ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

思い違い

2012-09-30 17:53:33 | 雑感
「え、そうだったの?思い違いしていた」ということにでくわすことが、
70歳近くなってからまだある。よくある。

山口仲美(Nakami Yamaguti)『日本語の歴史』岩波新書を読んで知った思い違い:

卒業式で歌ってきた「仰げば尊し」の「いまこそわかれめ」
の「め」が、係り結びの已然形だったなんて…
高校時代に知っていれば、どんなにか古文が親しみやすくなったろう。
ちなみに古文の成績はよかった。テストで2位に10点以上の差をつけたこともある。


国語学者の著者自身が「分かれ目」だとばかり思っていたというから、
みんな「いまは別れるくぎり」と意味を誤解して歌っていたんだろうな。
「さあ、いま、お別れしよう」の気持ちで歌いたかった。

「順風満帆」を「じゅんぷうまん<ぽ>」と読んでいた。
「じゅんぷうまんぱん」だと知ったのは50歳近く。
たぶん試験に出たことなかったんだろう。

温泉卵は温泉の熱でゆでた卵だと思っていた。
「半熟卵」と「温泉卵」は、中身の状態が違うものだと知ったのは
去年、孫の読んでいた本から。

無知といえばそれまでだけど、
思い違いをしている未知のことがたくさんあると思えば、
これからどんな未知と遭遇するのか楽しみでもある。

クニに侵される島

2012-09-27 11:49:43 | 世の中

かつて緑が輝き、老大木がやさしく繁り、
あしたば畑があった山が、コンクリートの塊になった。
そこには、ゴミの焼却灰が入れられ、
たった1.5ミリの遮水シートの傷から、
化学物質に汚染された水が、島の水源に流れ込んでいく…

放射能が地球を覆っていくように。

いま、この時代に生きるおとなたちは、子どもたちの将来に、
どう責任をどうとっていけばいいのだろうか。

水海山(みずみやま)
http://www.youtube.com/channel/UCta-q0ZPZWWmVgfsXeuBlYA

この愚行を推進し、大きな利益をあげたのは、パシフィックコンサルタンツ。
ベトナムで問題を起こしグループ企業を廃業した前科がある。
そんなコンサルタント企業がつけこむ「一部事務組合」という、
現場島民の意思を無視できる広域行政システム





辺境の軍隊と島民

2012-09-23 13:03:07 | 世の中
日本南端の波照間島で畑の角にあった石碑から、
軍人の命令で強制疎開=退去させられた結果、
石垣島や西表島でマラリアなどにより住民の三分の一が亡くなった、
という戦史を知ったのは十数年前。

軍の命令をもってきたのは、山下虎雄軍曹という偽名の離島工作員:
「陸軍中野学校・離島残置要員特務兵」酒井清。

終戦直後の10月に島を離れるが、なぜか戦後も三度にわたって島を訪れている。
「当時の任務は死んでも言えない」と言うこの人物は、
1997年に死去当時、機械メーカーの会長だった。


いま、領土問題にゆれるなか、第二次大戦時の沖縄を知るべきとき。
たとえば
 久米島守備隊住民虐殺事件
鹿島正兵曹長および30人の守備隊が殺害した島民は、
 久米島郵便局員 6月27日
 区長家族および区警防団長の家族19人 6月29日
 島民一家4人 8月18日
 朝鮮人谷川昇一家(子どもも)8月20日
さらに、米軍ビラを持っていたり、投降しようとした島民も。
しかし戦後訴追もされず、だれも処罰されていない・・・

1972年「サンデー毎日」に鹿島正が語ったこと。

スパイ行為に対して厳然たる措置を取らなければ、アメリカ軍にやられるより先に、島民にやられてしまうということだったんだ
私は日本軍人として、最高指揮官として、当時の処置に間違いがあったとは、ぜんぜん思っていない
いまは、戦争も罪悪視する平和時代だから、あれも犯罪と思われるかもしらんが、ワシは悪いことをしたとは考えていないから、良心の呵責もない。ワシは日本軍人としての誇りを持っていますよ


島に限らず、辺境に住むものは、
国の軍隊というものは、
領土を守ろうとするけれど、国境の住民を守りはしない、
ということを心に銘じておかなければならない。
それを教えてくれるのが沖縄の歴史。

「松花江上」と「亜細亜的孤児」

2012-09-15 19:39:47 | 世の中
沖縄や台湾の漁民にとって、釣魚諸島の海は豊かな漁場。
どこの国の領土にしろ仲良く漁ができることが願い。
ニュースを聞きながら、ふたつの歌が浮かんでくる

羅大祐の「亜細亜的孤児」と中国の「松花江上(スンガリ―)」
70年代に台湾の羅大祐がつくった歌の「孤児」は台湾のことを意味していたと思っている。
中国と日本の巡視船の間で、台湾漁民はどう対応されるのだろう。

もうすぐ9月18日、「松花江上」の
「あの悲惨なときから、故郷を追われ流浪の日々、いつになったら家族がいっしょになれるのか」
と、中国人にとって「盧溝橋」よりも重く受け留められる「九一八」。
こんな日に運動会を催した中国の日本人学校があった。
そんな歴史感覚で、領土問題にもちだす歴史はご都合ばかり。

ほかにも聴ける
http://www.youtube.com/watch?v=lkzeGHaXDIQ
http://www.youtube.com/watch?v=wl6-wsv6ec4&feature=related
(羅大祐ではないけど)http://www.youtube.com/watch?v=1uWUgqGWhjw