石森則和のSEA SIDE RADIO

ラジオマンの
石森則和がお届けするブログです!

007 カジノ・ロワイヤル!

2006-11-24 | Weblog
私の名はボンド。
ジェームス・ボンド。

今、僕チン、ボンド。

大木ではない。
接着剤でもないぞ。
「MI6」になりきってます。

きょう
「007 カジノ・ロワイヤル」の試写に行ってきました。
http://www.sonypictures.jp/movies/casinoroyale/
(↑このサイトで、ENTERを押してみて。
ゲームなどかなり楽しめますわ)


実は「カジノ・ロワイヤル」は
原作者イアン・フレミングが
「ジェームス・ボンド」を最初に登場させた小説なのです。

映画シリーズの最初は
「007ドクター・ノオ」(ボンド役はショーンコネリー)
だけどね。

今回の「カジノ・ロワイヤル」のボンドは
「007」のコードネームを得ていないボンドから始まる。
若き日の姿なのです。

世界制服を企むようなマッドサイエンティストも
水着姿で拳銃をぶっぱなすような
ボンドガールも出てきません。

でも、若き日の彼が心から愛し、
そして一生彼の中に残ったであろう
女性が・・・
せつねえ、せつねえっすよ!
ぐっすん。


今回、初めてボンド役を務める
「ダニエル・クレイグ」

最初はルックスからして
これまでのボンド像とは随分ギャップがあるなあと
思って見ていましたが・・・
ストーリーが進むに連れ、
逆にすごくリアリティを感じるようになりました。

ものすごくタフな面も見せながら
人間の弱い面、繊細な優しさも併せ持つ
これまでにないタイプのボンドです。
ポール・ハギス(クラッシュなど)の
脚本が人間としての内面を
しっかり描き出しています。

また、CGを極力使っていないアクションも
「本物の凄み」を感じさせます。

12月1日から全国で公開されますが
もし、ご覧になるかたは
過去の007作品、少なくとも1作と
簡単な「ポーカー」のルールを
チェックする事をお勧めします。

知らなくてもだいじょうぶだけど
より楽しめるから。

そして
007の「オープニングのキメポーズ」と
「決めゼリフ」(このブログの冒頭参照)、
あの「印象的なテーマソング」は
今作では「あるのか?ないのか?」
そのあたりも
お楽しみにどうじょ。



WE WILL、WE WILL、 ROCK YOU!

2006-11-19 | Weblog
クイーンの名曲の数々が惜しみなく流れるミュージカル
「WE WILL ROCK YOU」を観た。
http://www.wwry.jp/index2.html

実は数ヶ月も前に報道部の先輩に、
一緒にいこうと薦められ
チケットを買った。

「うーん。でも
本物のクイーンのライブでもないのに
1万2600円を支払うのもどうか?」と
正直思ったが・・・


その価値ありだわ!

ストーリーは・・・近未来の2046年。
なんと楽器は残らず奪われ、
音楽を自由に作る事が禁止されているのだ!
クローンらは一つの会社が提供する曲しか
ダウンロードすることが許されないが
洗脳され、なんの疑問も持たない。

そんななか頭の中に不思議なフレーズが流れ続ける青年
「ガリレオ・フィガロ」(笑)が
ふとしたことでレジスタンス(ボヘミアン)たちと出会い、
楽器を探し
「生の、本当の音楽」を求めて立ち上がる!
敵の女ボスの名前はもちろん・・・・




けけけ、いいまへん。

「ガリレオ」の
わけのわからない衝動は
彼の知らない「ROCK」そのものなのだ!

荒唐無稽なロックオペラだが、
クイーン以外のロックスターたちへの
オマージュもたっぷり含まれていて
音楽好きには
くすっと笑わせるエピソードが満載だった。

また、日本のファンを意識した
森雪ノ丞さんの訳が最高なのだ。

劇中には若くして夭折したミュージシャンへの
哀悼も織り込まれ
天国にも届くような澄んだバラードに
一緒に見に行ったBINさんや
WZさんの座っていない側であるところの
右目だけで涙するのがたいへんだった。

劇中流れるクィーンの楽曲は20曲以上!
最近、こうした往年のロックをモチーフにした
ミュージカルがいくつかあるが
「ボヘミアン・ラプソディ」に代表される
オペラの組曲のようなダイナミックな曲が多いという点で
クイーンは群を抜いている。

