優緋のブログ

HN変えましたので、ブログ名も変えました。

poppoさんの 冬の挿話 6 「山小屋から帰って…」に寄せて

2006-06-18 19:00:37 | 冬のソナタ
ほんのりと 彼女の香り 上着から
        あいつとうまく 話せたろうか

お似合いの 二人の掛け合い うらやまし
         君に全てを 話せたならば…

お前らは ほんとにいいやつ わかってる
        憎んでも仕方 ないことだって
        

「悲しみの精神史」を読む(かもしれない・・・)

2006-06-18 16:13:22 | 冬のソナタ
実はこの本、借りるのは今回で確か4回目。
別の本を探していて、ふとめに止まり借りてはみたものの読みきれずに返却。
でも、また気になって借りて・・・という繰り返し。

まえがきにこうある。
「・・・若いころ私などは、幸福になんかなるもんかと思っていたものだ。通俗の幸福などに何の魅力も感じなかったからだ。不幸な悲しみに耐えている人間、涙をこらえて天空の一点を凝視しているような人間に親しみを感じ、尊敬の念を抱いていたからである。…」

私は仏法を信じている人間である。
よって、まじめに実行しているかどうかは別として、とりあえず幸福を追い求めている人間、ということになる。
宗教は人を「幸福」にするためにあるのだから。
その私にとって「幸福になんかなるものか」と思っている人がいるということは驚愕であった。
このまえがきにいきなり惹きつけられてしまったのである。

しかし、そのあとには
「・・・しかし私は、比較というものは本来モノとモノのあいだでおこなうべきものであって、ヒトと人とのあいだではおこなうべきではないと思ってきた。…ところがひとたび、自分というヒトと他者というヒトを比較しはじめると、そのとたんに嫉妬が芽生え、不幸への転落が始まる。…」

「…一時間でも二時間でも歩きに歩いた。そのうちに胸中の鬱屈が晴れていく。ぶつけようのない怒りがおさまり、はてしない悲しみの海からはい上がることができた。涙が流れ、そして乾いていく。一種の爽快感を味わうことができた。・・・
悲しみの時間を一人歩く時の至福の瞬間であるといっていいのである。」

この人は、通俗の“幸福”など追い求めてはいない。
しかし、悲しみの淵に沈み、涙を流しながらも自分なりの”幸福”を求めそれを感じているのだ・・・と私には読めた。

前書きが長くなってしまった。
なぜまたこの本を読もうと思ったのか、なぜカテゴリが「冬のソナタ」なのか。
それは、今読んでいるpoppoさんのブログが「冬のソナタで泣きたい!」だからだ。
なぜ私達は「泣きたい」のだろうと思った。

その答えがこの本にあるかどうかは分からないけれど、そう思ったら、この本を思い出したのである。

泣ける韓国ドラマは他にもたくさんある。
「秋の童話」なんかもそうだ。
だけど、私は二度とあのドラマは見たいと思わない。
なぜなら、救いがないから。
ウンソもジュンソも死んでしまって、後に残された人はどうなるの!
だから嫌い。

話を元に戻しましょう。
私は実際は「冬のソナタ」を見ながらはそれほど泣いていない。
特に涙の場面では。
(泣いたといえば「サンドゥ学校へ行こう」のほうがよほど泣いた。)

私が一番泣いた記憶があるのは18話の最後の海でユジンとジュンサンが楽しそうに浜辺を走っている場面。
そこにモーメントの日本語歌詞の字幕がかぶさる。

何も知らず笑っているユジンと、苦しいジュンサンの胸の内を現したような歌詞の落差がどうしようもなく哀しく、涙で画面が見えなくなるほどだった。

それから「初めから今まで」
私は2年ぐらいずーっと車の中でのBGMは「冬ソナ」だった。よく飽きないねといわれるくらい。
「初めから今まで」が流れると、11話のユジンを送り出した後、風に吹かれながら一人歩くジュンサンの姿が頭に浮かんで何度も泣きそうになった。

もうひとつは、これは「冬のソナタ」ではなく「愛の群像」でヒロインのシニョンの台詞。ジェホと別れて辛そうなシニョンに先輩が早く忘れたほうがいいというと「つらいままでいいの。彼を好きなままでいたいの。」

これはユジンの心ではないかと思った。(「あの日から」の中でユジンの台詞に使わせていただきました。)
そう思ったら泣けて、泣けて、布団の中で泣いたことがある。

何が書きたいのか、話があっぺとっぺになってしまった。
読み始めたらなにやらむずかしい哲学の本らしいし、また挫折するかもしれない。
ちゃんと読破できたらまた改めて「本」のカテゴリで感想を書くことにしたいと思っているが、どうも出来そうもないのでちょっと余計な記事を書いてみた。(だけなのかもしれない。)



poppoさんの 冬の挿話 5 「病床の歌」に寄せて

2006-06-15 09:31:53 | 冬のソナタ
病み老いた 愛すべき恩師 病床に
        見舞いて哀し 白薔薇のかほり

若き日の 父のありさま 思いがけず
        聞く、不思議なる 縁感じて

いつの日も 父は私を 愛しげに
        語っていたと 知る嬉しさよ

あの歌を 妻も好きだった あの歌を
        歌っておくれ 聞かせておくれ 

冬のソナタ殺人事件!!

