赤川次郎の小説が好きで、書店で見かけると買ってしまう。
毎秋に刊行される爽香シリーズは『若草色のポシェット』に始まって今年の『真珠色のコーヒーカップ』にいたるまで19年間読んできた(来年はどんな色になるのだろう?)。その解説を鶴見俊輔が書いていてちょっとびっくりしたが、なぜ自分が赤川次郎を好きなのかをずばりと言い当てられていた。
登場人物が、悪役も含めてみな「出会いたい人たち」なのだ。
その赤川次郎で<シリーズ闇からの声>と気になる文庫が書店にあり、
「今必要なのは、諦め、無気力になることを拒んで、『希望』を語ることである」 ---赤川次郎
と書かれた帯にも惹かれて、短編集 『悪夢の果て』 を購入した。
「有事関連法案や通信傍受法、国旗国家法などが、次々に議論もなく通っていった」ことをきっかけに始めたというシリーズは、それまでの作風とは異なり、社会の現実を直接の題材にしている。もちろんミステリ・SFとしておもしろいことは言うまでもないが、かの小泉首相を意識して書かれた『雨』では、そのマスメディア操作手法がよくわかるなど、勉強になった。
国語学者であった亡き義父の書棚にもたくさんの赤川次郎作品があった。
新井素子と共に日本語が正確・秀逸で、若い人たちの口頭語(はなしことば)収集にかっこうの資料だったそうだ。
それは義父の言い訳で、読む漫画として息抜きに楽しんでいたのではないのかな、とも思う。
毎秋に刊行される爽香シリーズは『若草色のポシェット』に始まって今年の『真珠色のコーヒーカップ』にいたるまで19年間読んできた(来年はどんな色になるのだろう?)。その解説を鶴見俊輔が書いていてちょっとびっくりしたが、なぜ自分が赤川次郎を好きなのかをずばりと言い当てられていた。
登場人物が、悪役も含めてみな「出会いたい人たち」なのだ。
その赤川次郎で<シリーズ闇からの声>と気になる文庫が書店にあり、
「今必要なのは、諦め、無気力になることを拒んで、『希望』を語ることである」 ---赤川次郎
と書かれた帯にも惹かれて、短編集 『悪夢の果て』 を購入した。
「有事関連法案や通信傍受法、国旗国家法などが、次々に議論もなく通っていった」ことをきっかけに始めたというシリーズは、それまでの作風とは異なり、社会の現実を直接の題材にしている。もちろんミステリ・SFとしておもしろいことは言うまでもないが、かの小泉首相を意識して書かれた『雨』では、そのマスメディア操作手法がよくわかるなど、勉強になった。
国語学者であった亡き義父の書棚にもたくさんの赤川次郎作品があった。
新井素子と共に日本語が正確・秀逸で、若い人たちの口頭語(はなしことば)収集にかっこうの資料だったそうだ。
それは義父の言い訳で、読む漫画として息抜きに楽しんでいたのではないのかな、とも思う。
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