また、他のバンドと違い
もう本物のボーカルに
二度と会えない・・・という意味では
今クイーンの曲をライブで楽しむ最高の
ステージのひとつと言えるかも。
(ボーカル代えて再結成はしたけど・・・)

出演者全員で声を合わせる迫力は並大抵ではない。
客席ではウェンブリー・スタジアムさながら
観客全員がこぶしを突き上げ、手拍子が鳴り止まない。

(手拍子をしていなかったのは
「アイスもなか」を持って困惑していた
BINさんぐらいである)

僕の右隣は、スーツを着こなした
谷垣前大臣風の年配のサラリーマンだった。

一人で来ていた彼は、最初こそ遠慮がちだったものの
僕が体でリズムをとっていたことに呼応して
手拍子をし始め、なんと全曲を歌いきった。

涙ぐみながら。

震えながら。

ねえ、
もし奥さんがいるなら
今度は連れてきなよ。



・・・いや、でも
やっぱりいいや。

きっと家ではお父さんなんだろうけど。
会社ではもう相当偉いんだろうけど。

誰もあなたをしらないこの新宿で

ひとり、
あの頃のロック少年に
戻りたかったのかもしれないもんな。

わかるぜ、おっさん!




緞帳に映った
フレディーマーキュリーの姿は
シルエットだったけど

きっとあなたに
微笑んでいるよ。

手紙

2006-11-18 | Weblog
クリント・イーストウッド監督、
スティーブン・スピルバーグ監督の映画
「硫黄島からの手紙」の試写を見た。
http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
これはクリントイーストウッド監督が描いた
硫黄島の決戦2部作のうちのひとつで
既に上映されている
「父親たちの星条旗」が
「アメリカ側の視点」なのに対し
今回は「日本側から見た視点」でつくられている。
(ストーリーはリンクしていないので
単独で見ても大丈夫!)


もともと「~星条旗」の原作を読んだ監督が
この原作をもとにテーマに映画を作るはずが
資料を読み進めていくうちに
ここで戦った日本人達が
いかなる人間だったのかについても
敬意を持って描かなければならないと思ったという。

映画を観る限り
そのまなざしは、バランスのとれた温かいものだった。

比較にならないほどの戦力の差の中で
5日で壊滅すると思われたのを
1か月以上も持ちこたえたのは
アメリカにも留学経験がある知将
栗林(・・・実在の人物、演:渡辺健)の戦略能力だった。

硫黄島は当時、サイパンから攻めてくる米の戦闘機を
ここで確認して、本土で迎え撃ったり
爆撃を終えて帰る米軍機を叩く戦略的なポイントであり
米軍の本土上陸を阻止するためには欠かせない島だった。


逆に見れば
米軍にとっても、ここを落とせば
日本への飛行距離は短くなり、
しかも安全に日本に攻め込むことができる。
重要なポイントだった。

ところが戦争末期、連合艦隊は壊滅し
食料や補強兵も送られなくなる。
つまり、事実上本土上陸を遅らせるために
「見捨てられた」かたちになったのだ。

しかしここには
2万2000人以上の日本兵がいた。

何倍もの兵力で攻め入る米軍に対し
洞窟の中を縦横無尽に走るトンネルを使い
必死に抵抗する。
米軍にも6800人以上の死者が出た。
しかし、
日本兵の死者は2万1000人にのぼり
その多くの遺骨はまだ見つかっていない。

映画の中で描かれるのは
「正義のヒーロー」ではない。
(ロードショー前だから詳しくは書かないけど・・・)

家族想いの若き父親
理想家の若者
オリンピックに出たことのある英雄
日本で過ごしていれば僕らと変わらない人たち。
そんな彼らが
「もう会えない家族」のために
死ぬより辛い戦いを余儀なくされていく。

また、捕虜になった若き米兵が
自分達と同じ「ただの若者」であることで
心がゆらいだりもする。

「日本兵らがどう散っていったのか」
アメリカ人のクリント・イーストウッドに
なぜここまで描けたのか不思議なほどに
「敬意」と「慈しむような視点」で
語られている。

