酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

ガソリン国会

2008-01-29 21:27:09 | Weblog
 一体、国会は何をやっておるのだ。
 
 揮発油税などの暫定税率を2カ月延長する「つなぎ法案」をめぐってすったもんだ。お互いに何が言いたいのかよく分からない。少しは整理して私たちにも理解できる議論をしてほしい。
 
 年度末に期限切れとなり、国民生活や経済が混乱するといけないから「つなぎ法案」を出すという。なんでこれが議員立法になるのか。政府提案が筋だろう。
 
 福田康夫首相は衆院予算委の答弁で「(法案の)中身については承知していない。与党から『運営は任せてほしい』と聞いている」と述べた。事実とすればひどい話だ。国民生活に一義的な責任を負うのは内閣であって与党ではない。福田サンが勘違いしているはずはない。後ろめたくて、正面から「つなぎ法案」について言及したくないのだ。でも、これでは首相失格だね。

 民主党も芸がない。「国会史上例を見ない悪しき前例になる」などと言っている場合ではあるまい。審議抜きにこんな法案を通させるようでは、民主党の存在意義が問われる。でも、小沢サンもバリケードを築いたりするのは好きだけど、タフなネゴシエーションは嫌いなようだ。

 貴方任せの脱力首相と権力闘争しかない剛腕党首の対決では、試合が成立しない。もう少し気の利いた役者はいないのか。クリントンとオバマの舌戦も品がないけど、福田VS小沢よりはだいぶましだ。

 擬似対決で雰囲気をあおり、最後は「大連立」を目指す、というシナリオだってありえないわけではない。

 本当に必要な道路とは何か。それを造ったり、既存の道路の維持・補修にいくら要するのか。きちんと積算して議論をしてほしい。地方の首長や議会も、国からカネをもらうことに腐心しているのは情けない限りだ。権限委譲に逆行する議論だとは思わないのだろうか。

 経済が奈落の底に落ちようかという時に、何も決められない国会の姿を見るのは悲しすぎる。国会丸ごと不信任だ。

 
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