2023

毎年行われているJAXA 相模原の特別公開2023があります。
現地公開の申込は JAXA から。ここではオンライン公開の概要のみを紹介します。

日時 2023年11月4日(土) 10:00 〜 16:45
URL YouTubeライブ配信 (録画視聴可能) [申込不要]
Youtube の視聴は https://youtube.com/live/Fw3s4GSzBpw から。
SNS ・X (Twitter)(@ISASopen)・TikTok(@jaxa_isas)
※ ハッシュタグ #ISASopen で感想やコメントお待ちしています!

参加費無料・どなたでもご参加いただけます。
ご注意 プログラムの構成により、終了時間が変更になる場合があります。

講演の内容は次のイメージの通りですが、個々のリンクを此処に示すことは難しいので、本サイトをご覧になるか、下記 JAXA のサイトを直接ご覧ください。


<出典>: 「日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)」

<ひとこと>:  Youtube を使った講演なので、誰でも何時でも録画を見ることができます。

 

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