ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

イージス艦事件から

2008-02-28 18:04:20 | 世の中
悲運の漁船はこちら三宅・八丈島方面へ向かっていたところだそうです。  

日刊ゲンダイ2月22日配信
清徳丸は同日午前1時ごろ、カジキ漁のため勝浦市の川津漁港を僚船とともに出港、伊豆諸島の三宅・八丈島方面に向かっていた。  

タイトルを「事件」としたのは、事故ではないからです。

「悲運」と書いたのは、自衛隊つまり軍隊は漁船をよけることなど考えてもいないという事実が隠されていて、知らなかった親子が犠牲になったからです。

文民が軍部をコントロールすることなどありえません。
軍部は文民のルールを無視し、軍の論理とルールで行動します。
軍隊の目的は「国」の防衛であって、「人」の防衛ではなく、訓練や軍事行動で一般人の安全が優先されることなどありえません。

「防衛庁」が「防衛省」に昇格したことが事件の遠因にあります。
第二次大戦への道は「軍部が暴走してつくられた」と言いますが、
そもそも暴走するのが軍隊なのだと思います。
  
軍隊をなくさなければ、悲劇は増幅されていきます。

気になる科学者

2008-02-21 23:24:28 | 引用
武田邦彦 『リサイクル幻想』 を図書館で読みました。
現在のゴミ行政、分別やリサイクルを真っ向から批判しています。
学者らしく真摯なデータ分析が添えられています。
宇井純(故人)が、ゴミの最終処分場や汚泥処理場の建設について、
「むだな設備をいっぱいくっつけなければ10分の1以下の費用でできる」
と言っていましたが、むだな設備とは「リサイクル」に関わるものだったようです。
いま島で進んでいる汚泥処理場建設、「処理」だけでは国から補助金が出ません。再資源化をおこなう処理場でなければ補助の対象にならないのです。
この再資源化の設備がとてつもなく高額につきます。
(補助金なんか要らないから、島の実情に合った規模の施設をつくればいいんじゃないか、と思っていますが)


「石油など鉱物資源が、かつてのゴミの堆積から得られているように、ゴミは集めて人工鉱山に」という論に惹かれました。
数千~数万年の視野で考えていることにです。
西暦で2000年と数えますが、中国や遠い国の暦年だと4000年以上、後者の暦年を使っていたら日常の生活感覚や歴史観もずいぶんと異なるのだろうと思ったことがあります。

図書館にあったもうひとつの『暴走する地球温暖化論』(共著)もついでにめくりましたが、ほかの執筆者による「タメにする論」のために彼の論が利用されている感じで不愉快な本でした。

どうにも気になって、つまり「ゴミは分別しないで燃やせ、燃え殻の集積を人工鉱山に」という論に惹かれてしまっている自分の感覚が信じられなくて、 武田邦彦ホームページ をすこしずつ読んでいます。

これがおもしろいです。「引用自由」とあるので、次に、一説を(ほんの一部です)紹介します。

 
≪モモは時間を奪われたが、私たちは心を奪われている≫
 ゴミを減らそうと言っている人と、経済を発展させようと言っている人が同じ人であることに気がつかなければならない。彼らは時間泥棒のようにモモの時間を奪おうとしている。ゴミの分別は「物貯金銀行」なのだ。分別すればまた買える。だから、銀行にとっては貯金(販売量)が増える。彼らはペットボトルのリサイクルで4倍の販売増に成功した。温暖化もそうだ。温暖化に毎年1兆円のお金が投じられる。それをもらっている人は誰なのだろう?人の心を奪って「環境」で儲ける時代なのだ。

≪私の愛用品の五原則≫ 
一、 持っているものの数がもともと少ないこと
二、 長く使えること
三、 手をやかせること
四、 故障しても悪戦苦闘すれば自分で修理できること
五、 磨くと光ること、または磨き甲斐があること

武田邦彦


ぎょうざ報道

2008-02-04 17:39:05 | 世の中
「***の魚屋はダメだよ」
「なんで?」
「死んだ魚しか売ってへん」
「ふつうそうだろ!」

 という漫才をテレビでやっていました。
農薬ギョウザ事件の報道は、この漫才によく似ています。

極めつけは、北京からレポートした記者。
「そちらの食事はどうですか、だいじょうぶですか」
「ええと、こちらに来てからまだ一週間だけなのでよくわからないのですが、
大きなレストランなどはだいじょうぶなようですが、屋台などは不安です」

 ???
一週間もいたら、たいていの事情は取材できるんじゃないかなあ、新米でも。
大きなレストラン、高級店ならだいじょうぶ、というのは、日本の雪印や吉兆や赤福なんかの「偽」事件がひっくりかえしている先入観じゃないかなあ・・・
すくなくとも見えるところで料理している屋台のほうが、かえって安心かもしれないんじゃないかなぁ。

週刊誌かなんかで「野菜を洗剤で洗う中国!」という見出しもあったように思います。
「野菜用洗剤」って、かつて日本でもたくさん出回っていたことを忘れちゃったのでしょうか。  

外交だけじゃなくジャーナリズムでも、日本が幼稚さを笑われるようになりそうです。
写真は「人民網」サイトhttp://world.people.com.cn/GB/1029/42354/6842567.htmlから。
「手作り」かあ。アメリカのおもちゃ事件も、けっきょくは発注したアメリカ企業の仕様指示そのものに問題があったんだっけ。