酔眼独語 

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杭打ち不正、元請の責任は?

2015-11-02 15:58:46 | 社会
 旭化成建材による杭打ちデータの捏造が底なし沼の様相を見せている。

 《旭化成建材による建物のくい打ち施工データ改ざん問題で、同社が過去に実施したくい打ち工事3040件のうち約1割の工事でデータに不正がある疑いがあることが、関係者への取材でわかった。調査途中で確定していないが、300件前後の工事で不正があった可能性があるという。不正に関与した担当者は30人前後に上るとみられ、同社と親会社の旭化成が確認を急いでいる。国土交通省は建設業法に基づき、2日午後にも旭化成建材に立ち入り検査し、同社の施工管理体制などについて調査する》=毎日jp。

 建築物の基礎の基礎とも言うべき杭打ちでこのような不正が行われていたとは…。これではすべての建築物を疑って掛からなければならない。

 それはそれとして、素人が考えて不思議なことは、この問題で元請の建設会社や設計監理業者の責任を問う声が上がってこない点だ。これは少し変ではないか。建設工事の実態は大手が元請けして、そのまま下請けに回すことも横行しているとも聞く。不正を生み出す根っこにはこうした業界の慣習があるのではないか。

 工事全体の管理は元請の責任だろう。工程の一つ一つをチェックし、規格通りに進行しているかどうかを確かめる。これなくして健全な建物はない。下請けを工費で叩き、納期守らせるだけが元請の仕事ではなかろう。メディアももう少し掘り下げて取材してほしい。

 耐震偽装、防火建材不正など建築物に関するインチキが止まらない。一体どこが狂っているのか?

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