2006-06-15 09:28:56 | 冬のソナタ
おっさん様に「殺しなら御局様でしょう。」と乗せられて、初めてリクエストにお答えするという形で書いた文章です。
(正統派の冬ソナファンの方、怒らないでくださいね。)

2004/12/28 《サンヒョク殺し》 実行者:阿波の局
 
[二十話、サンヒョクが自宅で病院からの電話を受け、ジュンサンの病状を知り、慌てて家を飛び出す場面から続く]

〈ユジン、ごめんよ。ジュンサンの病状がこんなに酷かったなんて…。いや、気付くべきだったんだ。おかしいって…。
もう兄妹じゃないって分かったんだ、何も身を引く理由なんかないじゃないか。それなのに僕は…。
頼む、間に合ってくれ…。〉

サンヒョクはユジンの住むアパートへ、車を走らせていた。
「あ、ユジン!どこへ行くんだ!」
アパートまでもう少し、という場所で、サンヒョクはユジンを見かけた。
車を道路わきに止めユジンを追いかける。
「ユジン!」
〈どこへ行ってしまったんだ。もう時間がないのに…。人違いだったんだろうか?〉

その頃、ユジンはアパートを出て寒空の下を歩いていた。ジュンサンの飛行機の出発時刻が近づくにつれ、やはり落ち着かなくなってきたのだ。
「馬鹿ね。メールなんか来ているはずないのに…。」ユジンは携帯電話を開いて苦笑した。
そしてジュンサンへの未練を断ち切るように電源を切る…。

「携帯も繋がらない。いったいどこへ行ったんだ。」サンヒョクは焦りを覚えた。
〈やっぱり一度アパートへ行こう。ジンスクがいるかもしれない。〉そう思い直して踵を返したその時、さっきのユジンと思しき人影が向こうの歩道を行くのが見えた。

〈ユジナア…〉
サンヒョクは車の影に気付かなかったのだ。

〈救急車?近くで止まったわ。〉
ユジンは歩みを止めた。
胸騒ぎがした。
何かに追い立てられるように、音のする方へと走っていく…。
「サンヒョク!」

[病院]
サンヒョクは昏睡状態の中で夢を見ていたのだろうか。
〈ああ、あれはユジンだ。おかっぱ頭をして、小学生?いや、もっと幼い頃だ。かわいいな。あの頃は僕と結婚するとか言ってたっけ。〉

ユジンの笑顔が次々と思いだされた。
〈昔のユジンはいつも笑っていたのに、いつの頃からか僕の前では憂いを帯びた表情をすることが多くなったんだ。
…ジュンサンに恋をしてからか…。そうか…。
僕が喜ばなかったからだね。
ごめんよ、ユジン。友人として君の幸福を祈ることができなかったんだ。
今からでも間に合うだろうか…?〉

サンヒョクは目覚めた。
「ユジン?」
「しゃべらないで。」
「大丈夫だよ。君にどうしても言っておかなければいけないんだ。良く聞いて…。

誤解だったんだよ。君たちは兄妹じゃない。僕の父がジュンサンの父親なんだ。僕とジュンサンが兄弟だったんだよ。君たちは別れる必要なんかないんだ。
僕が悪かったんだ。許して欲しい。

それに…、ジュンサンは病気なんだ。交通事故の後遺症で、手術を受けにアメリカへ帰るんだ。ジュンサンは死ぬかもしれない。失明するかもしれないんだ。
だから…、ユジンに黙って行こうとしているんだ。

ユジン、ジュンサンを追いかけて…。
ジュンサンを離しちゃだめだよ…。
僕の為にも…。いい?わかった?」
ユジンの手を取り、微笑むとサンヒョクは目を閉じた。

[一週間後]
「ユジン、これを…」
そういってジヌはニューヨーク行きのチケットをユジンに手渡した。
「お義父さま…」
「サンヒョクが生きておれば、きっとこうしたかったはずなんだ。サンヒョクからだと思って受け取って欲しい…。」

[別れの後 1「ユジンのつぶやき」に続く…]

他の3名の方のストーリーをお読みになりたい方は
http://www7.plala.or.jp/oji3basser/polaris/fuyusonakill.html
をご覧ください。

『しかし、みんな無茶苦茶しますな。誰もいなくなってしまいました。』byおっさん

poppoさんの 冬の挿話 4 「焼却場の詩」に寄せて

2006-06-14 10:46:11 | 冬のソナタ
「影の国」 あなたがいるはず その場所へ
         煙はそこへ 届いていますか?

吾が心 綴った詩(うた)を 火にくべて
       あなたに届けと 祈りを込める

セピア色 夕日を浴びて 「初恋」を
        語ればあなたが 聞いているよう