酔眼独語 

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「とろける国」にっぽん

2018-04-19 09:01:49 | 社会
 何とも情けないニュースが続いている。

 官僚の頂点・財務省の福田淳一事務次官が「セクハラ疑惑」の責任を取って辞任した。その少し前には新潟県の米山隆一知事が「援助交際」を認めて辞職届を出した。

 ≪麻生太郎財務相は18日、記者団に対し、週刊新潮で女性記者に対するセクハラ発言疑惑が報じられた福田淳一財務事務次官から辞任の申し出があり、認めたと発表した。当面は矢野康治官房長に職務を代行させる。財務省では、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書の改ざん問題を巡る混乱の責任を取るとして、前理財局長の佐川宣寿国税庁長官が辞任したばかり。相次ぐ不祥事によるトップ辞任に麻生氏の責任を問う声が高まるのは必至で、安倍晋三政権に打撃となりそうだ≫=毎日jp=。

 ≪米山隆一知事(50)は18日、自身の女性問題を受けて辞職を表明した。同日午後、金谷国彦県議会議長に辞職願を提出。その後の記者会見で米山知事は、複数の女性に対し金銭を渡して関係を持ったことを明らかにし「売買春と言われる可能性がある」と認め、知事就任後も関係を続けていたとした。その上で県政の混乱を招いたとして謝罪した。辞職に伴う県知事選は5月24日告示、6月10日投開票が有力視される。

 米山知事の在任期間は約1年6カ月で、民選知事では県政史上最短となる。次期知事選に向け、各党の候補者選びが本格化する見通し。米山知事は東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に慎重姿勢を示しており、再稼働問題に辞職の影響が及ぶ可能性もある。

 米山知事の女性問題は週刊誌の取材で表面化した。この日の会見で知事は、知事就任前から出会い系サイトで複数の成人女性と知り合い、会うたびに3万~4万円を渡して関係を持っていたことを認めた。一部女性とは2016年10月の知事就任後も関係を続け、12月までに2度、休日に東京の自宅で会ったという≫=新潟日報web=。

 福田は囲みの会見で「あんなひどい発言はしていない」「セクハラは事実無根」などと繰り返した。しかし、日付が変わったころテレ朝が「当社の女性記者がセクハラ被害を受けていた」と公表、福田の完全敗北は決定的となった。それでも訴訟をするつもりだろうか。

 テレ朝もテレ朝だ。女性記者から「福田からセクハラを受けている。報道すべきだ」との訴えを受けても無視、辞任が決まったら「これで一安心」とばかりに公表。何のためのメディアか。よくもまあ「週刊新潮に録音テープを持ち込んだのは遺憾」などと言えたものである。

 佐川前国税庁長官、福田、柳瀬元首相秘書官…。これらの方々に共通なのは「平気で嘘をつく」ことである。嘘がばれそうになると、改ざんでもねつ造でもしてしまう。かつて政治家は三流だが、官僚は優秀と言われた。今は政治家は三流、官僚は五流と言わざるを得ない。たった一つの功は政治家や官僚が嘘をつく人間だということを満天下にさらしたことである。

 そしてこの国の首相はと言えば、コミー前FBI長官に「人格的に大統領として不適格」との烙印を押されたトランプとゴルフに興じてご機嫌である。あ~あ。

 米山新潟県知事の件は語るのも馬鹿馬鹿しいほどのお粗末劇だ。勉強ばっかりしていて女と付き合う機会がなかった? にしても…。「好きだった」「関心をひきたかった」-などと語る米山の姿は哀れである。自民党→維新の党→民進党と渡り歩いた米山に政治的節操などはない。こんな人物を「東電柏崎刈羽の再稼働阻止」のためだけに担ぎ出した諸君の責任は重大である。

 東大での超エリートが嘘を吐きまくり、援助交際に現を抜かす。にっぽん熔解の始まりでなければいいのだが…。

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