石森則和のSEA SIDE RADIO

ラジオマンの
石森則和がお届けするブログです!

アゲアゲでいきましょうよ!

2007-04-29 | Weblog
ポッドキャスト、いろいろ聴いてます。
一生ラジオ少年のままでいたいからな。

仕事がルーティーンワークじゃない僕だから
都合がいいんですわ、
いつでもどこでも聴けるのは。

「誰でも番組を作れる」ポッドキャストは
それこそ玉石混交なんだけど、
逆に言えばプロもアマも
同じ土俵にいるわけで、
純粋に面白さを比べられてしまう。

「地上波放送の焼き直し」や
「プロが片手間にやってる」ような番組に比べ
「しゃべりのプロではない人」の番組に
秀逸なものが目立つ。・・・例えば
『石川・ホンマ・ぶるんのBe-side Your Life!』
http://be-side.jp/diary2/archives/first/index.html
これなんかはもともと
個性際立つ放送作家の3人が
オールナイトニッポンの罰ゲームでやらされた番組。

ところがその面白さとアナーキーさにリスナーが急増し
ひとつの番組として独立した!
元はがき職人の放送作家というだけあって
リスナーの気持ちをよくわかってしゃべってる。
ラジオ好きが聴きたい要素が集約されている感じ。
パーソナリティらの言葉は乱暴だが、なんか暖かい。
今ではいろいろな大学の学園祭に呼ばれるほどだ。

さて、同じくプロの放送作家の番組で注目なのが
「ドカベンアイランド」だ。
http://mirakki.at.infoseek.co.jp/dokabenisland.html
上の「ビーサイ」が、かなりアゲアゲなのに対し、
これは「味わい深い」!
放送作家のミラッキ(仕事の時は別名)さんと
「男性」というずるい名前の出演者との掛け合いだ。

一見情報番組風かと思いきや
「そこもってくるんかい!?」というネタを並べておきながら
「なんじゃそりゃ」と突っ込むのではなく
いちいち「あたたかく」拾っている。
・・・不思議な空気感だ。
いまどき「じゃまーる」について語るのは
彼らぐらいであろう。

放送作家だけではないぞよ。

ポッドキャストには
お坊さんどうしの爆笑法話やら
アスキーに描いてる漫画家さんと編集者の
妙なかけあいやら・・・
しゃべりのプロには出来ないしゃべりで
楽しませてくれる人がたくさんいる。

「あたしゃプロでごぜーます」と
今の環境にあぐらをかいてると
マジやべえぜ?

「俺、参上!」~仮面ライダーになりたかったんだよおお

2007-04-23 | Weblog
僕は子供のころ
ウルトラマンも仮面ライダーも好きだった。
・・・ってゆーか、
仮面ライダーになりたかった。
あの頃の男の子はたいていそうだった。

前にも書いたが、僕の育った浜松(当時は可美)は
「スズキ」の本社のお膝元で、
住民もスズキ関係者の家族が多く、
ライダーの乗るサイクロンやハリケーンなどのバイクは
スズキ製だったため
会社のイベントなどには度々ライダーが登場した。

遊園地やデパートの屋上のヒーローショーと違うのは、
派手な「バイクスタント」を間近に見られたことだ。
プロのスタントマンか
モトクロッサーが演じていたのだと思う。
バイク好きの大人たちも興奮して見ていたと記憶する。

更に原作者が石森章太郎さんということで
同じ名字が誇らしかった。
(途中で「石ノ森」になった時には多少傷ついたが
今はOデスクに「いしのもりくん」と呼ばれても大丈夫
むしろ楽しい)
・・・とはいえ、僕らも大人になる。

最後に見たライダーは「ストロンガー」という
カブト虫モチーフのライダー。
「タックル」という
女の子(てんとう虫)の「ライダー」も共演していた。

ライダーに再会したのはちょっと前。
「仮面ライダー響鬼」の放映が発表になる前に
バンダイが業界向けにキャラクター発表会を行い
そのMC(生ナレーション)を担当した。

