酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

さて、草なぎクンの処分はどうなる

2009-04-25 09:53:09 | Weblog
 朝日新聞の連載漫画「地球防衛家の人びと」(24日夕刊、25日朝刊)で、オトーサンが「草なぎクン全裸逮捕」騒ぎを「久々に明るいニュースだ」とはしゃいでいた。まったくそのとおりだ。でも、こんなことで馬鹿騒ぎをするメディアって、本当に馬鹿なのかと心配になる。

 NHKは24日の夜9時のニュースではトップで報じた。記者会見の生中継つきである。何を考えているんだか。NHKは草なぎクンの釈放後、容疑者呼称から「さん」付けに変えている。本来、逮捕される事案ではないと考えているので、この変更に違和感はないのだが、他の事件との公平性という点では疑問が残る。

 あるいは、呼称変更の時点で何かコメントを付けたのかもしれない。でも、多くの視聴者は、継続してニュースを追っている訳ではない。字幕なりで「軽微な犯行であり、処分が保留されたまま釈放されたので、容疑者呼称はやめました」と説明すべきだろう。起訴されれば「草なぎ被告」になるのか。略式起訴による罰金の時はどう呼ぶのか。

 逮捕し、ガサ入れまで行ったことへの反発も根強いようだ。「読売」がわざわざ、「逮捕は妥当」の記事を流して警視庁を擁護しているのは、それだけ逮捕を疑問視する声が高いということだ。


 《草なぎ剛容疑者が逮捕された23日、警視庁には深夜まで「逮捕は行き過ぎではないか」といった抗議の電話が続いた。(なぎは弓ヘンに「剪」)

 これについて同庁幹部は「一般の人でも同じようなケースでは『原則逮捕』となる。決して異例ではない」と説明する。

 公然わいせつ罪は不特定の人が認識できる状況で、わいせつと思わせる姿を見せた場合などに適用される。今回の現場には偶然、別の男性が居合わせたが、仮にだれ一人いない時でも逮捕に至る場合がある。

 今回のケースでは、現場は未明の人けの少ない公園であり、草なぎさんが警察官の到着後、速やかに服を着て指示に従っていたら、逮捕されなかった可能性が高い。しかし、実際には、駆けつけた警察官に「何が悪いんだ」と、全裸のまま抵抗した。他人にわいせつと思わせる状況を改める意思がなかったとみなされても仕方なく、逮捕は避けられなかった。

 東京区検は今後、刑事処分を決めるが、草なぎさんの行為が、社会人としての常識を逸脱していたことは間違いないだろう》=25日03時09分 読売ONLINE=

 最後のくだりがいい。「社会人としての常識を逸脱していたことは間違いないだろう」。お説ごもっとも。だが、違法、不法と言い切っていないところがミソである。常識を逸脱は、即違法とは限らない。泥酔状態での責任能力の問題もある。外形的事象だけで、起訴できるかどうか微妙だろう。

 まあ、草なぎクンも素直に謝っていることだし、罰金30万円の略式かな。ちなみに、30万円は公然わいせつ罪に対する罰金刑の上限額だ。
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