ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 ふたりの季節 」  小池真理子

2021-07-07 23:08:04 | 
          「 ふたりの季節 」  小池真理子

               

あらすじ
由香は、たまたま立ち寄ったカフェで、昔の恋人長谷川拓と再会する。 なぜ、私たちは別れたのだろう。 
高校3年生の時から大学まで付き合っていた2人は、一瞬にして昔に戻り、あの頃の熱い思いが蘇る。
30年以上の年月を経て50代半ばの2人は、お茶を飲みながら数時間、夢中であの頃を回想。当時の思い出とその後の生活と近況を語り合う。
由香は2年前に離婚。26歳の息子が一人。 拓は6年前に妻を病気で亡くして23歳の娘が一人いる。
携帯番号とメールアドレスを交換し合い、「 また、連絡する。必ず 」と約束して別れる。
30数年の歳月を経て、再び出会った男女の切なくも甘い恋愛小説。
~~~~~~
前回読んだ「 望みは何と訊かれたら 」と同じで、2人の出会いは少し違うけれど30年以上空白の後の再会の話。

二人が思い出を語る場面は私にとっても懐かしい。 二人が行く喫茶店でよく流れていた、「 ブーベの恋人 」「 シバの女王 」「 サルビアの花 」「 アダモ 」
特に「 シバの女王 」は、高橋キヨシさんの伸びのある高音が好きでよく聞きました。当時の、どれかのカセットに入っているはずです。
最近、ユーチューブもCDも捜しましたが、残念ながら見つかりませんでした。
「 ブーベの恋人 」も、哀愁のある曲で、今でも映画音楽のCDで聞いています。
二人が見た映画「 みじかくも美しく燃え 」「 あの胸にもういちど 」は、私も映画館に見に行きました。 本当に懐かしい! 

由香は、拓を見送りながら、人生は続いている、ずいぶん遠くまで来てしまったと思っていたのに、道はさらに先に延びているようだ。
このまま、もうしばらく、歩いて行けそうだ と思って、ふいに胸が熱くなった。で終わっています。  この先の2人の第二の人生を予感しているような。

私の人生に、もう、胸が熱くなるようなことはないだろうけれど、まだまだ新しいものに出会い、楽しいことはいっぱいあるような予感がします。
 
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コメント
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