背広姿の
業界関係者(無論全員大人)の面々が居並ぶ会場に
不気味な笑い声がこだまし「怪人」が登場する!
しかしそこに和太鼓が鳴り響き、
誰もまだ見たことがないライダーが
登場し大活躍するのだ!!
みんな仕事できているわけだが、
舞台ソデから見ていると
結構目をきらきらさせている。

僕は前日のリハーサルから参加し、
その演技を何度も見ていたのだが
響鬼の度肝を抜くデザインや
計算された演出もさることながら、

スーツアクター(気ぐるみを着ている人)の
キレのあるアクションと
互いのコンビネーションにすっかり見せられ
すぐ横で声を合わせるこっちも
ついつい
「くわあめん、るあいどぅああああ、ひびくぃ!」と
本郷○のような口調になってしまったのだ。
・・・ちょっとやりすぎたか?
(お客さんも乗ってたからいいか)

でも自分の声にあわせて
ライダーがポーズを決めるのは快感だった。
ライダーになりたかった夢を思い出した。

この「響鬼」は和太鼓を叩くように妖怪をやっつける。

モチーフが「音楽」「日本の伝説、和の様式美」
「かつてのNHK少年ドラマシリーズっぽさ」
「ライダーが30代(細川茂樹さん)」ということで
石森的にはぴったりはまる要素ばかりだった。

お子さんがいらっしゃる業界の先輩が
「最近のライダーはたくさん出てきて互いを殺しあうんだよ。
子供に見せられないよ」とおっしゃっていたが
響鬼では
「妖怪退治」のためにライダーが「自己鍛錬」をし、
「響鬼にあこがれ、少年も成長していく」
・・・という話でそのあたりもよかった。
僕も恥ずかしながら録画して全部見た。

で、響鬼が終わってからは、また見なくなっていたのだが、
今回始まった「仮面ライダー電王」これオモロイわ。

徹底的に「ついていない」ひ弱な男の子に
4人の「未来人」が憑依し、
過去を変えようと襲ってくる「悪い未来人」と戦うという
奇想天外な話。

なにが凄いって
主演の佐藤君の4人分のキャラクターの「演じわけ」が凄いし
それに声を合わせる声優さんの「技術」が凄い。
さらにそれにスーツアクターの演技が完全にシンクロしてる。

声の仕事をしている自分としては
嫉妬するほど見習いたいことばかりだ。
・・・いいじゃん、いいじゃんすげーじゃん。

グラビアアイドルの白鳥百合子さんも
主人公を導く存在としていい演技をしてる。

過去のストーリーはHPで見られるから
子供番組だと思わずに
ちょっと見てみては?

光の向こうで会いましょう。

2007-04-22 | Weblog
先日、国立天文台の天文学者の先生と話したんだけど、
「織姫と彦星は16光年離れているから
互いの16年前の姿に恋焦がれている」んだって。
(※1光年は光が届くのに1年かかる距離の単位)

そして、
「言葉は口からでた瞬間に過去になってゆき
人は常に相手の過去の姿を見ている」のさ。

もし誰かが恋をしたり、結婚したりして
今、寄り添っているとするさね。

この世界にたったひとつの
かけがえのない「2人」は、
時の流れの、一瞬一瞬にしか存在せず
決して戻ることはないんだ。

わがままな言葉すら
あとから愛しく思えるのは
つまりはそういうことなのでしょう。

そこの倦怠期のあなた、
僭越ながら・・・




その手を離してはいけないよ。

怪奇大作戦再放送です!

2007-04-20 | Weblog
今回はお知らせ。

いしもりんこも「出演」している円谷プロ作品、
NHKドラマ「怪奇大作戦セカンドファイル」!

BS-hiで今月の2日に放送されましたが
GWには「旧作」とともに「再放送」されます。

今度はBS-2なのでもっと多くのかたが
ごらんになれますだ。
(一部放送日が予定とは変わっています)
いしもりが関わらせていただいたのは
映画「呪怨」や
「輪廻」(テーマ曲は扇愛奈さん)で有名な
清水崇監督の「ゼウスの銃爪」。
5月1日深夜0時放送です。

でも、今回は旧作もたっぷりオンエアされるので
個人的にはそちらも楽しみ。

てぬぐいぐいぐい!

