メジャーか日本ハム入りかが注目されていた花巻東高の160キロ右腕大谷翔平の決断は日ハム入団だった。難しい選択だったと思うが、正解だろう。
≪米大リーグ挑戦表明後にプロ野球ドラフト会議で日本ハムから1位指名された岩手・花巻東高の大谷翔平投手(18)は9日、岩手県奥州市内で記者会見し、日本ハム入団を表明した。大谷投手は「本日、日本ハムに入団させていただくことを伝えさせていただいた。たくさんの方にご迷惑をおかけして申し訳なかったと思う。入団が決まったのでファイターズの一員として頑張っていければいい」と話した。
大谷投手は最速160キロの剛腕で、高校通算56本塁打と投打に優れた素質を持つ。米球界の評価も高く、10月21日に「入学当初からの夢だった」として大リーグ挑戦を表明。同25日のドラフトで1位指名された際も、入団の可能性は「ゼロ」として、意志を貫く姿勢を示していた≫=毎日jp=。
日本球界からのメジャー入りを快く思っていない張本勲をはじめ、多くの球界関係者が賛辞を贈る中で、「異彩」を放っているのが星野仙一である。
≪楽天・星野仙一監督(65)が9日、仙台市内で取材に応じて、現行のドラフト制度を痛烈に批判した。メジャー挑戦を表明していた岩手・花巻東高の大谷が、1位指名を受けた日本ハムに入団することが決定。「日本球界に行くんなら、ウチも指名しとった。彼の将来は本人が決めることだけど、ちょっと大きな問題になる。これをやったんであれば、ドラフトの意味がない」と怒りをあらわにした。
想定外の事態に、物申さないわけにはいかなかった。当初、楽天も大谷の1位指名を予定していたが、本人の意思を尊重して指名を回避した経緯がある。「記者会見したんだから、ドラフト指名されずに米国にいくという格好だった。地元(東北地方)の選手だし、ウチが取らんといかん選手だった。前から(入団への)話ができていたとか、そう思いたくないし、そうではないと思うけど…」と複雑な心境を吐露した。
さらに闘将の怒りの矛先は、ドラフト制度そのものに向いた。「完全ウエーバーでないといかん。今までも逆指名だったり、中途半端。規則がついていってない」と主張した。現行のルールでは日本ハムが指名したこと自体に問題はなく、たとえ完全ウエーバーにしても今回のケースは起こりうる。それでも「理事会とかオーナー会議で問題になるでしょ。コミッショナーがビシッと言わんとアカン」と制度改革の必要性を訴えかけていた≫=産経com=。
星野は自分を含む球団の見通しの甘さを恥じるべきだ。「この球団以外に指名されても行く気はない」などの言動は以前からあった。昨年、巨人を熱望した菅野を日ハムが決然として指名したことは記憶に新しい。本当に採りたい逸材なら、メジャー志望であれ、巨人志向であれ断固として指名し、交渉に総力を挙げるのが球団の熱意というものではないか。
18歳の若者が日ハムの誠意と説得によって翻意したからといって当り散らすなど、星野の了見はあまりにも狭い。スポーツ紙を中心とするメディアに「闘将」などとおだて上げられているうちに、ものが見えなくなったのだろう。
「ドラフトを完全ウエーバーに」という星野の主張は理解できる。ドラフトの主眼は各球団の勢力均衡にあるからだ。だが、せっかくの正論も前段に感情むき出しの異物があっては台無しである。
≪米大リーグ挑戦表明後にプロ野球ドラフト会議で日本ハムから1位指名された岩手・花巻東高の大谷翔平投手(18)は9日、岩手県奥州市内で記者会見し、日本ハム入団を表明した。大谷投手は「本日、日本ハムに入団させていただくことを伝えさせていただいた。たくさんの方にご迷惑をおかけして申し訳なかったと思う。入団が決まったのでファイターズの一員として頑張っていければいい」と話した。
大谷投手は最速160キロの剛腕で、高校通算56本塁打と投打に優れた素質を持つ。米球界の評価も高く、10月21日に「入学当初からの夢だった」として大リーグ挑戦を表明。同25日のドラフトで1位指名された際も、入団の可能性は「ゼロ」として、意志を貫く姿勢を示していた≫=毎日jp=。
日本球界からのメジャー入りを快く思っていない張本勲をはじめ、多くの球界関係者が賛辞を贈る中で、「異彩」を放っているのが星野仙一である。
≪楽天・星野仙一監督(65)が9日、仙台市内で取材に応じて、現行のドラフト制度を痛烈に批判した。メジャー挑戦を表明していた岩手・花巻東高の大谷が、1位指名を受けた日本ハムに入団することが決定。「日本球界に行くんなら、ウチも指名しとった。彼の将来は本人が決めることだけど、ちょっと大きな問題になる。これをやったんであれば、ドラフトの意味がない」と怒りをあらわにした。
想定外の事態に、物申さないわけにはいかなかった。当初、楽天も大谷の1位指名を予定していたが、本人の意思を尊重して指名を回避した経緯がある。「記者会見したんだから、ドラフト指名されずに米国にいくという格好だった。地元(東北地方)の選手だし、ウチが取らんといかん選手だった。前から(入団への)話ができていたとか、そう思いたくないし、そうではないと思うけど…」と複雑な心境を吐露した。
さらに闘将の怒りの矛先は、ドラフト制度そのものに向いた。「完全ウエーバーでないといかん。今までも逆指名だったり、中途半端。規則がついていってない」と主張した。現行のルールでは日本ハムが指名したこと自体に問題はなく、たとえ完全ウエーバーにしても今回のケースは起こりうる。それでも「理事会とかオーナー会議で問題になるでしょ。コミッショナーがビシッと言わんとアカン」と制度改革の必要性を訴えかけていた≫=産経com=。
星野は自分を含む球団の見通しの甘さを恥じるべきだ。「この球団以外に指名されても行く気はない」などの言動は以前からあった。昨年、巨人を熱望した菅野を日ハムが決然として指名したことは記憶に新しい。本当に採りたい逸材なら、メジャー志望であれ、巨人志向であれ断固として指名し、交渉に総力を挙げるのが球団の熱意というものではないか。
18歳の若者が日ハムの誠意と説得によって翻意したからといって当り散らすなど、星野の了見はあまりにも狭い。スポーツ紙を中心とするメディアに「闘将」などとおだて上げられているうちに、ものが見えなくなったのだろう。
「ドラフトを完全ウエーバーに」という星野の主張は理解できる。ドラフトの主眼は各球団の勢力均衡にあるからだ。だが、せっかくの正論も前段に感情むき出しの異物があっては台無しである。
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