これはたかだか60年ほど前の
現実なのだ。

・・・試写を観た後、
僕は足早に会場をあとにした。

こうした試写会は
当然「業界人」ばかりで
案の定、知っているFMのスタッフもいた。

スノッブなおしゃれさんたちが
試写を観たあとに
したり顔で「批評」をしているのを
聞きたくなかったのだ。

確かにこれは
これまでの日本の戦争映画や反戦映画とは違う。
戦争の残酷さは
きめ細かい取材の元に深刻に描かれているが
日本映画にありがちな
オカルト的とも言える独特の
「おどろおどろしい」感じはない。

狂信的な部分も冷静に見つめられ、
急に集められた兵隊たちも時に本音を語る。
それが「自分の身にも起こりうる」リアルさを増している。

これは
アゲアシをとるべき映画ではない。

今、「核問題」や「教育」や「靖国」について
論じられているが

政治家の
言う事はいったんオイトイテ・・・

自分や自分の家族のことを想いながら
一度ご覧になってみてはいかがだろうか。

いずれにしろ
答えはシンプルかもしれない。

バードランドへ帰りたい②

2006-11-17 | Weblog
※これは
高校時代のバンド仲間の原田先輩が
20年ぶり、
一度限りの再結成を呼びかけたことに
端を発する、
壮大なドラマなのである。

では、まいる。


なかなか
忙しくて一歩を踏み出せずにいたが、
少しでもベースギターを抱え
体に馴染ませておこうと思った。
練習はそれからだ。


家の奥から
フェンダーのフレットレス
ジャズベースをひっぱりだす。


大きな一歩。


ケースは埃だらけだ。
果たして、この中に
20年前と同じように
あのベースギターは眠っているのか?

ネックが腐ってたり
折れていたりしないのか?!


どきどきしながら
ケースを開く。

おおっ!

感激だ。
サンバーストに輝く
その存在感あるボディ!

多少汚れてはいるが
磨けば大丈夫そうだ。

さっそく
弾いて見よう。

昔のように
指が回るだろうか?

僕の心の奥に
青い炎が揺らめき
グルーブ感が
頭をもたげ始めた・・・

心はまだ
少年のままなのか?

では、
さっそく!
お届けしましょう。


ウェザーリポートのカバーで
「バードランド!」








・・・「弦」がありませんでした(涙)


(続く?)

永遠に続けば。

2006-11-14 | Weblog
文化放送をキーステーションに、
全国31局をネットしている
民放ラジオ最大のニュース番組
「ニュースパレード」において

優れた作品を選ぶ
「ニュースパレード賞」の表彰式があり、
石森が取材した
文化放送の「民間駐車監視員制度」についてのレポートが
優秀賞を受賞させていただきました。

これは各放送局が提出した候補を審査するもので
「文化放送が受賞した」わけです。

僕は「そのこと」が嬉しくて。

取材は1人ではできません。
デスクの指示があり
中継スタッフがいて、
スタジオの技術さんもいて
キャスターとの掛け合いがあって
ほかの記者のかたがたからの
アドバイスや情報提供もあってできるもの。
いわばチームワークです。

僕は現在フリーアナウンサーで
正社員ではありませんが
それでも取材内容を評価していただき
「おまえも一員だよ」と言われたようで

代表に選んでいただいた報道部の
皆さんを尊敬し、感謝しています。

また、他局の記者さんたちの
優れたレポートを聴く機会を与えていただいたことにも
感謝しています。

実は、
報道部のほかの記者さんたちのレポートに
嫉妬することもあります。
先輩、後輩に関わらず
「あんなレポートは僕にはできない」・・・と。
同時に
「戦友」とでもいうのでしょうか?
キャリアさえ超えて
同じ信念を持つ「仲間」として
一丸となる、その心地よさも感じています。



尊敬できる「仲間」と一緒に
たとえ1~2分でもリスナーに
伝えたいこと、伝えるべきことが伝えられれば
これ以上の幸せはありません。

それは報道に限らず
ラジオマン共通の想いでしょう。




・・・これが永遠に続けばいいのに。

バードランドへ帰りたい①

2006-11-13 | Weblog
それは。

「公園のD51を
もう一度走らせよう」というような
試みだった・・・。


スターダストレビュー
25周年のツアー
HOT MENU」がファイナルを迎えた感動も
さめやらぬ中・・・(前回のブログ参照)


実は今、
僕には
一大事件が起きている。



それを僕の大好きな映画になぞらえて
ブルースブラザーズ事件」と命名しよう。

高校時代の「原田先輩」から
電撃的な書き込みがあったのだ。
「結婚します」と。

ついてはその結婚式で・・・

「あのバンドを再結成しよう」と!
うぇええっ!?