2007-04-19 | Weblog
リスナーのあっこちゃんから
「てぬぐい」を頂いた。

思わずそれで涙をぬぐったのであった。

手ぬぐいには豊口広さんの筆文字で
「ロケット団」(漫才コンビ)の名前が・・・
よくわからんが、ありがとう。

でもなんか勢いのある「言葉」と筆文字って
元気が出るね。
書家の豊口さんが書いているところを
横浜で拝見したことがあるが
すんばらしかった。

手ぬぐいに添えられたメッセージには
「どんな事件の取材でも、その根底に
人への優しさを感じます。
厳しい取材の中ではそれが邪魔することもあるでしょうが
そうした気持ちを大事にして欲しいなと思います」とあった。
照れくさいけどうれしい。

ニュースを聴く(見る)場合
常に自分と関連付けて聴くといいと思う。

ワイドショーで興味本位に伝えられる情報は
効果音もバシバシ入っていてまるで他人事だけれど、

ニュースの当事者というのは
「たまたまその人だった」だけで
もしかしたら自分だったかもしれないのだ。

取材に出ていると
ニュースは「ごくあたりまえの日常」から生まれ
「見慣れた町並みの中でおきている」ことを実感する。
当事者も、きのうまでは当事者になるなんて
思っちゃいなかったのだ。

被害者にも加害者にも家族や友達がいるし
巻き込まれたのがどんな事件であったとしても
平行して「日常の生活」は
続けていかなければならなかったりするのだ。
記者会見の帰りに夕飯の材料を買いにいくような
普通の家族だったりもする。

僕はニュースを
過剰に情緒的に伝えるのは誤りだと思っている。
あくまで客観的に伝えるのが
記者として活動しているときの僕らの使命だ。
「優しい」というより、
むしろ「静かな怒り」が根底にある場合もある。

ただ、あっこちゃんは
「当事者も自分たちと何もかわらない人間であり
そうした彼が、いかにして巻き込まれ
今、日常の中でどういう状態にあるのか」という視点を
評価してくださったのだと思う。

謙虚な気持ちで、
またがんばろうと思った。

んが。

一緒に同封されていた
「犬の花ちゃん」のセクシー写真と
コアな飛行機の写真の意味が
どーしても、わからねえ。

嫌いじゃないけど。

BEEP,BEEP、BEEP、BEEP、YEAR!

2007-04-07 | Weblog
車、大事にしてます?

僕の車は「カプチーノ」
きのう車検から帰ってきました。
リリースから15年。
再起不能と思われたクラッシュから甦るなど
波乱の人生を歩んできましたが・・・・
今も元気で走っています。

カプチーノは何度かエンジンやミッション、
ボディーカラーなどが進化してきているのですが
僕のはディーラーの整備士も驚く「ど・ノーマル」。
いつもお願いしている整備士さんも
「初代エンジンをそのまんま乗ってるお客さんは珍しい」
とおっしゃる。
カーオーディオも買っちゃったほうが安いのに
純正「カプチーノモデル」を直しながら
使っている。(ついにFMラジオがこわれたが)

僕の父はこの車のメーカーの開発者で、科学者でもあった。
だから与えられるおもちゃは、
マジでピストン、メーターなどの部品、僕の宝物だった。

父はとっくに退職したし、
反抗期には父親と激しく衝突したりもしたが
今はコレクションであるミニカーを手に車の話で盛り上がる。
遅くまで残業して研究していた父の姿を知っているため
僕自身、知らないうちにノーマルにこだわっているのかも知れない。

さて、車を大切にするコツは「かかりつけ医」のような
信頼できる整備士さんに出会うことかもしれない。
僕はある時期まで、修理や点検は近くのディーラーに出していたが
ある夜、路上でトラブってしまい
JAFでもどうしようもなくなったとき
電話をかけまくって自力で近くの工場を探した。

・・・どのくらいたっただろう。
「大丈夫ですよ、開けて待っています」その声に救われた。
その工場は準ディーラーで、ご家族と若手の社員でやっているところだが
大手以上に親身になって直してくださり、
費用も極力安くしてくださった。
この工場は川崎にあり、僕の住む横浜からはかなり遠いのだが、
僕は感激し、修理や車検を頼むようになった。

