ARさんの本がHRちゃん経由で回ってきた。
読んでた本をいったん置いといて、先に読むことにした。
単行本は久しぶりだし、初めての作家さん。
「ともぐい」⇒(河崎秋子作)
時代は明治後期で、主人公は熊爪。
養父が山で拾った子供で、熊の爪で遊ぶ姿を見て「熊爪」と名前をつけた。
猟師の養父は、熊爪が一人でも生きられるように猟師の仕方や心得などを教えた。
熊爪は教わったことを忠実に守り生計を立てていたが、ある日、血痕を辿った先で負傷した男を見つけて助ける。
そこから熊爪の生活が変わりだす。
第170回直木賞受賞。
感想:人間世界に属さない熊爪だからの部分が多かった。
人間を外から見たらそうかもなぁ~って思いながら読んでた。
自分に正直で、一応人間世界でのたしなみも理解してるんよ。
裏表が全くなくて、すなおやし偽りがない主人公なんやけど....。
それが、怪我をおって気弱になったら人間の考え方に変わるんよ。
良い本だったわ。