解説しよう。

原田先輩はジャズピアニスト&シンセサイザー奏者。

石森を高校の時
「ベーシスト」としてひっぱってくださり
ドラムの「田中さん」
SAXの「リョースケさん」らとともに
バンドを組んでいたのです。
(石森は一番下の弟分ね)

そしてスタンダードのほか
ウェザーリポート
ジャコ・パストリアス
(奇才ベーシスト)のカバーという
「胃がひっくりかえるほど
難しいナンバーの数々」で
夜遅くまで鍛えてくださったのだ・・・

なんせ全員が元々はクラシックからきているもんだから
音やリズムに
きびしいの、きびしくないの
(・・・どっち?)
きびしいのよ。

でも、練習は楽しかった。

市民会館でホーンセクションとともに
ダイナミックに演奏したのは
まぎれもなく青春の思い出。

自分でいうのもなんだけど
演奏レベルも、たいしたもんだったと思う。

当時、僕はクラシックのコントラバスと
ポプコンにも出ていたから
まさに「音楽づけ」だったなあ。





しかし、ここに
あれから20年以上たっている・・・という
「大問題」がある。

原田先輩に送ったメールから
石森の不安点を抜粋しよう。

①仕事柄、毎週などのペースでは練習に参加できず
もし大きなニュースが発生した場合
最悪「1回きりの参加」ということにも
なりかねないこと。

②その癖、高校卒業以来、
あの「一夜限りのエピキュラス」のほかは
殆どベースを手にしていないこと。
(フェンダーのフレットレスのジャズベースは
一応健在ですが・・・化石化してるかも
スタンダードで使うコントラバスは実家におきっぱなしだし)

③そもそも数々のレパートリーのうち
指がなんとなく覚えているのは「バードランド」

「ブラックマーケット」の
あの「べーべぼぼぼ、ばば、ばぼぼ」と
「ひらほろ、へっれ、らーらほー」のとこらへんの
変拍子のとこぐらい。
(・・・全然わからないでしょ?)

異常!

・・・あ、間違えた。
「以上!」

更に問題はある。
石森は横浜、原田先輩は東京・・・この2人はいいとして
SAXのリョースケさんは地元、
ドラムの田中さんは・・・・関西でんがな。

しかも、全員がすっげえ忙しく、
月数回のペースでは集まれない。
ほかの先輩からも
「むずかしいかもよ?」という
メールが届いている。


でもね。「原田先輩」が
大学時代も、そのあとも
一貫してキーボードを弾き
数々のバンドを経験してきたのに
あの「僕らのバンド」を選んでくれた気持ちは
本当に嬉しい!
なんとか答えたいとは思う。

今の所
「国内のどこかで
一日だけ数時間、特訓をする」という
「しぇえええ?!あんびりーばぼー!」
な案が浮上していますが、
どうなるの!?

ところで
僕の好きなスラップスティックコメディミュージカル
「ブルースブラザーズ」

見たことある?

刑務所を出たばかりの主人公2人が
黒尽くめにレイバンのサングラス姿で

音楽で金を稼いで孤児院を救うという
「聖なる任務」に立ち上がる。

そのために
昔のバンド仲間を探し出し
奥さんの尻にしかれたり
仕事が忙しいために「しぶる」メンバーを
あの手この手でバンドに引き入ていく。

このへんが
今の自分達にちょっと似てる?
あ、でも「聖なる任務」か?これ?
(いや聖なる任務でしょう)


アレサ・フランクリンやレイ・チャールズ
ジェームス・ブラウンほか有名なR&Bシンガーが出てくる
しびれるミュージカル!
(続編ではクラプトンも出ています)

・・・でも
彼らの行く手には
シカゴ中の警官、
ネオナチ極右団体、
ジェイクの命を付けねらう謎の女が待ち受け、

最終的には
ばかじゃないの?っていうぐらい爽快な
カーチェイスのあと


「結局、刑務所行き」


僕らのバンドは果たしてどうなるのか?
幻に終わるのか!?

経過は報告いたしましょう
進展があり次第、②に続く・・・・

スターダストレビュー「25th Anniversary Tour “HOT MENU”」ファイナル!

