ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

旧正月の夕日

2006-01-29 22:22:39 | 花鳥風月
きょうは月の暦で正月。中国の春節・・・みんな「ゴンシィ恭嬉ゴンシィ恭嬉」とあいさつしてるだろな。
朝から晴れて風もなく、気温がぐんぐん上がり、春爛漫の陽気。
水平線に沈んでいく夕日も、あたたかーな雰囲気でした。
もっと素敵な写真があちこちのブログに登場していると思います。

アロエ

2006-01-29 22:15:13 | 花鳥風月
ネギをいただいたので植える場所をつくっていたら、何かの根が出てきて、ひっぱったら、2メートルも先のアロエが飛び上がりました。風で折れたアロエを拾ってきて植えておいたもの・・・こんなに根をのばすなんて!斜面が全部アロエになるのもそんなに遠くないかも。

たまには英語>つづき

2006-01-26 10:36:55 | 言語の表現
法廷侮辱罪という罰則があるけれど、議会侮辱罪ってないのかな。
いくら同じ質問だといえ、別の党や人が異なることばで質問しているのに対して、
始めから終わりまで一言一句が同じ答弁をくりかえすなど国会では許されるわけ・・・
(そうか、答弁は暗記するほどしこんできたものなのね)
「別の問題」 separate matters をくりかえしたわけだけど、演説で儒者のことばを引用しながら礼を知らない、あるいは反して恥じない、首相には、
なんでもかんでもが利用する対象でしかないみたい(拉致問題も)。

で、ライブドアを利用して英語のお勉強:
「株式分割」はどんな難しい英語かと思ったら、 stock split といともやさしい英語でした。
It split its stock three times in recent years. 数年で3回の株式分割をおこなう。

たまには英語

2006-01-24 23:56:00 | 言語の表現
ニューヨークタイムズのライブドアの記事から: Horie, the brash( Internet entrepreneur/Web log / Blogging /Web diary/Horie, 33, a pudgy( college dropout(けっこうきついなあ)/ …are separate matters(小泉首相いわく)/the posh Roppongi Hill complex/ "expected,"(想定内)/a poster boy /the brash young CEO of Internet firm Livedoor Co. /Horie's often-espoused belief that money can buy just about anything/cyber-savvy young people などなど、ひろっていたら日が暮れた。

英会話に会話教材より新聞がいいと思っている。ちょっとは内容ある会話にはいれるし。ホリエモンのブログに激励の「がんばれ」は ''hang in there'' で、こういうときなのかと使い方がわかる。ちなみに「がんばれ」で浮かぶ中国語は"加油ジアヨウ"だけど、ちょっと合わない・・探してみよっと

たたずまい

2006-01-19 21:54:14 | 雑感
俳優の高倉健は刀剣が好きだそうである。すばらしい刀に出会うとひきこまれるものがあるという。
人を殺傷するものになぜ惹かれるのか、刀を作る職人たちに会いながら得た彼の結論は、きびしい鍛錬をつんだ名工たちが、全身全霊をうちこんでつくった作品の力に惹かれるのだろうということだ。
彼の好きなことばは「 たたずまい 」だという。ああ、いいことばだなと思う。漢語じゃなく和語だし・・・

「祖国とは国語」>『国家の品格』考

2006-01-19 21:17:27 | 世の中
数学者として20年も前から国語と国語教育のたいせつさを説いてきた藤原正彦の言論には共感をもってきたが、ベストセラーになった『国家の品格』を読んでから、迷いだした。そして、いま、はっきり、彼の言う祖国愛は国粋主義にほかならないと思うようになった。
「祖国とは国語」はドイツに占領されてフランス語を使えなくなるときを描いた『最後の授業』の著者のことばだという。
同じことばでも、だれが言うのかによって、趣旨が変わってくる。
占領する側のドイツ人が「祖国とは国語」と言うときの心と、占領される側の人が「祖国とは国語」と言うときの心は90度ちがう。

今年いただいた年賀状に、逆縁の不幸を耐えた方からのものがあり、次の詩が紹介されていた。

 しかし冬が過ぎ、私の星にも春が来れば、
  墓の上に青い芝草が萌え出るように
  わたしの名が埋められた丘の上にも
  誇らしく草が生い茂るでしょう 


作者は尹東柱、朝鮮語で詩を書いた罪により福岡刑務所で27歳で獄死した。1945年、たった60年前のことである。

日本人が「祖国とは国語」と言うとき、この詩人を二重に殺す。

他国に侵略されたもののことばを用いて、侵略されたことのない国のものが国粋主義を吹聴するのは卑怯だ。

尹東柱について:
http://fuumaru.ld.infoseek.co.jp/kokoro8.html
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/%EF%BD%8A-2005/05/0505j1213-00003.htm
http://ww2.tiki.ne.jp/~sugui/index.html
http://homepage2.nifty.com/taejeon/Dongju/dongju.htm

惻隠>『国家の品格』考

2006-01-19 20:57:33 | 世の中
「惻隠」の「惻」は「悲しむ」意味、「隠」は「表に現れない」こと。
弱いもの・日陰のものに同情し憐れみ、いたわる心を「惻隠の情」という。藤原正彦氏は「惻隠こそ武士道の精神」と書いている。
はじめは「戦うことが職業の武士が、惻隠を言い訳にしている」と考えた。いまは「惻隠」の心そのものがおかしいと思う。
弱いものがいて、強いものがいるのか、強いものが弱いものをつくっているのか・・・鶏と卵のような話になるけれど、
つまりは「惻隠」は強いものの心であって、弱いものをつくりだしているしくみには思いをいたさない。
強くなって弱いものを救うのだ、という思考になっていく。
だから、藤原正彦は、日本が日露戦争に勝って軍事大国にならなかったら「アジアは現在に至るも欧米の植民地のまま」だったかもしれない(『祖国とは国語』)、つまり「日本が植民地にしたからアジアは欧米から解放された」ととれる発言をチョコチョコっとする。

彼は客観的に歴史を把握しているような一面を見せる。侵略は侵略、日本のやりかたは「他の列強と同様、やり口が卑劣」と述べる。うん、そうだ、と思っていると、「日露戦争までの日本は、正面から堂々と戦って領地を獲得した」なんて記述(『祖国とは国語』)、にぶつかって、え!とたじろぐ。
日清戦争・日露戦争は正々堂々と戦った・・・。正々堂々だったからよかった・・・などとは、頭のいい数学者は言わない。そして、戦争そのものが醜いということも言わない。

鎌倉時代から興る武士道の基本は「忠誠」だ。弱いものは強いものに忠誠を誓い、守ってもらうのである。「忠誠」に対して強い側から施すのが「惻隠」である。まぎれもなく「惻隠」の前提として「忠誠」があり、従わないものに対して、その立場を汲むなどという心を武士道はもたない。

「え」は笑顔

2006-01-18 19:32:17 | 雑感
回忌につづった歌集をいただきました。
晴らしようのない悲しさ・さびしさ・不安が、数々の歌に綴られています。
しかし、読みながら、気持ちが澄みわたっていくことに驚きました。
冊子には伴侶を失った悲しみがあふれているのに、どの歌も、読む側の心をかえって明るく力づけてくるのです。
相手を困惑させたり、悲しみにひきずりこむことなく、苦しみ・悲しみを訴えていけることを知りました。
悲しい、苦しいと正直に訴えながら、しかし、周りの人につらい思いを強いることがない・・・それは歌人の生き方そのものの投影なのでしょう。笑顔のすてきな人です。