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1995年の阪神淡路大震災がきっかけとなり自動書記で突如絵を描き始める 絵の仕事は26年目 ブログ光のチャレンジは11年

りんご (まど・みちおさん追悼)

2014-02-28 | 人物紹介
まど・みちおさんが今朝104歳で亡くなられたことを知って
何だか大陽がふと雲に入ってしまったようなさみしさを覚えた。


ちくま文庫に『まどさん』という阪田寛夫さんの書かれた本がある。
阪田さんは「サッちゃん」という詩を書かれた詩人でもある。

この本は本当に素晴らしくて、私はこの本でまどさんのことを
まるで肖像画を見るような感じで初めて知って、
こんな人がおられるのかと心から感動した。

そしてお二人の間の何とも言えないお付き合いの仕方にも
とても心惹かれ、阪田さん自身のことにも興味を覚えた。


この本の中には「まどさんの恋」という話もあって、
私はこの話がとても好きだ。

他にもいい話がいっぱいあって、この本一冊でも
まどさんがどんなに深く凄い人だったかということがよくわかる。

私はまどさんと「キリスト教との関連」についてもこの本で知った。
八木重吉の詩も好きだが、まどさんの詩からはその重さが消えていて
繰り返し読む度にふぅっと気持ちが明るくなる。


そしてまどさんは「絵を描く人」☆ でもあったのだ。
そのことも私はある人から教えてもらうまで知らなかった。

この本の中にまどさんの詩は少し出ているけれど、絵は掲載されていない。

もしもまどさんの絵を、見る人が見たら
どんなに素晴らしい「宇宙画」であることか!
足立幸子さんの絵とも共通する何かをきっと感じるに違いない。

まどさんは宇宙のことがほんとによくわかっている人だったのだ。
宮沢賢治のように。

そしてまた決して単なる童謡詩人だけでは無かったのだ。
金子みすゞさんと同じように。

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私の好きなまどさんの詩を下記に掲載して、心からご冥福をお祈りします。


この詩はずっと昔、ネットに掲載されていたのをたまたま見つけて
手帳に書き写して携帯していたものなので、もし表記などの間違いがあれば
ご海容ください。(各自ぜひ原典にあたってみてください♪)


< りんご >    まど・みちを

リンゴを ひとつ
ここに おくと
リンゴの
この大きさは
このリンゴだけで
いっぱいだ

リンゴがひとつ
ここにある
ほかには
なんにもない

ああ ここで
あることと
ないことが
まぶしいように
びったりだ



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