ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

よそさまの本棚

2013-02-18 07:56:14 | お知らせ・情報
島に、音楽と本に囲まれてコーヒーをいただく喫茶店がある。
他の方の本棚を見るのは楽しい。
自分では買わない類の本が、別の顔で刺激してきて、
世界がぐんと広がる気がする。
「ゆっくりされていっていただきたいのです」
というご主人のおことばに、この本、あの本と手をのばす。
読み終えた本に堀田善衛の『めぐりあいし人々』
読みかけているのが神谷美恵子翻訳の『自省録』

霊と魂と

2013-02-13 00:45:22 | 雑感
読経を聞きながら考えたこと。

細胞の一つ一つから命が消えてモノとなった肉体に、もはや魂は存在していない。
命とともに魂も消える。
しかし生前に接触した命たちの中に、個人の魂は生きていく。

<魂は永遠>ということは、そういく伝わりではないだろうか。

私の墓石の前に立って
 涙を流さないでください。
 私はそこにはいません。
 眠ってなんかいません。
 私は1000の風になって吹き抜けています 
(後略)」
 (南風椎『1000の風』)
式に合わせて合掌した手に故人のぬくもりを感じ、この詩の意味をやっと理解した気がする。

葬儀や法事は、私には、故人の想い出をかきたて、
伝えられた魂を自分のうちにあらためて生かしていく場。

お骨も、お骨をおさめる墓も、宗教のためのものではなく、故人を想うモノ。
ともに故人をしのぶ場であれば葬儀の形はどうでもいい。