今年のホームカミングデーでスピーチをされた堀越ゆきさん。
アメリカ、プラハでも過ごされたことがあり、現在はM&Aなどを手掛ける外資系コンサルタント会社に勤務。
翻訳家はおろか、文学者でも歴史学者でもないとご自身がおっしゃっています堀越さんの訳された、
『ある奴隷少女に起こった出来事』 を紹介します。
文才がないので、いろんな所から拝借して説明しますね。
1820年代のアメリカ、ノースカロライナ州。
奴隷という運命にたったひとりで立ち向かったハリエット・アン・ジェイコブスのドラマチックな半生を、
知的な文体で克明に記述した本。
出版当時は、匿名であったことに加え、読み書きができない奴隷がこんなに上手く文章を書けるはずがない、などの理由から
「白人知識人が書いたフィクション」と見なされ、一世紀以上も完全に忘れ去られていた。
その本に偶然出会った堀越さんは、「なぜ、この本を私は少女時代に読まなかったのか?」
そんな思いから翻訳出版を決意されました。
素晴らしい経歴の堀越さんですが、HCデーで気取った所のない自然体の話し方をされるステキな方とお見受けしました。
アメリカでもベストセラーランキングに連なっているそうです。
少し重たいテーマではありますが、思わず没頭してしまいます。
最近は本を読んでもスラスラと頭の中に入ってこなくなりましたが、
情景や心象がすぐさま浮かんできました。
だからこそ、フィクションと見なされ、著名な作家か誰かが書いたのだろうと思われたのでしょう。
暑い夏は読書に最適です。
重い本、軽い本、エアコンかけて、その世界に入っていきます。
それではまた~