石森則和のSEA SIDE RADIO

ラジオマンの
石森則和がお届けするブログです!

新潟港の思い出。

2013-01-30 | Weblog

「4つの空白~拉致事件から35年」 文化放送報道SCが制作する報道特別番組。
関係者の貴重な証言を元にお送りします。放送は今夜9時から。

でね。

ぼくはこの番組のスタッフではないのだけれど・・・
拉致問題では忘れられない思い出がある。
(2003年だったかなあ、オンエアでも喋ったことがある)

新潟港に万景峰号が入港し、
PSC(ポートステートコントロール)が行われるのを
徹夜で取材した。

船が接岸するとき、
拉致被害者のご家族らは
港で入港反対のシュプレヒコールを上げ続けた。

その合間に
港の岸壁で、横田早紀江さんと話をした。

潮風に吹かれて沖をみつめる早紀江さんに、
「何度も取材を受けてお疲れでしょう、すみません」と言うと
早紀江さんは
沖から目を離さないまま、微笑んで答えた。

「いいんです。だって

ほんの少し前までは、
誰も私たちの話に耳を貸そうとはしてくれなかったんですもの。
みなさんが、こうして新潟まで来てくださって夢みたい・・・」

ほかのご家族のかたも
シュプレヒコールの陰で、こっそり話してくれた。

「こうやって入港反対って叫んでいるけど
実は、けさね。
ご飯を食べながら話したの。

あの船に乗って帰ってきたらいいのにねって」

東京での記者会見のたび
家族一緒に「おそば」を食べて帰るご家族がいる。
でも、その食卓には、ひとりたりない。

被害者家族の皆さんに対し
「テレビの中の人」って感覚を持っているかたも少なくないと思う。

でも、ほんっ・・・とに普通の家族なのよ。ほんと。
しゃべるのも得意じゃないのに、
一生懸命答えてくださる。

このニュースに「慣れて」しまわずに
ことの重大さを
もう一度感じなきゃいけない。

もう時間がない。
新政権で
なんとか結果を出してほしいと思う

志の輔さん&シュガーはお年頃

2013-01-18 | Weblog
立川志の輔さんの独演会@渋谷。いっぱい笑ったし、心を揺さぶられた。お囃子は『生演奏』でこれも素晴らしいのだが、幕が降りるときに流れたのがスターダストレビューの『シュガーはお年頃』。この曲が、根本さんの声が、こんなに演芸にマッチするとは!

文化放送報道SP「東日本大震災~南三陸・立ち止まった復興」スタッフよりお願い。

2013-01-03 | Weblog

南三陸の今を伝える特番
『文化放送報道スペシャル東日本大震災〜南三陸立ち止まった復興』を
1月4日(金曜日)夜8時から放送します。

これまで何度も震災関連の特番を制作してきましたが
そのたびツイッターやメールなどで大きな反響をいただき
スタッフ一同感謝しております。

そこで、
もし、よろしければメールやツイッターだけではなく
「はがき」でもご感想をいただけたらと思うのです。

と、いいますのも被災地で取材をしていますと
仮設住宅内ではネット環境が無かったり、
そもそもメールなどには縁のない
多くのお年よりがいらっしゃいます。

まだ、次の取材の予定は決まっておりませんが
そのときに葉書を持っていき、
「ラジオをお聞きの皆さんが、被災地にこれだけ関心を持ってくださっている」ということを伝えたいのです。

被災地をまわっていてよく言われるのが「私たちを忘れないで」という言葉。
被災地以外のかたがたの記憶が風化することで支援の手が届きにくくなることが懸念されています。

もし年賀葉書の残りでもありましたら
よろしくお願いいたします。

あて先は
「〒105-8002
文化放送報道スポーツセンター
「南三陸・立ち止まった復興」スタッフまで。




明日オンエア文化放送報道SP「東日本大震災~南三陸・立ち止まった復興」

2013-01-03 | Weblog
仮設住宅を訪れた運動ボランティア(スポーツトレーナーやマッサージ師の若者たち)は、公的な情報をあてにせず、自らを必要とする避難者を探して活動していた。
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孤立感に苛まれている町外の「みなし仮設(借り上げ住宅)」の住民のもとには
被災者自らが「支援員」として町から訪れ、悩みを聞いている。
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避難所生活、極限状態の中で生まれた「つながり」を壊すまいとして、
食事の世話をしていた若き被災者らは、荒野の片隅に「カフェ」を立ち上げた。
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地域がバラバラになる「仮設入居」や「高台移転」の方法に真っ向から異を唱え
「誰ひとり孤独死させない」と自ら民有地を探す地域のリーダーがいる。
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みんなが、自立しようと歯を食いしばっている津波の被災地。
でも、公的な後押しや約束がなければ、いつまでも続けるのは難しい。
自立の道を探る人々と、足を引っ張るような政治。
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がらーんとした仮設団地の集会所で、ひとり
子供用の絵本のページを繰っていたおばあちゃんは、
『こんな暮らしなら、あのとき死んでおけば良かった』と嘆いた。
いつも会う笑顔を絶やさないおばちゃんは玄関先で
『移転しようにもお金がないの。息子も高齢で借りることもできないの』と
口元だけで笑った。
仮設商店街の食堂のおかみさんはエプロンで手を拭きながら
修学旅行で店を訪れた子供たちに「帰ったら見たままを家の人に伝えてね」と呼びかけた。
「忘れないでね」と。
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南三陸の今を伝える特番
『文化放送報道スペシャル東日本大震災〜南三陸立ち止まった復興』は
1月4日(金曜日)夜8時から。





謹賀新年!

2013-01-01 | Weblog
新年、あけまして
おめでとうございます。

旧年中はお世話になりました。

今、こうしていられることを
決して当たり前と思わず
一日一日を
大切にしようと思う石森であります。

皆様
おひとりおひとりの願いがかないますよう
お祈りいたします。





本年もよろしくお願い致します。