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ここ暫く、文化放送の「特集プラス!」
(朝7時20分、石森は水曜日担当)で
子供をとりまく問題を集中的に放送している。
もともと、医療や教育には重点を置いてきたが
いじめによる自殺で子供を亡くされた親達と
取材を通じて知り合ったことをきっかけに、
「あまりに見てみぬふり」をされている問題が多かったり
現実とはかけはなれた対策が多いことから
チーフディレクターに志願して
やらせていただいている。
朝から深刻か、とは思ったが
いじめで息子さんをなくされたオヤジさんの
「いじめを知っていた事を隠していた」学校に対する
「あいつら、人間の心を持ってない!」という
搾り出すような声もそのまま放送した。
また、
虐待から一時避難するため
一軒家をゆずりうけ
「シェルター」を作った女性弁護士のことも紹介した。
虐待なら児童相談所があると思うかもしれないが
今、児童相談所は命の危険まである幼い子でいっぱいで
10代の子はあぶれている。
更に法律上、18歳未満までしか入所できないために
18歳と19歳の子はあぶれてしまうため、
こうしたシェルターは必要だ。
しかし、カンパでやっているのが実情・・・
シェルターが出来る前から少年担当の弁護士らは
文字通りからだを張って子供たちを救おうとしてきた。
そんなことすら知っている人は少ない。
さらに先週は
登校拒否、ひきこもりの子どもの家を
20年以上(1000件以上)家庭訪問し続けている
「24時間先生」を紹介した。
よくTVのワイドショーに出てくる
親までも怒鳴りつけるスパルタな「引っ張り出し屋」とは違う。
毎日子供部屋のドアの外から
彼らの感じ取れない季節の話をし
可能なら一緒にご飯を食べる。
決して「出てこいよ、学校に行けよ」とは言わないのに
ある子どもは、
「先生、修学旅行に行きたかった」
とつぶやき
2人だけだけど太陽のもとで楽しく過ごしたりした。
学校に言われて、卒業証書を代わりに取りに行こうとした親には
「行ってはだめだ!彼のメンツをつぶしてはだめだ!」と
強くとめた。
それを聞いた子どもは、初めて心を開いたという。
登校拒否をするためには実はエネルギーがいる。
将来の不安も、世間体をも越える強い力が働いている。
その一方で「もうだめかもしれない」という恐怖の中にいる。
そういう子には、
「君の心の力は強い。君はだめじゃない、一緒に考えよう」
ということを伝えなければいけない。
「まわりがどう言おうが、君は大切な存在だ」
それは、取材の中で
虐待と戦う弁護士も
登校拒否に向き合う先生も言っていた言葉で
いじめで子供を奪われた親達が
「伝えたかった」言葉だった。
このコーナーはメールやFAXを紹介しない。
でも、
ここ数週間で
番組や、僕のHPなどを通じて
リスナーのかたから
メッセージを次々に頂いた。
多くは
自分のことと重ね合わせて下さり、
中には涙しながら聞いてくださったかたもいた。
また、「虐待シェルターを援助しようと思う」と
言ってくださったかたもいた。
ほんとに、
ありがとうございます。
番組宛のメールを手にしながら、
ディレクターと
「やってよかったなあ」と話し合った。
どのくらい沢山のリスナーがいるかは
データ上でしかわからないが
大切な事は
「心にきちんと伝わる事だ」と真摯に感じた。
このシリーズの最初に
少年時代に暴力事件を起こし、退学になり
親からも絶縁され、死の淵まで彷徨ったが
恩師に救われ、教師になった
「ヤンキー先生」こと義家弘介先生に出ていただいた。
来週、(水曜日、朝7時20分ごろ)
石森と更に深く語り合った模様を
お伝えするので
よかったら聞いてみて欲しい・・・です。
「だったら教育は、
どうすればいいんだよっ!」って
テーマです。