酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

吉田連勝ストップ

2008-01-20 15:58:42 | Weblog
 あの吉田沙保里が負けた。外国の選手に敗れたのは初めてだ。2001年から続けていた公式戦連勝は119でストップした。

 中国で行われたW杯女子レスリング団体戦、アメリカと対戦した日本は3-4で敗退。エースの吉田は格下のバンデュセンにタックルを返され、0-2の判定負け。

 ニュースの映像を見た感じでは、2回ともタックルは入っており倒れ際に横捨て身のような投げ技をくらってひっくり返されている。どちらのポイントかかなり微妙だが、判定は判定だ。

 柔道の篠原がシドニー五輪で返し技に泣いたことがある。技をかけた方を有利に見がちだが、国際的には必ずしもそうではないということだ。力はあるが技がない外国の選手は、カウンターともいえる返し技を狙ってくる。技が完全に決まるまで安心できない。

 吉田は用心が足りかなった。「決まった」と安心したようにも見える。

 まあ、連勝はどこかで途切れる。調子が上がらない時や体調不良もある。北京五輪本番前に負けたのは、かえって良かったかもしれない。世界にはいろんな選手がいる。パワーだけなら吉田を上回る選手もいるだろう。最大の武器であるタックルの速さと切れ味に磨きを掛けることだ。

 何より大切なのは、負けたショックを引きずらないことだろう。冷静に敗因を分析し次に備えればいい。練習で追い込み過ぎないよう周囲は注意してほしい。無理なトレーニングで故障するのが最悪だ。

 外国選手の特徴を分析するのは連盟の仕事だ。選手の負担を減らす工夫がほしい。「日本の女子レスリング軽中量級は無敵だ」などという甘い考えは捨てなければならない。田村亮子が北朝鮮の無名の選手に負けた先例を教訓にすべきだ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« NHK記者 | トップ | 思考停止の風景 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事