ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

やっぱりこだわることば

2017-06-16 10:55:17 | 引用
  「流行語は原則として絶対に使わない」

  「空疎で手垢のついた思考停止の紋切り型の表現を使わない」

  「仲間内だけで通じる符丁を得意になって使わない」

など、図書館で読んだ、林望『日本語は死にかかっている』巻末の提言。

この数十年でNHKがいちばん変わったのは、こんなことばの使用ではないか。


諸橋轍次 ノート 1

2017-06-01 16:12:27 | 引用

「不将不逆」=「過去のことは後悔するな、将来のことは前もって心配するな」

4月ころから諸橋轍次の『荘子物語』を読んで、次には『老子の講義』にしようか『論語の講義』にしようか迷っている。
「古典を味はって静かに世を観じ、己れを省みることは、有益なることでもあり、また楽しいことでもある。」
と序に述べられているが、若く経験も浅いときには古典を味わうなんてできないだろうと思う。
『荘子物語』をおもしろく読んだのだが、70を過ぎたいまだからこそ味わえる面白さだと思う。
(中国医学の本にも、鍼灸師の勉強や訓練に、年齢は関係ない、むしろ年を重ね経験を積んでからのほうがいい、とあった)

『大漢和辞典』という偉業をなしとげた諸橋轍次の著書を最近まで知らなかった。

漢字や中国古典について読むなら、この人の本!と思う。
確りと根本から説かれているから、すっきりとわかりやすい。

序文には、さらに、「論語」が百済の王仁博士によって日本にもたらされたのは、「古事記」より427年も前で「我が国民の有した最古の古典」とある。「今日まで千有余年、家毎に蔵せられ、人毎に誦せられて、国民精神の涵養に」貢献してきたと述べている。自分の無知に、常識の偽りに、驚くばかりだ。