2006-11-06 | Weblog
3月の伊勢原市民文化会館を皮切りに始まった
スターダストレビューのツアー
「25th Anniversary Tour HOT MENU」がきょう、
ファイナルを迎えました。

51箇所54公演を締めくくるファイナルに
僕も行ってきました。
このツアー中、横浜と新宿厚生年金、
そしてきょうの人見記念講堂と
3公演を拝見しましたが、ゲストやハプニングも多く、
内容を知っていても楽しめる、真のエンターテイメントでした。

特に今回は現在発売中のデビュー25周年記念ベスト
「HOT MENU」(2枚組2,500(税込)TECI-1126)の曲を
アルバムの曲順どおりに演奏するという
「コロンブスの卵」的試み!
ほんとうにたっぷり楽しめました。

(ただし、高崎での公演で
誤って2曲目と3曲目を入れ替わって演奏して以来
「それ、いいじゃん」ときょうまで続けていた事が
本日発覚している!)

25年もやっているとファンにも、
いろんな世代の人がいるし
スタレビと関わった時期も様々。

・・・でも、今回のツアーを楽しめば
知らなかった時代のスタレビの曲にも触れられ
いろんな思い出話も披露されますし
ファンのスタレビの曲への知識が一線に並ぶわけ。

僕自身、結構長いファンですが
それでも最初の最初は知らなかったりしますしね。

いうなれば
いろんなファンみんなで、
ここから、また新たなスタートが切れるわけです。
25年目からのスタートです。

さて、きょうのライブ後、
要さんとお話しする機会があったのですが
このなかで、要さん
2~3年で消えていく若いバンドがいることに触れ
「彼らに、僕らのようなやりかたがあることも知って欲しい」と
お話しされていました。

つまりそれは
「テレビ出演などでメジャーになることや
チャートの上位ばかりを狙うのではなく、
何年たってもライブを大切にし、
足を運んでくれる各地のお客さんを大切にする。
地道に、納得できる曲、ステージを作り上げていく」ということ。

「悩んでいる若いミュージシャンがいれば
自分達のやりかたも見て欲しい。
そしてなにかできることがあれば助けたい」
ともおっしゃっていました。

こうして長年ラジオの仕事をしていると
実に多くのミュージシャンに出会います。

あの人、どうしているのかな?
・・・という人もたくさん。

でも、自分の意志とは裏腹に
会社のやりかたにあわせなければいけなかったり
そうしているうちに自分の目的が
なんだかわかんなくなったりで
夢を置き去りにしていく人がいます。
夢破れた本人から愚痴を聞かされたこともあります。

でもね。

スタレビの凄い所は
デビュー前から、今に至るまで
常にオーディエンスのほうを見て、
一つ一つのライブで精一杯楽しませていこう!
・・・という気持ちが、全く「ぶれていない事」

で、それをメンバーの皆さん全員がわかっていて
互いに信頼しあい、自分に課せられた最高の仕事をすること
(脱退したメンバーにさえ、優しいのはそのためでしょう)

で、たぶんご本人たちが、その気持ちのもとに
嬉しそうに演奏すること。
「楽しそうに」ではないじょ

「嬉しそうに」です。

そして何より
川本マネージャーはじめ
スタレビを心から愛するスタッフがいて
メンバーもスタッフの大切さを
とてもよくわかっていること。

実際にお会いするとわかるけど、
皆、大変「かっちょいい大人」なのです。
(きょうは柿沼さんや林さん
寺田さんとも久しぶりにご挨拶できました)


僕は局アナからフリーになり
多少の浮き沈み?もありつつ(笑)
今、いきいき仕事をさせていただいていますが

あんまり調子のよくないときでも
ずっと変わらずに応援してくれるファンのかたが
僕にもいてくださいます。

・・・たぶん、たぶんですが
ひとつひとつの仕事を
どんな内容だろうが、長かろうが短かろうが
マイクの前にいることを幸せに感じながら、
精一杯やろうとしてきたことを
感じてくださっているのではないかと
勝手に思っています。

きっとスタレビのファンの皆さんも
そうなんじゃないかな?

スタレビの音楽が「本物」で(要さんのMCも)
大人が心から楽しめるものであることはもちろんだけど

お客さんは、そうしたバンドのありかた、そのものを
愛しく思っている気がします。
きっと何年たっても、こうして
ライブに足を運んだりすることでしょう。

要さん、
「石森君のブログ読んでるよん」とおっしゃってましたので
もしかしたら読んでいてくださるでしょうか?

