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取材から報道部に戻ると、芥川賞受賞者が決まったよと知らされた。
「誰に?」と聞くと
「いと・・・?何て読むのこれ?」
僕の手はすでに電話に伸びていた。「絲山秋子さんですわー!」
このサイトを以前からごらんになっている方はご存知でしょうが
OL時代(今回の受賞作のテーマにも通じる時代)に
FMでの僕のDJを熱心に楽しんでくれたリスナーさんだ。
きっとペンネームをいえば当事聞いていた方は
「ああ、あの?」と思い出すかも。
でもいわない。
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へへ。
あの番組を離れてからもずっと探していて下さり
サイトを通じて再会できた。
出演番組が少ない時期に応援してくれたことは
身にしみて嬉しかった。
作品は独自の世界観を持ち、言葉に独特の歯切れよさがあり、
音楽も聞こえてくる文章だ。
(うーん、僕は表現が下手だなあ)
ラジオをテーマに小説を書くということで
(その小説には実名で出してもらうつもり)
実際にお会いしたこともあるし
「芥川賞」でなく「石森賞」を授与したら
喜んでくださった。
「いつか受賞したらインタビューさせてよ」
約束がかなった、偶然にも僕の泊まり勤務の日だったのだ。
でも照れるもんだね。
妙によそよそしくなって吹いてしまった。
「私の本を知ってくださったかたにはありがとうといいたいけど
流行に関係なく、読みたい本を読んでください」とコメント
だから、あなた、最高だぜ。
受賞直後は「はい。ああ、石森さん」と
あまりにフツーのテンションで
しまった、間違えたか。と思ったほどだったが
夜飯を食っていたらまた電話がかかってきた。
「あたしFM群馬にゲストで出ることになったんです」
すげえうれしそう。それかい!君の喜びは。
「石森さんのラジオを聴いていたあの放送局に
出られるのが嬉しい」{/kirakira/だって。
握手したいようなことを言ってくださったが
手がピザソースでベタベタだったのでやめました。
受賞作「沖で待つ」単行本(「勤労感謝の日」同時収録)の発売は2月24日。
よかったら買ってね。