①「日本軍は真珠湾攻撃でも軍事目標以外のものをいっさい標的としませんでした。」
②「日本軍も日中戦争中に重慶爆撃という恥ずべきことを行ないました。」
*重慶爆撃は、中国国民党政府首都への空襲。東京大空襲やベトナムやイラクでの「空爆」など無差別爆撃の最初といわれる。
日本軍に対する正反対の評価に思えるが、
①も②もひとりの著者が一冊の本の中で10ページとおかずに記述したものである。
③「・・・日本が中国を侵略したとは言えません。・・・それに中国に民族自決能力があったかも灰色です。」
と書いた数行後に
④「どんなに乱れていようとすべての国に民族自決権があります。」
とある。民族自決能力がなくても民族自決権はあると読める、
それなら、日本は中国を侵略したのではないか。
以上①②③④はベストセラー『国家の品格』著者の近著『日本人の誇り』から。
この世代の、混乱した歴史認識と脆弱な思想が見えてくる。
それはアメリカ占領下の日本を土壌に育った知識人の小市民意識。
<日中とも戦争などしたくなかった、
ソ連が火をつけ、米英がその火をあおりつづけた戦争だった。
日中とも多くの犠牲者を出して大いに疲弊し、
米英ソの目的は十分に達せられた。>
なぜ、明治維新の見直しが流行するのかが、以上のまとめから見えてくる。
一見、新鮮な卓見と印象付ける詭弁は、
<反権力>の衣を着ながら日本の国家意識増長へ舵をとっていくもの。
都民ファーストから、いつのまにか日本ファースト(国民ファーストでなく)へひきずるように。
②「日本軍も日中戦争中に重慶爆撃という恥ずべきことを行ないました。」
*重慶爆撃は、中国国民党政府首都への空襲。東京大空襲やベトナムやイラクでの「空爆」など無差別爆撃の最初といわれる。
日本軍に対する正反対の評価に思えるが、
①も②もひとりの著者が一冊の本の中で10ページとおかずに記述したものである。
③「・・・日本が中国を侵略したとは言えません。・・・それに中国に民族自決能力があったかも灰色です。」
と書いた数行後に
④「どんなに乱れていようとすべての国に民族自決権があります。」
とある。民族自決能力がなくても民族自決権はあると読める、
それなら、日本は中国を侵略したのではないか。
以上①②③④はベストセラー『国家の品格』著者の近著『日本人の誇り』から。
この世代の、混乱した歴史認識と脆弱な思想が見えてくる。
それはアメリカ占領下の日本を土壌に育った知識人の小市民意識。
<日中とも戦争などしたくなかった、
ソ連が火をつけ、米英がその火をあおりつづけた戦争だった。
日中とも多くの犠牲者を出して大いに疲弊し、
米英ソの目的は十分に達せられた。>
なぜ、明治維新の見直しが流行するのかが、以上のまとめから見えてくる。
一見、新鮮な卓見と印象付ける詭弁は、
<反権力>の衣を着ながら日本の国家意識増長へ舵をとっていくもの。
都民ファーストから、いつのまにか日本ファースト(国民ファーストでなく)へひきずるように。