客席で見ていると
白い杖を持った若い女性の2人組が
一緒に夢中で楽しんでいたり

何ヶ月も前から楽しみにしていたという
たぶん、普段は
そんなに外出できない子育て中の若い夫婦がいたり

老夫婦が「ふたり」を聴いてそっと手をつないだり
いろんな人生を感じます。

そちらからは見えないでしょうが、
メンバーやスタッフのかたにも
それを伝えたくて。

ジャンルは違うけど
僕も
いろんな人の人生のどこかにそっと居て
出会えることを楽しみにしてもらえる、
そんなしゃべり手になりたいです。

また一緒に番組をやらせてくださいね。

※スターダストレビューのこのツアーは
きょうで終わりましたが
12月6日にDVDが発売されます。(メンバーによる爆笑解説つき)
25周年記念 映像版ベスト!!
『25th Anniversary Tour “HOT MENU”』
TEBI-65038~9
発売日:2006年12月6日(水)
価格:6,500円(税込)
発売元:インペリアルレコードですって。

また、『25年に一度の大感謝祭 6時間ライブ おやつ付き』が
2007年5月19日(土)に
さいたまスーパーアリーナでありますだ。
問い合わせはラプソディ03-5432-6351

海の記憶

2006-11-04 | Weblog
横浜駅の本屋さんで

雑誌を買うついでに
なんとなく手に取ったのは

平積みになっている
深海に住む生物ばかりが
カラー写真で載っている本。

はじめは
パラパラ見ていたのに

そのユニークな姿や
生態に引き込まれて
本腰入れて(?)
立ち読みさ。


「ほほう。
これは発見だ!

女子フィギュア日本代表の面々には
ほぼ全員、
クリソツの深海魚が存在する!」

・・・と思ってみたり、みなかったり。

でも
後ろのほうのページに行くにつれ
あまりにもグロな写真も多く、

(屍骸に群がる無数の「深海海老」や
妙に長いアナゴなどは
まだいいほうさ・・・・)

「うひゃあ・・・
しばらくお刺身食べられないなあ」

という気持ちで
本屋さんを出た。

もちろん本の上に
檸檬をひとつ置いてきた。(嘘)


そしたら気がついた。

地下街を歩く人々の顔が
みんな深海魚に見えてきたのだ。

・・・まじで。

ああ、あのOLさんは
あんなに化粧をしているけど
「ホウネンエソ」の
生まれ変わりではないかいな?

あの人
すらっとしていて美人だけど
カテゴリーとしては
「リュウグウノツカイ」だな?
・・・ああ、笑った顔は
「オオグチボヤ」だ。

(失礼極まりない)

ああ、生物は
海のいきものから進化したという。

遠い記憶が
呼びかけているのか?






そういう俺様も
大学時代、
ある魚に似ていると
言われた事がある。


「はんぎょどん」


あず たいむ ごーず ばい。

2006-11-02 | Weblog
"Here's looking at you,kid."
これ何て訳すか知っとるけ?

「君の瞳に乾杯」
もともとはハンフリー・ボガートが言ったんだぜ。

映画『カサブランカ』のハンフリーボガート。かっちょええ。
トレンチコートってハードボイルドイメージがあるけど
彼の影響だろうね。


・・・それか内藤陳さん。

トレンチコート買っちゃった。
でもトレンチってなんだっち?(←このへんがボギーではない)
「破廉恥」でも「俺んち」でもないど。
将校が着た寒冷地での戦闘にも通用する軍用コートなんだとさ。
どろどろの中での塹壕戦対策に考えられたものらしい。 
肩についてるヤツは水筒を提げる為なんだって。
じゃあ右肩から胸にかけてある布はなんだ?
うわあ!ライフルを支えるためのものだって。
(ベルトは?手榴弾を下げておくらしい)くわばらくわばら。
・・・平和な(?)世の中で着たいものです。

で、さらに調べると
「このコート着て傘をささない」
「雨の日だけ着る(うそーん?)」
・・・合羽か?
「ベルトを後ろで結ぶのは良くない」だと!?
お店の人は「結ぶのがかっこいい」と言ってたけどな?

いずれにしても
コートひとつで外出が楽しみになるもんです。
雨の日には着ませんけどね。

あと、カサブランカには
もうひとつ名言があります。

最後にそれを、あなたに。

"I wish I didn't love you so much."