優緋のブログ

HN変えましたので、ブログ名も変えました。

If…21話 「もし、婚約式が無事挙げられていたら・・・」

2007-04-18 00:57:34 | 冬のソナタ
「いかかですか…、よくお似合いですわ。」
ユジンは鏡の中の自分の姿をみつめた。
〈お義母様、気に入ってくださるかしら…〉

「お気をつけて。」
ユジンは店員に見送られて美容室を出た。
と、その時携帯が鳴る。

「ごめん、遅くなって。今美容室を出たところよ。
もう少しでそっちへ着くわ。」
携帯を握ったまま走り出そうとしたユジンの頬に冷たいものが触れた。
白いものが落ちてきていた。
初雪だ。
思わず歩を止めて空を見上げる。

〈いいことがあるのかしら。祝福の初雪?〉
明るい気持ちで、ユジンは婚約式の会場へと急いだ。

「サンヒョク!お待たせ。」
「ユジン、間に合ってよかったよ。」
式場には、サンヒョクの両親、ユジンの母とヒジンの他司会を頼んであるヨングクやジンスクもすでに到着していた。
「お義父様、お義母様、遅くなって申し訳ありません。」
「挨拶は後でいいわ。
もうそろそろお客様がおいでになるから、早く着替えておいでなさい。」
「はい、では失礼いたします。」

ユジンが控え室へと行くのを見送りながらチヨンがサンヒョクにつぶやいた。
「ユジンは今日も仕事だったの?婚約式なのに。」
「今大きな仕事を控えて忙しいんだよ。
僕と違って独立して仲間と事務所を構えているから、そうそう抜けるわけにはいかないんだ。」
「それじゃ、結婚したからといって家事に専念できそうにないわねぇ。あなたはそれでいいの?」

「急に仕事を辞めるのは無理だろうけれど、ちゃんと後任者を探して徐々に仕事を任せていけばいいさ。
それは二人でこれから相談してきちんとするから、母さんは心配しないで。」

「おぉ、ユジン。綺麗だね。」
ユジンの美しいチマ・チョゴリ姿にジヌは目をしばたいた。
「ヒョンスに見せたかったですね、お義母さん。
今までのご苦労が報われましたね。」
「本当に、何もかもサンヒョクやお義父様お義母様のお陰でございます。ありがとうございます。」ギョンヒはジヌに深々と頭を下げた。


親戚のほとんどいないチョン家はギョンヒとヒジンだけであったが、キム家は親戚をはじめジヌの仕事関係の大学教授やサンヒョクの職場の上司などそうそうたる招待客が訪れた。
その中で臆することなく、サンヒョクと共に堂々と立ち居振舞うユジンを見て、チヨンは満足そうに頷いていた。


式はヨングクの司会進行で滞りなく終わった。

「サンヒョク、ユジン、お疲れ様。
ユジン、これで今日からあなたはキム家の嫁です。
サンヒョクに恥をかかせぬよう、キム家に傷を付けぬよう、しっかり頼みますよ。
今は仕事が忙しいようだけれど、少し落ち着いたら花嫁修行をしてもらわなくてはね。
家のしきたりやお付き合いなどいろいろ覚えなければいけないことがあるわ。」
「はい、よろしくお願いします。」
「まあ、まあ、母さん。今ようやく婚約式が終わったばかりだ。
あわてる事はない。だんだんに覚えていけばいいじゃないか。」
「もちろんですわ。一度に覚えられることではありませんもの。
でも、ユジンなら大丈夫ですわ。今日も立派でしたもの。
正直、見直しました。
高校生のころのあなたはちょっとお転婆で心配でしたけれど、独立して仕事を始めたせいか、ずいぶんしっかりしたわね、ユジン。」

チヨンがいつにも増して機嫌が良いことに、ギョンヒはほっとした。
「そうでしょうか。親としてはいつまでも心配なばかりで。
どうぞよろしくお願いいたします。」



“高校生のころは…”
その言葉に、にこやかに会話する親達の間で、ユジンは一人青ざめる思いがした。
〈私が、ジュンサンを好きなの…〉
ふいに、あのときの自分の言葉が頭をよぎった。

〈なぜ今、ジュンサンのことなど…
私はサンヒョクの妻になるのよ…
私の決心は間違っていたの…?
初雪は私達への祝福ではなかったの…?

