ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

IT時代の<墨塗り>

2012-05-13 21:42:50 | 世の中
Wikipediaで「原子力事故」をひいたら、初めて目にする警告があった。
<i>マークで
人命にかかわる最近の出来事を記述する場合は、必ず、確実な - 信頼できる情報源で検証可能な情報のみ加筆してください。ブログやSNS、Twitterのように、裏付けの明確でない情報は流言の恐れがありますので加筆しないでください。出典のない記述を繰り返す利用者はブロックされる可能性があります。ご注意ください。また、速報はウィキニュースへお願いします。
<?>マークで
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。このタグは2011年3月に貼り付けられました。


最近読んだ『政府は必ず嘘をつく』堤未果(角川SSC新書)に、
 資源エネルギー庁が「不正確情報対応」にとりかかり
 「不適切な情報のモニタリング」に大きな予算が付けられ
 筆頭株主がイギリスに本拠をおく世界企業という広告会社がうけおった。
 直後、衆院で政府を批判する児玉龍彦教授の映像がYouTubeから削除される

と書かれていたとおりだ。

その広告会社の競争相手プラップジャパンのHPには次の警告が:
この記事は広告宣伝活動のような記述内容になっています。
ウィキペディアの方針に沿った中立的な観点の記述内容に、この記事を修正してください。露骨な広告宣伝活動には {{即時削除}} を使用して、即時削除の対象とすることができます。このタグは2009年12月に貼り付けられました。



Starbucks の宣伝

2012-05-13 15:17:19 | 雑感
島から東京そして上海へ移動の時間、アメリカ中が涙したというベストセラー
"How Starbucks Saved My Life"(邦題『ラテに感謝!』)を読みました。
感想は、甘ったるいケーキをいくつも食べさせられるような本。
Readingの素材としてはいいかもしれませんが、64歳の幼児は気もち悪いです。

”With respect and dignity”が仕事の合言葉としてくりかえし登場します。
従業員どうしも接客でも「礼節をもって」という感じでしょうか。
中国が開放経済を推進したときの「文明礼貌」を連想し、
アメリカが中国にならうようになったのかと思いました。

"dignity"の日本語訳には「威厳・品位」などが辞書であげられていますが、
仕事の場では、ときには「徳」が相当する気がします。
道徳の徳というより、人間力という意味で。

日本のビジネス書に『論語』がよく利用され、「徳」ということばがいろいろな場で使われます。
国家の形が整っていった天平の昔から今日にいたるまでまで、
日本の政治経済を担う人たちの思考・行動指針が「徳」だったかもしれません。
そして「徳」は<なくたってかまわないもの>に祭り上げられてしまっているように思います。
よく地位ある人が失敗したときに言う「不徳の致すところ」。
不徳=人間として成熟していないのなら、そんな地位からおりなさいと言いたくなります。

 各章の冒頭には、コップに印刷されていることばが紹介されています。
第一章は"The humble improve." 
英語の本は、辞書をていねいに引きながら読むのがおもしろいと思っています。
いい辞書があるからで、わたしは『ランダムハウス』が好きです。



観光の島の<公共>工事

2012-05-03 11:31:40 | 世の中
GWさなかの5月1日は小雨模様、そして2日は嵐で全便欠航。
外に出られないとわかっていたから、朝寝坊と読書を想っていたのに、
朝の7時前から、ガガガガという工事車の騒音にたたき起こされる。

前の空き地が水海山の焼却灰処分場に使う土砂の集積場になっていて、
遅れぎみの工事を急ぐ運搬作業だ。
いくらなんでも朝の7時前からはないだろうと、腹が立つ。

地元の業者はGW中は作業予定なく、五洋建設というクニの業者だという。
電話して尋ねるとGW中も作業する予定と言い、3日のきょうも作業騒音。
文句を言ったせいか、すこし遠慮がちだけど。

観光に力を入れる島で、多かれ少なかれ都会の騒音を逃れる人たちが訪れるGW期間に、
騒音を出す工事作業を行うなんて、島をバカにするにもほどがある。


サメ型とイルカ型

2012-05-01 17:13:19 | 世の中
「東京新聞」日曜にはいる「大図解シリーズ」の4月22日記事のなかに
「世界中が日本人と同じ暮らしをしたら地球が2.6個必要」というのがあった。
自給できる資源や食糧の何倍もぜいたくをしているということは、
それだけ世界から<いただいている><奪っている>のではないか。

沖縄の水族館でサメの展示に、
サメの食べる量はイルカの数分の一に過ぎないという説明があった。
「どうもう」なサメと「かわいい」イルカ、
地球に<やさしい>のは、サメということになる。

国民の生活をぜいたくにできる政府と、国民を飢餓におちいらせる政府と、
世界の人々全体にとっては、どちらがいいのだろうか。

最近読んだ本:
『政府は必ず嘘をつく-アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること』
堤 未果