酔眼独語 

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NHKの相撲中継中止は八百長?

2010-07-08 05:44:04 | Weblog
 《親方衆がNHKの中継辞退で意見を1つにした。この日、評議員会に出席するため午後1時過ぎから親方88人が名古屋市内のホテルに集結。全員が集まったところで一連の賭博問題への対応を考える緊急の年寄り総会が始まった。

 約1時間ほどの会合である親方から「こうした状況でNHKに中継してもらうのは良くない」との意見を提案。これを受け挙手による決議で8割が賛成した。テレビ放映権は25億円~30億円で年間契約されている。1場所は4~5億円の計算だ。NHKは名古屋場所を中継するかどうかの判断を6日に発表する。放映権はNHKが自主的に中継をやめた場合など、支払われるケースもあるが「反省する意味を込めて慈善団体などに寄付すべき」との意見が出たという。

 全親方が決めたNHKへの中継の辞退は、午後4時20分から始まった臨時の評議委員会でも提出された。親方を代表して大山親方(元幕内・大飛)が武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)、この日の臨時理事会で理事長代行に正式決定した村山弘義氏ら全幹部に辞退を求めた。 
 
 年寄総会は、理事会に出席する理事、副理事、役員待遇の幹部を除くすべての親方が参加する会合。いわば全親方の総意ともいえる決議は協会の運営に大きな影響力を持ち無視はできない。こうした背景から幹部は「検討する」と返答。ある関係者は中継辞退を「今後検討することになる」と明かす。

 6日には村山理事長代行、武蔵川理事長らが都内のNHKを訪問するが、年寄総会の決議を受け入れれば席上で辞退を申し入れるものと見られる。すでにNHK内部調査で視聴者の7割以上が中継に反対している。一方で賛成する根強いファンがいることは事実。協会から辞退の申し入れがあれば、NHKにとってもすべての視聴者に対し、中止への大義名分が成り立つだけに渡りに船になる》

 引用した記事は5日付けの報知新聞である。信用度はやや乏しいが、さもありなんという内容だ。

 6日のNHKの「中継中止」を受けたメディアは揃って1面トップに据える大報道、基調は「NHK苦渋の決断」である。しかし、報知の記事を念頭に考えると、この中継中止劇は限りなくできレースに近い。

 相撲協会とNHKの間で何らかの取引があったのではないか。NHKとしては相撲協会の辞退申し入れに応ずる格好より、「決然と中止を決めた」形にした方がはるかに立派に映る。

 報道では村山代行が「中継をお願いしたい」と頼み込んだのを受けてNHK側が協議、福地会長が最終的に「中継はできない」の決断を下したとされる。形の上ではそうかもしれないが、筋書きは既に出来上がっていたと見るべきだ。

 共同も「中継辞退」までは踏み込んでいないが、放映権料の寄付や力士全員による謝罪--などが評議委員会で決まったと報じている。

 その後の流れを見れば、一段と八百長の疑いが強まる。7日、協会は天皇杯や総理大臣杯などの表彰を辞退すると発表した。すべてのものを辞退して、反省と世論への恭順ぶりを示す。これが協会の作戦?だろう。NHK中継辞退も当然その一環だ。

 NHKと相撲協会は持ちつ持たれつの仲である。協会がつけあがっているのはNHKが甘やかしたせいでもある。なにしろ年30億円もくれてやっているのだから。

 話はそれるが、NHKは相撲放送の放映権料などを公表していない。受信料で経営しているNHKが公益法人に支払っている金を公表できないとは、変な話だ。

 9月場所、相撲協会とNHKは何事もなかったかのように国技館に帰ってくるに違いない。

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