初雪…
昼間見かけた、あの人…
ジュンサンに似ていた…?〉

頭から血の気が引いていった。
ユジンはその場に倒れた。



「気がついた?気分はどう?大丈夫?
ついさっきサンヒョクは帰ったわ。
仕事のしすぎじゃないかって、心配していたわよ。」

「ごめんなさい、母さん。心配かけて。
もう大丈夫よ。
緊張して少し疲れただけよ。たいしたことはないわ。」

「顔色がまだ悪いわよ。
何か気になることがあるの?仕事?
まさか、サンヒョクとうまくいっていないの?」

「そんなわけないでしょ。」
ユジンは無理に笑顔を作った。

〈そんなわけないわ…そんなわけ…
私はいったいどうしちゃったの…?〉
ユジンは、無性にポラリスが見たかった。




足元を固める

2007-04-15 22:21:58 | おもいつくまま
時間のたつのは早いですね。
目の色変えていて頑張っていた選挙から一週間がたちました。
先週の今ごろは、家事を片付けて準備万端、開票速報を見ようとテレビの前に陣取っていたころです。
わずか一週間前が、遠い昔の様でもあります。

選挙も無事全員当選で終わり、応援してくださった方へ御礼をしたり三男の高校入学式があったりと、慌しい中にもちょっと気の抜けたというか、まだ新しいことに慣れなくてペースが掴めずおたおたしている間に過ぎてしまった今週でした。

三男うまい棒は、新しい高校がいたく気に入ったらしく(私も思っていた以上に気に入りました。)、一年で辞めて、第一志望だった学校を受け直すといっていたのに、「俺、三年間ここに通おうかな。」などど言い始めています。
それはそれでいいかなと思っています。
ただ、自由な学校なので、いい意味自己責任、勉強しようと思えばいくらでもできるし、怠けようと思えばいくらでも怠けられる。最悪リタイア…。
その辺のコントロールがちと心配ではあります。
根がのんきな人なので。

ともかく、学校は楽しくて、好きで頑張って通えるのが一番。
三年間やりきったといえる高校生活が送れるといいと思います。

さて、私。
うまい棒があまりお金のかからない学校へ入ってくれたお陰で、どうやら今年一年はとりあえず働かなくてもよくなりそう。
このところ、とにかく学校へ行かせるために稼がなければという焦りのようなものが常にあって、自分のことを見失っていた面があるような気がする。

読書もこのところほとんどしていない。
せっかく与えられたこの時間。無駄にしないで、これからの人生(といっては大げさかもしれないが)をどう生きるか、まわりに振り回されない自分を創る、足元を固めるときにしなければと思う。

去年の今頃の記事を見てみる。
やっぱり、新学期前後で、あたふたよたよたとしている。
成長がないなぁとちょっと苦笑い。
でも、こんなときブログをやっていてよかったと思う。
来年、再来年、ずーっと先、この記事を見たとき、「あのときの決心が実った」といえる自分でいたい。


おかげさま 自分の時間が できました
         さあどうしましょ したい事は何?

目先でなく 自分の使命 見極めて
        頑張ってみる 今がその時

今ここで こうしている意味 考える
        偶然じゃない 足元を見る

春眠

2007-04-12 17:44:26 | 日々の歌
春だから 体が眠りを 求めるか
       眠気が取れず 思わずあくび

一仕事 終えるとついつい 一休み
       ちょっとのつもりが ぐっすり爆睡

もう充分 眠ったはずが ほわわわわ
        春はどうにも こうにも、ねむい

開票速報

2007-04-09 12:36:30 | 日々の歌
画面では いつまでたっても 都知事選
        早く出ないか 開票結果

缶ビール 飲み干し次は 焼酎へ
       眠気を堪えて 結果を待ってる

当確の 赤いマークが 点灯し
       思わず“よっし”と ガッツポーズ!!

全国の その他の票を 気にしつつ
       シンデレラはもう お休みなさい

選挙公報

2007-04-05 21:20:11 | 日々の歌
知りたいのは あなたが何を やったかです
         綺麗な言葉は  必要ないの

実績を 語れぬ現職 何してた
      税金泥棒 言いすぎですか

朝立ちや 顔出しだけが 仕事なの?
       地道な活動 やって下さい

一人の声 悩みを真摯に 受け止めて
        動く人こそ 必要なんです