石森則和のSEA SIDE RADIO

ラジオマンの
石森則和がお届けするブログです!

DJおねがい。

2006-02-19 | Weblog
幼い頃、ラジオなどからながれてくる歌は
全て生で歌手が歌っているのだと思っていました。

だから校内放送でも
「上を向いて歩こう」などが流れてくると
「僕の小学校に九ちゃんが来ている!」と興奮したものです

さて。

最近、i-podシャッフル
(デジタルオーディオプレオヤー)を楽しんでいます。
「ナノ」じゃなくて「シャッフル」ってのが
かえって昔のミニ・トランジスタラジオみたいでいいのです。

これは所属事務所の忘年会のクイズ大会で
賞品としてもらったものなのですが、

諸々の事情で始めたのは2月から、
それもインストールをやり直したりで
先週から使っています。
まあ、120曲入る・・なんて言われても
入れるのが面倒ですが。

これの特徴として
「POD CAST」というのがあります。

簡単に言えば、POD CASTのために製作された
沢山のラジオ番組から好きなものを好きなだけ選び、
ダウンロードして聞くことができるものです。

完全なオリジナル番組もあれば
通常の番組の裏話的なものまで、多数のなかから
好きなものを選び出して落として聞くことができるのですが、
その玉石混交ぶりが面白い!

文化放送をはじめとするメジャーなラジオ局のもあれば
何者が作っているのかわからん、
居酒屋のグズグズの会話みたいなのまであって、
それを組み合わせたり、合間合間に音楽を入れたりして
結構飽きません。

著作権の関係でBGMや曲が無いものが多いため
トークの上手下手が如実に出て
プロのDJとしてはガチンコでやれば
結構勝負モノです。

でもね、やっぱり
従来のラジオと比べて、
どうしても違う点が。

それは
「今この時を、DJのみならず
ほかのリスナーと共有できないこと」

DJをやっているとわかるんだけど
番組によせられるメールやファックスでは
「今受験勉強中」
「もうすぐ妻が出産」
「残業がもうすぐ終わる」
「これから仕事」

・・・の人が、同じ瞬間に、同じラジオを聴いて
同じ話で笑ったりしてるのを
リアルに感じます。

その瞬間、
どっかの町の運転手さんが
ぜーんぜん知らない町の少年の初恋を
応援したりしてるわけです。

誰かに
今この時の
ふるえるような想いを伝えることも
アメリカン・グラフィティ
ウルフマン・ジャックの時代から
続いてきたのです。

ネットと放送の融合は進むのでしょうが
そのあたりの幸せは
不滅であってほしいですわ。







文化放送に絲山秋子さん出演!

2006-02-19 | Weblog
速報!!
絲山秋子さん、24日、金曜日朝8時半のトーキングネクストに出演!
聞いてね!
先日「沖で待つ」で芥川賞を受賞したばかり。

もともと会社で働いていた頃
僕の番組に出会って、ご自身の励みにしてくださり
ファックスなど投稿してくださっていました。
ラジオ番組に出演しなくなった時期にさえ
僕をネットで探して応援してくれて、
感謝にたえません。
だってDJ冥利につきるもの。

今回は意外な素顔が覗けるかも?

強い笑顔。

2006-02-08 | Weblog
女性のかかるがんで最も多いのは乳がん。        
2015年には患者数が年間4万8000人ほどまで増加すると
予想されています。

そんな中、患者が正しい情報に基づいて治療法を選択できるよう、
なんと乳がんの体験者自身を
コーディネーターとして養成する講座が始まりました。

・・・その様子を取材に行ってきました。

がんの専門医らや、患者会である「ブーゲンビリア」と
「ソレイユ」が開くこの講座、
正直、乳がんの体験者がそんなに集まるものだろうか?と
思っていたのですが
定員を満たす250人が集まりました。

でも、なんで敢えて「乳がんの体験者」なのでしょうか

確かにこの分野での医学の進歩は目覚しいのですが
病院や医師によって治療方法は様々だというのが現状。
アヤシイサプリメントまであります。
説明のヘタな医師もいるし
セカンドオピニオンもうまくいかない場合もあって
患者は振り回されがちなのです。

そこで乳がんになったことがある人
(現在闘病中のかたも)が
これまでに命をかけて集めた医療情報や
治療中の「よかった体験」のみならず
「負の体験」までも
自分のものだけで終わらせず
「後輩たちのために生かしていこう」というのです。
医師との接し方まで細かくです。

参加費は1回につき1000円のみ。
1回目は「乳がんの標準治療」をテーマに
専門医らが語るものでしたが、参加者のかたは本当に熱心で、
後半は客席も交えてのシンポジウム形式になってました。

僕はね
この取材で2つほど忘れられない笑顔があります。

まずひとつめ。

主催者側から、
「参加者にインタビューするときには
プライバシーに配慮してね」
と言われていたので

参加者のひとりに
「名前も顔も(ラジオだし)出ませんので・・」と
インタビューを申し込んだところ

「名前も出ないようなら、本当は答えたくないわねえ。(笑)
だって私、これまでの人生で、
がんにはなったけど
なんにも悪いことしたわけじゃないもの
話すなら、胸をはって話すわ。」
・・・と。

・・・確かにそうだよね。
(ちゃんと丁寧に答えてくださいましたよ)