いつも「診て」くださるのは若きサービスマンのWさんだ。
あらゆる相談や質問に答えてくださる。それも楽しそうに。

今回、ある部品が錆びており普通なら交換するところを
わざわざ丁寧に丁寧に錆を削りとってくださった。

ほかにも「ちょっとここが心配だ」と相談した箇所すべてを
「おお、そこまで?」ってほどに丁寧に確認してくださった。

車を引き取りにいったときに、Wさんは店の前でボンネットを空け、
「15年たってますから、あそことここが痛むのはしかたありませんが
貴重なよい車です、大切に乗ってください。
・・・作った人は楽しんで作ったんだろうなあ、
このサイズでWウィッシュボーンなんて」
なんて、ちょっと自分の車を自慢するように言ってくださった。

僕は「いやあ、
なかなか普段の管理が行き届かないところもあって・・・」
なんて反省していると

突然、フリスビーを持った小学生の男の子2人(兄弟)が
駆け寄ってきた。
僕とWさんは驚き、
一瞬イタズラされるのかと身構えた。

「すげえ!カプチーノだ!」
「初めて見た!かっこいいー!」

お、おぼっちゃまー。わかるかい?

Wさんも嬉しそう。
「よく知ってるね」
「うん、漫画で見た!」「雑誌で読んだもん!」
ええ子や、ええ子や!Wさんと僕は顔を見合わせて笑った。
嬉しくなって、パーツをひとつ
新品に交換することにした。

よって、また来週あたり
川崎へ真っ赤な「カプチーノ」が疾走する。



職場において
「感情で仕事をするヤツ」はプロではないが
「感動しながら仕事をする人」は、すばらしいプロだと思う。

吉田照美ソコダイジナトコ始まっただあよ。

2007-04-05 | Weblog
「吉田照美ソコダイジナトコ」がスタートして
一週間がすぎようとしています。

面白いねえ。

石森も水曜日の朝、6時10分の
「朝いち情報デリバリー」で
「前の晩から朝にかけて入ってきた
最新中の最新ニュース」について
語らせていただいております。

お聴きになりましたでしょうか?

話の内容については
もちろん自信を持ってお届けしていますが
なにせ一回めというのは
照美さんやアシスタントさんと息があうのかとか
番組の空気感をどうするのかとか
どのぐらいの時間をどう使うのかとか
ついつい色々考えて緊張するものなのです。

番組の準備に入る前にメールボックスを見ますと
応援してくださっているリスナーのかたから
葉書が届いており、嬉しくなって
一度拝みつつ、平常心+適度な高揚感で望んだのでした。

CM中にスタジオに入ると
とてもなごやかな空気感。

照美さんの前の番組「やるまん」時代にも
ニュースのレポートはやったことがありますが、
照美さんと、ちゃんと向き合って
お話をしていくのは初めてです。

僕を見るなり照美さんは
「ああー、こういうかただったんだあ」とおっしゃってくださり
こないだ「押阪忍さんがやるまんのゲストにいらしたんだよー」なんて
気さくに話してくださいました。(押阪は僕の事務所の会長です)

また、「目が鋭い」などといじってくださったり(笑)
このままフリートーク続けそうな感じになりつつ・・・

アシスタントの枦山南美さんも
次に何を言うかわからない予測不能の面白さで(?)
非常に気持ちよく時間をすごすことができました。

ニュースの内容が深刻だったので
「楽しい雰囲気」ではなかったかもしれませんが
今後、ネタによってはもっと話が広がっていくでしょう。

個人的には「もっとこうしよう、あーしよう」はあるのですが
それ自体が楽しいのです。

いずれ打ち解けていくなかで、
更に「こなれ」ていき、よい番組になっていくと思います。

また、このブログやメール等で
たくさんの励ましや、感想を
ありがとうございました。
報道の仕事の中でもいつも思うことなのですが
少年時代から大好きだったDJやスタッフのかたと一緒に
番組ができる幸せをかみしめつつ
成長していけたらなあとも思います。


まだ生まれたばかりの番組ですが
どうぞよろしくお願いします。