もうひとつ。
別の参加者に、ご自分でも治療中なのに
人へのアドバイスをしようと思った理由を
「すげえなあ」と思いながら伺うと

少し照れくさそうに

「あのね、実はね、
後輩たちのためでもあるけど、
私自身のためでもあるんです。

・・・だって、私。
ずっと治療後の生き方を探していましたから」

素敵な笑顔を見せてくれました。

ああ、そうだったのか。
そうだよな、
気がつかなかった。

がんを克服しても、患者会の活動に熱心なかたが沢山います。
患者会には経験に基づく情報もあれば、
気持ちをわかってくれる仲間もいて
時には素直に頼ることができます。

治療中の患者にも克服した人にとっても
その存在は本当に大きいのです。

そういう場が、こうした講座で
さらに充実すれば、と思いました。
(詳しくは2月22日(水)朝7時25分頃の
文化放送、ネクスト=生活防衛軍で放送します)

秘密の花園。

2006-02-07 | Weblog
小型の鳥の一種やカエル20種、
4種のチョウなど
25もの新種の動物を含む貴重な生物がすむ
「未知の生物の楽園」が
インドネシア・パプア州(ニューギニア島西部)のフォジャ山脈で発見された。

わくわくしちゃう。
まだ「秘境」って残っていたんだ。



子供のころ、
図鑑を開くのって恐かった。

もちろん見慣れた動物や植物も
載っているんだけど
陽だまりで腹ばいになり
ページを開くたび、
ほぼ見開きで載っている
毒々しい色の蝶や
信じられないかたちの生物たちが飛び出してきて
時々、声をあげそうになってた。
顔を覆った指の間からそっと見たりして。

今から思えば自然への
畏敬の念も入っていたのかも。

いまでこそ、外国のカブトムシが
ムシキングの流行で
ダイエーで売ってたりするけど
僕の子供のころは
「ヘラクレスオオカブト」
「アトラス・・」なんて
「本当にいるのかにゃー?
脅かすために描いてんじゃないの?」と
ちょっとちびりそうになりながら見ていた。

今は
とんでもない事件や出来事が毎日のようにおきて
ドギツイ企画のテレビや雑誌の企画も増えて
「驚く・・・」ということに慣れちゃった。

バラエティ番組の
精一杯煽ったあとのCM明けは
ぜんぜん大したことなくて
「どうせこんなもんだろ?」と
思うことに慣れてしまった。

そうだな、驚きがあったとしても
「猟奇的な事件」などについてのもので
悲しみや絶望を伴うものが多い。

幸せな驚きってのがいいね。

でもまあ、
先日、四谷の交差点で
信号待ちで止まった観光バスの車内を見たら
裸の女の人が踊っているのが見えたときは
たまげたけどな。(本当)

最近、早川いくおさんの著書、
「へんないきもの」の続編「またまたへんないきもの」が発売された。
前作の「オオグチボヤ」も最高でしたが
今回の「バッドフィッシュ」って魚ったら、もう!

あの図鑑を見てドキドキしたころの自分が
帰ってきたようだ。
神様に聞いてみたい。
なんでこんなん作ったの?って。
あとダーウィンにも絶句させてみたい。

本当は今回の秘境ってのは
政情不安定のため
研究チームが入れなかった地域。

もし入れるようになれば、
さらに新種が見つかる可能性が高いんだって。

でもね。
ちょっと、まだ見ぬ生物たちを、
そっとしておいてあげたい気もする。

別に教えてくれなくてもいいや。
それこそが
本当の楽園なんじゃないかなあ?



もっとも、秘境といっても
原住民は昔からいらっしゃって
「いるのは知ってたけど新種かどうか、興味なし」
・・・だったらしい。

ねえ、
もしかして
あしもとの見慣れたその虫や花が
「新種」なのかもしれないよ。

遠いホーム。

2006-02-06 | Weblog
いつもの地下鉄(最後部)に乗っていたら、
急停車しました。
お年よりは転びそうになり、
僕もドアにぶつかりました。
「事故?故障?」
車内アナウンスを待っていると



「停止位置を直します」


まてまてまてまて!
普通、そーゆーのは
駅のプラットホームで、オーバーランしたときなどに
言うのじゃないのか?

窓から外を見ると漆黒・・・というか
壁しか見えない、ホームなんか、はるか先の
駅と駅の間。

その後電車はゆっくりスタートし、
だいぶ走ってからホームに滑り込みました。

「?」と思いながら電車を降りると
一人のおじさんが車掌さんのところに駆け寄り
「なんなんですか!あの運転手さんは!」
僕も同感だったので足を止めてなりゆきを見ていると
車掌さんは、あいまいな笑いを浮かべながら
「すんません、見習いなもので!」

「・・・!」


あー久しぶりに絶句した。(おじさんも)
絶句のしがいがあるね、ここまでだと。

へえ、
するってえと、なにかい?

「おい!手術で関係ないところをきられちゃったよ!」
「すんません見習いなもんで」

「おい!鉄筋が、たりないぢゃないか?」
「すんません、見習いなもんで」

・ ・・ですむのか?
命を預かっているんだじょ!
あとな、
「おい!この寿司、ネタとシャリが上下逆だぞ!」
「お客さん、それサカサマですよ」
「あ、そうすか、すんましぇん。」
うーむ、これは間違い。

話を戻します。
以前、朝イチの番組のときに始発に乗っていたときは
なぜか車内に「タバコ」の匂いがしたり
行き先を示す電光表示板が
めちゃくちゃで、乗り過ごしたかとびっくりさせられたり。

あまり報じられていないけど
オーバーランは日常的にある。
教訓は生かされないのか?
・・・かなり心配。